156GTAを試乗したお店に置いてあった気になるもう1台、それはGTVの最後期型3.2Lモデルです。
<エクステリア>★★★★★
アルファロメオの中でも群を抜くカッコよさ!!ハッキリ言って賛否両論ですが、私的には非常にエロくてかっこいいデザインだと思います。特にリアフェンダーのふくらみと、ざっくり切り落とされたテールエンド。時代を超えた素晴らしいエクステリアです。
<居住性>★★★★
インテリアデザインもまたエロイ。ドアを開けた瞬間から特有の甘い香りが。シート位置も低くスポーティ。フロントウインドウ越しの視界もスポーティ。ちょっとしたバーの個室のよう。クラシックな雰囲気もいいですね。ただしポジションは典型的なイタリアンで、手足の長い人向け。
<動力性能>★★★★
キーを捻ると、156GTAよりも勇ましいサウンドが。エンジンの鼓動をより近く感じます。ストロークの長いシフトを掴み、アクセルを踏み込むとスムーズに加速。パワー感は156GTAに劣りますが、臨場感はGTVの方が上。156GTAがジェット戦闘機なら、GTVはプロペラ戦闘機といったダイレクトな趣があります。
<ハンドリング>★★★★
FFらしさを感じさせない、スムーズな運動性能。ただし、156GTAのスパッとして舵の後では物足りなさも。足回りは断然こちらの方が柔らかめ。
<総合評価>★★★★
本命の1台でした。確かにエンジンの鼓動をダイレクトに感じられるホットな1台ですが、価格が同じだと思うと、ちょっと悩みます。伊達さはNo.1なのですが、洗練という文字からは遠い。比べてしまうと後部座席の実用性も・・・乗りこなすには勇気と人生経験が足りないかも。
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David Owen,相原 俊樹 | |
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アルファ・ロメオ―守り続けてきた伝統は、美しきスタイルと熱き走り (ワールド・カー・ガイド・DX) | |
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