3月26日(土)午後、きむきがんさんの一人芝居「在日バイタルチェック」を見るために沖縄大学へ。関西から辺野古に通い続けるきむきがんさんと親しくなったゲート前の仲間たちが協力して彼女の沖縄公演が実現した。昨日は、うるま市民芸術劇場、そして明日も名護の愛楽園で公演が予定されている。
きがんさんの一人芝居を見るのは初めてだったが、実に感動した。在日コリアン一世が通うデイサービスセンターでのハルモニとスタッフたちの愉快な毎日を軸に、在日朝鮮人たちの壮絶な歴史と生き様が演じられていく。きがんさんの体当たりの熱演に、笑いながらも、何時の間にか、涙があふれる。
(一人芝居を終えて、客席に挨拶するきがんさん。)
途中、ハルモニがハラボジの思い出を語る場面で、きがんさんがハラボジ役の男性を舞台に出そうと会場を見渡し始めた。悪い予感! 思わず、彼女から視線を外したが、やはりきがんさんは私の方に真っ直ぐやってきて、そのまま舞台に引き上げられてしまった。彼女と手を取り合いながら、客席にポーズをとる。ちょうど写真タイムということで、皆からカメラを向けられて照れくさい。
こんなハプニングはあったが、笑い転げ、そして涙があふれる素晴らしい公演だった。