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アフロディテ誕生の海




この写真よりも美しい海岸は世界中にいくつもあるだろう。

しかし

「農耕神クロノスが、父である天空神ウラノスの性器を切り取り海に捨て、その泡から生まれた美神アフロディテが西風によって打ち寄せられた浜。彼女はここからキプロス島に上陸し、彼女が歩けば花が咲き鳥が歌った」

...これ以上に美しいストーリーを持つ海岸はここ以外にはない。
リアム・スカーレット(Liam Scarlet)あたりが、この素材をバレエにしてくれたらいいのに!

この海岸、ペトラ・トゥ・ロミウ(Petra tou Romiou)を陸に入った山手側には、アフロディテに捧げられた神殿遺跡があり、海を見下ろしていた。


アフロディテは、ギリシャ神話より前から古代オリエントでアスタルテやイシュタル女神として崇拝されており、キプロス島の東側にはすぐシリアが控えていることを思えば、彼女がギリシャ世界ではここに一番最初に上陸したという筋には非常に説得力がある。

実際、アフロディテを祀る最も古い非ギリシャ圏の神殿はシリアのアシュケロンにあり、明らかに彼女はフェニキア起源なのだ。
そしてキプロスの海岸線にはもちろんフェニキアの遺跡が多く残っている。


霊験あらたかな海、ここで沐浴すると女神のご利益を受けられそうだ。精神的にエステ何百回分に値しそうで夢中で(笑)泳ぎましたよ! 
結果、ありえないほど日焼けしてしまい...そうだった、ギリシャ神話の神々は偏屈で性悪なのだった。
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