1月28日(木)、久しぶりの海上行動。しかし、強い南の風が吹き、大浦湾は奥の辺りでも波が高い。取りあえず海上抗議行動が可能かどうかを確認するため、「美ら海」に船長たちが乗り込み弾薬庫下まで行った。風が強く波も高いが、防衛局の作業船が動き回っている。
瀬嵩の浜で待機していたカヌー隊(8艇)とも無線で協議した結果、カヌーで現場に来るのは大変なので、船をもう1隻出してカヌー隊全員に乗ってもらい、コンクリートブロック投下の動きがないかを監視しようということになった。いったん汀間漁港に戻り、私はNさんたちと「平和丸1号」に乗り込む。瀬嵩の浜でカヌー隊全員を乗せ、空カヌーを曳航して弾薬庫下のフロートにもやいをとった。
カヌー隊全員を乗せ、防衛局の作業の様子を監視する。波は高いが、コンクリートブロック投下の動きがあれば、カヌー隊はすぐに阻止行動に入るかまえだ。
(数隻の海上保安庁のボートが待機している。)
(高い波の中、防衛局の作業船がフロートの回収作業を続けていた。)
コンクリートブロックを積んだクレーン船。大浦湾に入ってきたのは昨年11月22日だから、もう2ケ月以上にもなる。今に至ってもブロックを投下できないのは、防衛局の大きな誤算だろう。
大浦湾の中央部に張られていたフロートやオイルフェンスが回収され、浜に上げられていた。クレーン船がコンクリートブロック投下のために自由に動くことができるようにしているのだろうか? 航路入口を閉じていたオイルフェンスも開かれた。次の作業開始に向けた動きが進んでいる。
11月末に始まった「仮設道路」造成工事も、批判の高まりによって12月半ばから動きは止まっている。しかし、最先端部には「根固め用袋材」(栗石を網に入れたもの)が積まれたままになっており、工事再開に向けた準備が進んでいる。この道路工事は、公有水面埋立法第13条に基づく設計概要変更申請の手続きを行っていない違法工事だ。
(現場付近に積まれたパネル材)
昼ごろまで現場で監視を続けたが、作業船も引き上げたのでこの日の海上行動を終えることとした。午後は、シュワブ基地ゲート前の抗議行動に参加した。
ゲート前に着くと、ちょうど機動隊が座り込みを排除し、積み上げられたブロックを撤去している途中だった。しかし、機動隊が撤退すると、大勢の参加者によってゲート前には再びブロックが積み上げられた。
トラックで新しいブロックも到着。総数は1000ケを超えた。
積み上げられたブロックの前で、絶対に工事車両の進入を阻止しようと訴える山城博治さん。「防衛局が大浦湾に投下しようとしているコンクリートブロックこそ、岩礁破砕許可を得ていない違法行為だ。このゲート前に積まれたブロックの一つひとつには県民の思いが込められている。」との訴えに、皆の大きな拍手が湧き上がった。
各地から絵を描かれたブロックも到着。明日以降も、さらに大量のブロックを積み上げようと皆で確認してこの日の抗議行動を終えた。