昨日は東京弁護士会人権擁護委員会沖縄部会の弁護士さん一行を案内し、陸自勝連分屯地、石川陸自訓練場計画地、辺野古・大浦湾、安和桟橋・本部塩川港をまわった。沖縄部会の弁護士さんらは、ここ数年、毎年のように沖縄視察に来られているが、今年は松田会長や島副会長も同行され、総勢9名となった。
最初に、本年度中に地対艦ミサイル配備が予定されている陸自勝連分屯地に向かった。「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の方々の説明を受けたが、ちょうど朝の新聞で、「3月上旬にも弾薬や関連装備を搬入」と報道されたばかりなので、市民の会の皆さんの説明にも危機感があふれていた。
私も保安林問題について説明した(「うるま市民の会」は、3月上旬にも沖縄県に解除方針の取消を求める交渉を予定している)。
(陸自勝連分屯地のゲート前で市民の会の皆さんから説明を受ける)
その後、今、大きな問題となっているうるま市石川の陸上自衛隊訓練場新設予定地(東山カントリークラブ跡地)に向かった。ここでは、「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会準備会」の伊波洋正事務局長さんが、今までの経過や問題点について詳しく説明していただいた(2024.2.15 琉球新報論壇参照)。
周辺は区画整理された閑静な住宅地で、しかも隣接する県立石川青少年の家は年間4万人以上が訪れる自然体験スポットである。そんなところに自衛隊の訓練場ができれば、周辺の生活環境・自然環境は壊滅的に破壊されてしまう。保革を超えた反対運動が強まっているのも当然だ。
ちょうど昨日午後、防衛大臣が知事と面談し、「計画再検討」に言及したという。しかし与那国島等の例を振り返っても、いったん自衛隊基地にされてしまえば、当初の約束など関係なしに基地機能は強化されてしまう。デニー知事も「土地取得計画を一度白紙に戻すこと」を求めたというが、あくまでも計画を撤回させるために頑張ってほしい。
(うるま市石川の陸上自衛隊訓練場新設計画地)
(2024.2.28 沖縄タイムス)
その後、辺野古に向かい、ゲート前、弾薬庫工事現場から、瀬嵩の丘に登り、大浦湾で始まった工事について説明した。
午後は、辺野古への土砂・石材の海上搬送が続いている安和桟橋、本部塩川港に行った。土曜日だが作業があり、牛歩による抗議行動が行われていた。
先日、本部塩川港の抗議行動の常連・Mさんが亡くなったばかりだが、昨日も10名近い人たちがひたすらダンプトラックの前を歩き続けていた。仲間たちは屈しない。
(安和桟橋で牛歩行動の様子を見守る弁護士さんら)
(本部塩川港での牛歩行動)