一生に一度の成人式。
なら、コロナでも参加させてやるのが人情と、訳のわからぬ理論で開催を強行しようとする自治体がある。しかし、よくよく調べてみると、中止しようとしたのに、反対意見が多くて開催に踏み切ったところもあるようだ。横浜市はオンラインでやる予定だったのが、一転、パシフィコ横浜での開催・・・神奈川県の感染者は、先般、999人と最多を更新したばかりで、しかも緊急事態宣言も出ているのに恥ずかしくないのか・・・というか、反対意見って、何を考えているのか?
「一生に一度」をごり押しして、自分の一生、あるいは友人、親戚、その他の人の一生を奪い去ることになるかもしれないと、なぜ、新成人にもなる若人が判らないんだ。それで、常識ある成人になったと言えるのか?
全国、津々浦々、成人式を取りやめたところが多数ある。その人たちに対して、どんな顔を向けるのか?あるいは、外出するなという三連休に外出するのが常識ある社会人なのか?やるなということを、やらない勇気をどうして持てないのだろう?みんながやるなら自分もやるのか?それなら、いつまでたっても子供じゃん。
地方で開催っていうのもどうなんだろう?本当に、東京や大都市圏から戻ってくる新成人はいないのか?地方におけるコロナの蔓延は、GoToで都市部の人々が地方に旅行に行ってウイルスをばら撒いた結果だと順天堂大学の先生が言っていた。なら、成人式に参加した下宿生なんかは、成人式でクラスターを発生させる恐れがある。それとも、「成人式は都市部から戻ってきた人お断り」ってやっているのだろうか?それこそ、一生に一度の式典に参加させる人とさせない人を同じ会場で差別することにならないか?
正直、「もし、成人式をやって、コロナ感染者が一人でも出たら命を賭します」っていうくらいの主催者や、参加者がいるなら、「どうぞ、思いっきりやってください。」って言うだろう。その言葉を医療従事者の前で宣言してから、成人式に行ってほしい。片や、崩壊寸前の医療現場があるのに、その人々の負担になるかもしれないコロナ感染につながるイベントをやっていいのか?参加していいのか?
ここまでが私の思うところ。という私も、県を跨いで自宅に戻っているので、なんのことはない、意志の弱い部類の人種である。とはいえ、「三連休は自宅でステイホーム」ってことなので、昨日の朝、グリーン車で帰る予約を変更しておととい帰ってきたし、名古屋に戻るのも明後日と三連休は自宅に缶詰である。可能な限り、ルールは守りたい。
ルール準拠もそうなのだが、とりあえず可能な限り自宅に帰ることは、単身赴任者の基本だと思っている。特に、私にとっては、「一生に一度のイベント」より「一生に何度もある家族との集い」の方が大切なのだから。人生に一度しかない日本福祉大学の卒業式も、東京に帰省するために見送った。「家族が大切なら離れていろよ!」って言われるかもしれないが、明日、私が生きている保証もなければ、明日、家族が生きている保証もないのだ。離れ離れで生活する家族は、常に、これが今生の別れになるかもしれないと思っておかなければならない。ゆえに、私は、うしろめたさを抱えながらも、東京と名古屋を往復するのだ。