ルノー カングー ディーゼル(2019年モデル)に試乗しました!
2019年モデルです。新型はデザインが結構変わる上、横幅も大幅に広くなるので、このモデルが人気らしいですね。ピープルムーバーとして日本一有名なこの車、シトロエン ベルランゴとも比較してみたいと思います。試乗車はディーゼルの5MTです。
●居住性★★★★
やはり広いですね!前後・横幅・高さともに室内空間は広大です!
特に前席は着座位置が高めなので見晴らしもいいですし、どの面にもガラス窓がついてて太いピラーがないので、車線変更の時も楽です。
インパネの質感は正直プラスチッキーですし、デザインも一昔前という感じ。でも、短いけど節度のあるウインカーレバーや、二重の円構造になっているエアコンスイッチ等、個性的な部分が所有欲をくすぐります。
乗り心地は基本柔らかめ。静粛性はそこそこ。ディーゼルのエンジン音はそれなりに入ってくる方ですが、音質が不快ではないので嫌にはなりません。
ベルランゴの方が内装・外装ともに質感が高いですが、カングーは人回り小さい車を操っているような感覚があります。もちろん、絶対的なサイズは結構大きいのですが。
リアシートは3人がけですが、真ん中はちょっと狭く感じると思います。ただ、座面が前席より高いので見晴らしは良好ですね。
荷室はかなり広く、五人がけの状態でも大型スーツケースが4つは積めそうですし、リアシートを倒せばフラットで広大な空間ができるので車中泊には最高です。
●動力性能★★★
このディーゼルエンジンは、低速からドカッと強大なトルクを出すわけではありませんが、その代わりフラットな吹け上がりで頭打ちも少ないです。もちろん十分以上のトルクはあるので、大柄なボディを加速するには何の問題もありません。
●ハンドリング★★★
比較的柔らかめの足回りの割にはコーナーでロールが少ないので不安感はないですね。これはフランス車の特徴です。ステアリングレスポンスも過敏ではないので、ゆったり運転できます。でもフィードバックはちゃんとあるので不安にはなりません。
ちょっと慣れが必要なのがブレーキ。すぐにギュッと効くタイプなので、最初は予想以上に急ブレーキになって焦りますが、慣れれば問題ないです。
●総合評価★★★★
いい車ですねカング!広さといい、ゆったりした乗り味といい、乗ってて癒される車です。ベルランゴもすごくいい車ですが、デザインがそこまで気負ってないので、より癒し系という感じですね。MTですが、エンジン特性がフラットなので運転はそれほど難しくないのですし、燃費も良さそうです。個人的には新型よりこっちのデザインの方が好きですね。
では、動画をどうぞ!