(本文は8月11日、12日のFBをまとめたものです。)
8月11日、沖縄県が琉球セメント安和桟橋前の街路樹を伐採してしまったことを知人のFBで知った。この安和桟橋からは、連日、辺野古埋立のための土砂を搬送する大量のダンプトラックが出入りしており、県民が出入口の前で抗議行動を続けている。最初に聞いた時は、県民が抗議行動の間、木陰で束の間の休息をとる入口手前の街路樹が伐採されてしまったのかと驚いた。
12日に現地に行って確認したところ、伐採されたのは入口手前ではなく、出口の手前の街路樹だった。出口手前の15mほどの範囲の街路樹(径が15cm~40cm)が15本ほど切られてしまい、一帯はすっかり裸地になっていた。
午後、沖縄県北部土木事務所を訪ねて伐採の理由等を聞いた。
琉球セメント㈱から、出口手前の街路樹がダンプ運転手の視界を遮って危険だから伐採してほしいと要請があったという。沖縄県警察本部からも同様の要請をしてきた。これらの要請を受け、北部土木事務所は8月10日、街路樹を伐採してしまったのだ。それにしても素早い対応だ。
(上はKさん撮影)
この伐採はやはり納得できない。危険なのはダンプトラックがいったん停止もせずに国道に出るからであり、街路樹のせいではない。この理屈では、全ての街路樹は伐採しなければならないこととなる。
この部分の街路樹が無くなると、ダンプは一時停止もせずにそのまま出ていくことができるので、かえって危ないとも言えよう。確実に、ダンプが出ていくペースはあがる。
そもそも、何十年もこの状態で車両が出入りしていた場所である。今頃になって伐採をしたのは、結果として辺野古への土砂搬送のペースをあげることに加担したこととなる。
本部塩川港での安和旧桟橋を撤去した廃棄物の仮置き・解体を認めたり、今回の街路樹伐採など、この間の北部土木事務所の琉球セメントへの対応にはあまりに問題が多い。