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Brugge Style
「くるみ割り人形」金原里奈さん
イングリッシュ・ナショナル・バレエ「くるみ割り人形」のオープニングナイト。
クララ/金平糖の精(別名シュガー・フェアリーなど、とにかくこの人物が夢の国の女主人)が金原里奈さん。
かぶりつきで鑑賞してきた。
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、金原さん、他のことはもうどうでもよくなるくらいすばらしかったのです!!
体幹が完璧で強く美しい。
特に、金平糖の精のバリエーションは白眉で、バレエを見るのは厭わないが、わたしのお付き合いで鑑賞する夫でさえも「あれはflawless(完璧)だった」「なぜ他のダンサーではなく彼女が踊るのか、ということがはっきり分かった」と言ったほど。
あれが迫真というものなのか。すごかったです。
最近、日照時間が短いせいで、なんとなく不調だったのだが、そんなことは塵のように吹っ飛んでしまった。
この2時間で2018年のすべてがハーモニーに収斂し、2019年もいい年に間違いない、という感じ。縁起物なのだ、くるみ割り人形は。
わたしがいつか大富豪になったら、このお話に関心のある世界中の子供や大人に無料で開催したい。
クリスマスだから夢は大きく。
......
「くるみ割り人形」の語り口にはさまざまあり、よくここで素人のああだこうだを好き勝手に書きなぐっている。
物語をどう語るか、ということにとても興味があるのだ。
わたしはイングリッシュ・ナショナル・バレエの筋が「少女がクリスマス・イブに見る夢」の話を踏襲していて自然でとてもいいと思う。
特に、小さいクララが小さいフレディ(クララの兄弟)と窓辺で外を眺めるシーンにはほろっとさせられる。
が、ロンドンのもうひとつの雄・ロイヤル・バレエの舞台(こちらは辻褄を合わせるために内容をすべて説明しすぎで、装置も少々古臭くなってきた、にしても)に比べたら装置も登場人物もいかんせん地味で、ちょっと寂しい。
普段バレエを見ない人をあっと言わせる彩りや勢いやには欠けると思う。
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