アバルト595コンペティツォーネに試乗しました!
ついにMTモデルのアバルト595に乗れました!今まで試乗した素の595もツーリズモもシングルクラッチだったので、これを5MTで乗ったら気持ちいいだろうなーと思っていましたが、ようやく叶いました。パワーや乗り心地の差も気になりますね。早速、インプレです!
●居住性★★★
まず居住スペースはご存じの通りフィアット500がベースですからミニマムです。とはいえ、この外寸で大人4人が乗れるのは立派ですし、フロントシートは普通の広さです。
気になる乗り心地ですが、まあ確かに硬めですし段差でも中々跳ねる方なんですが、何しろボディがガッチリしている上、サスペンションもしっかり腰があるので嫌な振動じゃないんですよね。鋭い刺すような振動とか、共振するようなブワワンというような振動はなく、ダンっというような角の丸まった短い衝撃なので、片道100km程度のドライブは全然問題ありませんでした。これならツーリズモでなくても問題ないですね。
この望外な乗り心地の良さを支えるもう1つの大きな要因が、シート!このシートは本当に素晴らしい!一見薄くて板のようですし、感触も硬めなのですが、絶妙な感じで背中を支えてくれます。なので、結果的に疲れないですし、コーナーでも体をさせてくれます。国産量販車のシートとは比較にならないですね。
車体がコンパクトなので街乗りでの取り回しも楽ですが、最小回転半径が大きめなので注意が必要です。
●動力性能★★★★★
いやー、あいかわらずアバルトのエンジンは最高ですね!
1.4L 直列4気筒+ターボで180psを発生。この元気なエンジンを5MTで思いのままに操る楽しさは最高です!低速からそれなりのトルクがありつつ、一定の回転数以上でググっ!っと加速するのが楽しいですね。
ノーマルモードでは出力もレスポンスもマイルドになるので街乗りはこっちの方が楽です。ワインディングは断然スポーツモードですね!パワーが二段階くらいアップし、レスポンスも俄然機敏になります。
ツーリズモとの差は、確かに高回転での出力がより気持ちよく伸びるかな?という気もしますが、それでも更にもう一伸びしてほしいところです。6MTがあればいいんですけどね。
●ハンドリング★★★★★
ここも素晴らしいですね!コーナーでは4輪がガッチリと路面に食い込むように安定しコーナーを削ります。箱根ターンパイクで気持ちよく走る程度ではほとんど限界は見えませんし、滑り出しもわかりやすいです。この足回りは見事ですね。もちろんボディもガッチリしているので全然不安感はありません。
●総合評価★★★★★
いやー、ほんと楽しい車ですね!世界でもトップ5に入る楽しさだと思います。2000万円を超えるスーパーカーも、楽しさはこの延長戦にあると思います。ガッチリしたボディ、機敏で炸裂するエンジン、路面に張り付くような足回り。スポーツカーの基礎がここにあります。あとは値段に応じてパワーがアップしたりデザインがウェッジシェイプになるだけ、と言っても過言ではありません。サウンドも刺激的です。
ツーリズモや素の595との比較ですが、確かに乗り心地は多少硬めにはなりますが、思ったほどの差はないので、個人的にはコンペティツォーネにいくかも。
では、動画をどうぞ!