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Brugge Style
セビリアへ 歌は道連れ
グレナダから車で2時間45分。
アンダルシアの州都、セビリアへやってきた。
浅い知識しかないため、セビリアというと、フィガロやカルメンやドン・ジョヴァンニらのカラフルな面々が一番に思い浮かぶ...
アンダルシアの山の中(日中気温45度まで上がった)を運転しながら、『私は町の何でも屋』や『ハバネラ』、『ドン・ジョヴァンニ、晩餐に招かれたので参った』、ハイテンションで盛り上がる。
「セビリア」という街の個性はハナシの内容にはほとんど影響はないと思うのだが、どんなイメージがあったのだろうか。異国情緒あふれる豊かで遠い街?
途中、コーヒー休憩をした後、わたしが目を見開いて運転できるよう、娘がSpotifyのリスト「80年代神戸」をかけてくれた。
このリストにある曲をリアルタイムで聞いていた80年代、あの頃のわたしは想像できただろうか、2022年に自分の娘と2人でレンタカーを駆っているとは。
娘は80年代から90年代にかけて流行した曲の一部はクラシックとなり、今でもクラブなどでは人気であるという。
例えば
R.E.M "Losing My Religion" (91)
Black "Wonderful Life"(86)
Tears for Fears "Everybody Wants to Rule the World" (85)
他にもごまんとあるのだろう。
娘の質問に答えて
「今と違うところをあげるとしたら、80年代から90年代初頭にかけては、『希望』の雰囲気があったということかな。これから経済的にはますます豊かになり、後進国もその例に漏れず、ジェンダーや人種間の平等がすすみ、教育のレベルも底上げされ、戦争のない、より公平な世界が実現するのだという希望が共有されていたと思う。」
そういえばセビリアはわたしの大好きなベラスケスの出身地でもある...が絵画は鑑賞しながら運転するわけにはいかぬ。
アンダルシアの街並み、美しい。
わたしは通り過ぎていくだけの人だが、街並みも歌も、残るものは、残る。
カルメンが働いていたタバコ工場のモデルになった建物は現在大学のキャンパスで
ファサード工事中だった
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