レクサス IS300h version Lに試乗しました!
試乗したのは、2020年にビッグマイナーチェンジを受けたモデル。2013年の登場から8年経っての変更です。レクサスの中では最もコンパクトなセダンという位置付けですが、全長は4700mmに達するので、一般的にはミドルクラスの車格です。外観は今風にアップデートされたこの車、フレームはキャリーオーバーですが、果たして中身はどうでしょうか?早速、試乗インプレです!
●居住性★★★★
まずインテリアのデザインは、いつものレクサスの文法に沿ったもので、あまり変化はありません。質感もレクサスらしく上質な素材が使われています。メーターがアナログなのは、ちょっと古さを感じますね。
静粛性は上々。乗り心地は、ちょっとコツコツきますが、路面の追従性が高いサスペンションのおかげで良好。左右揃った段差のいなしは悪くありませんが、左右高さが異なる段差では、ボディがちょっと軋む感触があります。ここはやはり最新のフレームを使って欲しかったところ。
居住空間は、このサイズとしてはまずまず。フロントシートのヘッドレストが小さめなので後席の視界も悪くありません。
●動力性能★★★
2.5L 直列4気筒エンジンは178馬力を発生し、ハイブリッドモーターは143馬力でアシストします。開発者によると、今回のハイブリッドモデルは走りに力を入れたそうですが、正直感触的にはそれほどスポーティには感じませんでした。もちろんエンジンの吹け上がりはスムーズで気持ちよく、モーターもディーゼルターボのように爽やかに背中を押してくれるのですが、踏み込んだ時のレスポンスの遅れや、絶対的な出力は、スポーツセダンという感じではないですね。
逆に、ラグジュアリーセダンとしては過不足ないので、そっち方面を求める人の方が良さそうです。
●ハンドリング★★★★
ボルト・ナット式に変更したハブ周りの効果は出ていて、ハンドルへの手応えや直進安定性、ハンドルレスポンスは気持ちいいですね!適度に重みもあり、BMWとアウディの間くらいの感触。更にハンドル操作だけではなく、アクセルやブレーキの動きにも軽く車体が反応するので、FRらしい自然で楽しいコーナリングが楽しめます。ここは今回1番進化を感じだところで、FFのESでは味わえない特徴ですね。
●総合評価★★★
ISはデビュー当時から結構好きなんですよ。大きすぎないサイズに、上質さと、程よいスポーティさを兼ね揃えた車として好印象なんです。今回のビッグマイナーチェンジでも、相変わらず気持ち良さは健在で、いい車でした。特に日本車のセダンがほぼ絶滅する中、このサイズでちょっと高級なセダンを求める方にはピッタリだと思います。他方、600万円を超える価格を考えると、ボディ剛性やインパネ周りはちょっと古さを感じるのが残念なところ。他のモデルにも試乗してみたいですね。
では、動画をどうぞ!