頂いたコメントに返信する際、参考のため「大学通信教育は卒業できる」という本を、再び読み直してみました。

2004年出版。15年も前の本ですが、内容は色あせない、大学通信教育を志す者の心得として、一読に値する名著といえます。名著とする基準は、一度、大学通信教育の道に入ったものとしては共感できるものであり、まだ大学通信教育に関わっていない者にとっては、指南書と言えるものだから。
pp.47-51に「通教生応援サイトを開設しました」というテーマが取り上げられています。通信制大学院の入試情報不足を感じた著者がHPを開設した経緯が書かれています。
通信制大学大学院は平成11年4月からスタートしましたが、この時は「日本大学」「聖徳大学」「佛教大学」そして「明星大学」の4つの大学院しかありませんでした・・・すなわち、平成11年に通信制大学院に入ろうとするなら、この4校しか選択肢がなかったわけです。
著者が入学したのは平成13年。わずか2年後のことで、通信制大学院の情報不足をご本人がネットで補ってくださったわけです。私のブログにも、彼女のHP「ほんわか博士生活」がリンクされています。
私のブログはそんな高尚な目的で開設されたわけではありません。最初は資格のブログでしたし、産能通教に軸足を置いたものでした。しかし、やっているうちに、「社会人が取り組める生涯学習の限界」を意識しつつ行動し、それを赤裸々にさらし、読み手にメッセージを与えていくことを願うようになりました。
遅くまで残業し、飲み会もあり、休日出勤さえあった多忙な社会人でもこれぐらいのことはできる。それをブログでさらし、もし、誰か一人でもいいから、最初の一歩を踏み出せない方の後押しできれば・・・と思っているのです。
「できない」「不可能だ」という幻影を作り出すのはすべて自己の恐怖心。とりあえず願書をだして、入学してしまえば、電車で愛知県や岐阜県の全路線を回ろうが、みそカツや、味噌煮込みうどんと言った名古屋飯を食べてようが、いつの間にか、「日本福祉大学」と「放送大学」を卒業できてしまっている現実があります。
多くの方々が、その真面目さゆえに、自分勝手にハードルを上げて、自分勝手に巨大な壁をイメージの中で完成させてしまっているわけです。その幻想や幻影を破壊する根拠となるブログ。「出来ないことへのエクスキューズ」を一つでも潰しこみたいというのが私の願いでもあり、望みなのですから。