新型ルノー ルーテシア・ハイブリッド試乗レビュー!
日本未導入の新型ルノー ルーテシア(欧米名クリオ)のハイブリッドモデルに試乗しました!48Vのベルドドライブによるマイルドハイブリッドです。実は新型ルーテシアに試乗するのは今回が初めてです。先代モデルの印象がかなりよかったので、新型は楽しみにしていました。果たしてどんな走りを見せてくれるのでしょうか、早速インプレッションです!
スペック
全長4050mm x 全幅1798mm x 全高1440mm
動力 1.6L直6ガソリン 140馬力、144Nm
●居住性★★★★
まず内装ですが、グッと質感が上がりましたね!デザインが洗練され、より現代的になりました。インパネのセンター部分にはソフトパッドが使用され、質感も悪くありません。メーターはセンタのみ液晶。センターモニターはサイズも大きく、位置も見やすいですね。その下のエアコン操作が物理スイッチを残してくれたのも使いやすくて好印象です。
居住空間はこのクラスとしては標準的。特筆すべきは、後部が大きくえぐれたヘッドレストで、このおかげで後部座席に座る人の眼前の圧迫感がかなり軽減されています。膝前スペースもそれなりに余裕があり、視界も悪くありません。
素晴らしいのが静粛性です!4気筒エンジンの振動の少なさも大きいですが、遮音性にもかなり力を入れてますね!非常に静かです。
ボディの剛性感もかなり高く、大きな入力以外は、路面の衝撃をかなり抑えてくれます。もはや高級車の乗り味です。
●動力性能★★★★
ベルトドライブ・ハイブリッドなので、あまり期待はしていなかったのですが、これが中々の実力派でした。時速40kmくらいまではモーターのみで走ってくれます。エンジンがかかるときの衝撃はほぼなく、そこからの加速も気持ちいいですね。先代ノートEパワーのような感じですが、エンジン音が抑えられているので、違和感は少ないです。ワインディングを走ってみても、あまりパワーソースの切り替えを意識しないで済みます。
●ハンドリング★★★★
ここも素晴らしいですね!基本、ニュートラルなのですが、路面を舐めるようにスムーズに走ります。コーナリングでの挙動やフィードバックのバランスも絶妙で、走るのが楽しくなります。プジョー208のようなクイックでスポーティな感じではないのですが、研ぎ澄まされたリニア感が快感です。
一つ残念なのがパドルシフトがついてないことですね。ワインディングではやはり自分の意思でシフトを選択したくなります。そのかわり、というわけではないでしょうが、ATセレクターをBにするとエンブレが効いた感じのシフトになります。
ブレーキのタッチは、ハイブリッド特有の違和感がないと言えば嘘になりますが、抑えられてる方だと思います。
●総合性能★★★★★
新型もクラスナンバー1と言えるほど素晴らしい完成度でした!特にこの動的質感の高さは、間違いなくナンバー1です。比較すれば、BMWやアウディの方が上ですが、その差は価格ほどの開きはなく、ほぼ同レベルと言ってもいいくらいです。
走りの気持ちよさは、アウディを超え、BMWと同等レベルにあると思います。ハイブリッドのスムーズさ、パワフルさも素晴らしいですね。
個人的には、ピュアガソリンエンジンのMTモデルで、さらにエンジンのダイレクト感を味わってみたいですが、コンパクトだけど高級な車をお探しの方には、これしかない!というくらいオススメです。
では、動画をどうぞ!