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Brugge Style
バレエ don quixote、不変の祝祭
Photograph: Andrej Uspenski, The Guardian
ロイヤル・バレエの2023~24シーズンが始まり、Don Quixote、わたしは先月から3回目。
Marianela Nunezの出演は3回のみなので、全部行きます!
次は木曜日!
昨夜は2回目だった。
シーズンのオープニングナイトと同じく、素晴らしき祝祭、盛り上がりに盛り上がる。
優れたダンサーには、最も鋭い動きにさえ角がない。角が取れた四角形は丸? あ、円。円であることが、動きの「息の長さ」や、途切れ目のなさを感じさせるのかなあ。
こういうパフォーマンスに接すると、いつもは欠けている自分が、この時ばかりは余すことなく最大限に満たされた気持ちになる。
たとえばスポーツ観戦が好きな人も、こんな気持ちになるのだろうか。
誰でもこういった愛の対象をもっていると思う。
友人がロイヤル・バレエ、ロイヤル・オペラハウスが初めてという方と一緒に来ていて、初めて見るならこれ以上の正解はないですよ! と祝福。
バレエDon Quixoteは、1869年にマリウス・プティパによって制作され、1900年にアレクサンダー・ゴルスキーによって大幅に改訂され基になり、それ以降、さまざまな振付家によって解釈され、数多くの演出で上演されてきた。
ロイヤル・バレエの現行のバージョンは、同団プリンシパルであったCarlos Acosta(実は初日のリハーサルの後、フォワイエの階段を降りてきたところでばったりと出会ってしまった。絵に描いたような優美さであった。Vadim Muntagirovは普段着で見ても鞭のようにしなるグレイハウンドのようだったし、平野さんのTシャツ姿の男っぷりは目がハートになるほどだった)が、2013年に仕立て直した作品だ。
個人的にはダンサーが舞台上で声を上げるのがあまり好みではなく、舞台上ももう少し整理された方がいいのかなあと思うのだが、スペイン南部の賑やかな街(村?)の様子を再現するに、これはこれで臨場感があるのかも...まるで自分も太陽が照りつける明るいスペインのお祭りで、一緒になって歌いながら踊っているような気持ちにすらなるからだ。
話の筋や、登場人物の唐突さはどうでもいいのだ!
人間は成長し、変化し、老い、いつかは消える。しかし、祝祭は不変なのだ。
そこに心が震えるのだと思う。
ところで。舞台の上では常に注目したいできごとが起こっている。
しかし、人間の目はそれを全て追うことができない。
パ・ド・ドゥで並んで踊っている二人の優れたダンサーを追うのさえももどかしい。
そう考えると、わたしたちは西洋の絵画、特に歴史画などを、「人間の目が見たままそのまま忠実に」描いているよう思いがちだが、それは錯覚で、人間は絵画の画面のように現実を処理することはできないのだなあと。
目があと2組ほど欲しいです。
あるいは動体視力がもっとよければ...
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