お肌の学校

敏感肌、トラブル肌と向き合って32年!シェルクルール化粧品 淳子先生の「お肌の学校」ブログです!

季節のトラブルー肌の揺らぎとヒルドイドー

2016-04-24 11:00:00 | Weblog

コートはもういらない日が多くなりました。春本番ですね!
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    Skin Care School            週刊発行          
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                                     □  4月22日 vol.0731           
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ   http://www.cher-couleur.com/        
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4月のCONTENTS 
 1日発行済み≫季節のお手入れー春の紫外線から肌を守る!ー
 8日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー
15日発行済み≫豆知識ー便秘についてー
22日発行   ≫季節のトラブルー肌の揺らぎとヒルドイドー
※次回の発行は5月13日(金)になります。よろしくお願いします。
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≪季節のトラブルー肌の揺らぎとヒルドイドー≫  

熊本を中心に九州では今日も地震が続いています。関西淡路大震災、東日本大震災で痛みが分かる地区の方々にとっては気が気ではない心配があると思います。遠くて近い九州での震災はいつ身近に起こっても不思議ではないことですので、備えは最低でもしておかなければならないと痛感しております。現在非難されている方々も不安な日々を送っていらっしゃることと思います。各皆様の一日でも早い安心を心からお祈り申し上げたいと思います。

さて4月も中旬になり、日中はもうコートの要らない日が続いています。それでも夜はやはりまだ肌寒いので、この時期は普通に生活している私たちも体調を崩しやすい時期となります。スキンケアにおいては風の強い日が続き、ちょっと肌に違和感を覚える方も多いと思います。通常は目にとまらない浮遊物が風に乗って肌にぶつかっているということなので、肌にとっては風の強い日は最悪の状態に陥るわけです。その物質は砂やホコリ、花粉、大気汚染物質、ダニの死骸などになり、大気汚染物質とは排気ガスや黄砂、PM2.5などが挙げられますね!そう、もし素肌でいたら紫外線から浮遊物まですべて付着しているわけですから成人した女性は皮膚トラブルを回避するためにもメークアップは大切です!というわけで、敏感な方は風が強い日の外出時、痒みやピリピリ感を起こしやすくなり、ひどくなるとカブレのような状態になるわけです。肌荒れしてしまった!乾燥でカサカサ!こんな揺らいだ肌の人が皮膚科に行くと、よく出る処方保湿剤にヒルドイドというものがあります。近頃ネットやコスメ情報にヒルドイドが頻繁に出てきます。皮膚科の先生が3万円の高級乳液よりヒルドイドローションが効果があります!とか、別の皮膚科の先生も翌日には肌がすべすべになるので高価な美容液やクリームより効き目があります!とかおっしゃっているようです。シワに良い!シミに良い!色々な情報が飛び交っています。そこで今日はヒルドイドって何?から勉強してみましょう。

ヒルドイドは保険適用内の処方薬です。医薬品に分類されます。ということは皮膚科に行ってまたは病院に行って先生に必要に応じて処方してもらう薬ということです。あら?ヒルドイドって薬なんだ!毎日使って大丈夫なの?副作用とかはどうなの?と疑問を持たれて当然です!ヒルドイドはヘパリン類似物質が主成分です。ヘパリンは生体内では肝臓で生成されるムコ多糖類の一種で、細胞表面に存在して細胞増殖や脂質代謝などに関与しています。それではヘパリン類似物質とは何か?ヘパリン類似物質は皮膚内部に浸透して肌の水分と結合して水分をしっかり閉じ込める役割のある成分です。保湿、血行促進、血液凝固防止、しもやけ、角化症、アトピー性皮膚炎などに効果があり、ニキビ跡やケロイド治療にも使う薬です。1949年ドイツでしもやけや傷跡修復、血行促進薬として作られたものです。日本では1958年にヒルドイドクリームが発売されましたが、国に認可を受けたのは1990年です。その後1996年にヒルドイドソフト、2001年にローションが作られました。日本では1gに0.3%の含有が認められていて、同じ含有量のものにビーソフテンクリームもあります。名前は違いますが成分は同じものです。さてその副作用ですが、薬としての歴史はあるのですが、近頃のような化粧品的使用法をしている方が増えたのがここ3~4年ということで報告は少ないようです。中には先生方まで安心して使用できる!とか副作用の心配がない!などとおっしゃる方も多いようですから“そうなんだ”と思ってしまいますよね!しかし、それでもやはりヒルドイドは薬なのです!薬事法では“医薬品は病気の治療を目的とした薬のことで、配合した有効成分の効果が認められたもの”という定義があります。一般的な“薬用”と書かれたものは“医薬部外品”に分類され、治療目的ではなく“防止、衛星”を目的とするものなのではっきり区別されています。とみると、ヒルドイドは長期使用して良いものかという疑問が生じてきます。これは現在、良いとも悪いともお伝えしにくいようです。皮膚科の先生がこんなに安全で良いといっている訳ですから要注意の薬ではないと思います。しかしここでやはり気をつけなければならないのは、40年以上も前になりますが、皮膚科の先生たちは外用ステロイドホルモン剤の副作用を告げずに患者さんに処方していた時期がありました。当然のごとく肌がつるつるになって、肌荒れがあっという間に改善しました。そして、長期使用されていた患者さんたちがステロイドをやめた途端、または使いながら化粧品でカブレを起こし始めました。その後副作用ということが広がり始めると、アトピー性皮膚炎や肌トラブルの方々が薬を自己判断でやめてしまい社会現象になったことがあるのです。マスコミもこぞって特集記事を出していました。このころから“ステロイドは乱用してはいけない!”という意識が根付いて現在に至っています。ちょっと極端な例を挙げましたが、今までにもこのような例はいくつかあるのです。

ヒルドイドは炎症を抑えるようなものではありませんが、肌の内部にかなり浸透して水分を保持するので、使用をやめたときの肌状態にはかなり不安があります。やはり“医薬品をデイリースキンケアに取り入れるのは考えものである”と私は思うのです!本当に必要なときは処方してもらった方が良いでしょう。そんなわけで今回は、皮膚トラブルを起こしていないのに皮膚トラブル改善の医薬品を安易に使用するのは良く考えてからにしましょう!という提案でした。春から初夏は特に肌が揺らぎます。大切なことは、手入れはやさしく毎日繰り返すこと!特に基本のダブル洗顔は大切です!忘れずにお願いしますね!

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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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