7月1日(月)、久しぶりに辺野古へ。今日は高江の工事再開なのでそちらに向かっている人も多い。
シュワブのゲート前の集会でやはり指名を受ける。「まだ喉の具合がよくなく、声が出ませんが」とことわって小さな声でスピーチをした。スタッフが音量を上げてくれたので助かる。
スピーチが終わった頃、那覇からのバスが到着。なんと鎌田慧さんが来られた。少し話をして一緒に安和桟橋へ。ここでも皆、頑張っている。山城博治さんと会うことができて鎌田さんは喜んでおられた。
鎌田さんを辺野古まで送って少し休んでいると本部町島ぐるみ会議のTさんから電話。午後から本部港(塩川地区)からの搬出が始まりそうだというので、慌てて本部港にかけつける。
港の入り口から大勢の警備員たちがネットを持って立ち並んでいる。沖縄県と本部町は、荷捌き地使用許可の範囲外でこのような行為は許されないと、再三、注意しているのだが、今日も全く無視してネットを張り巡らせている。何故、公共の港を何の権限を持たない防衛局がこんな通行規制をできるのか? 全く許されない違法行為だ。
ダンプトラックが来ると警備員らは全員で「工事車両が通行します。ご注意ください」と大声をあげる。ダンプトラックはネットの内側を通っているのだから、危険など全くない。それでも、全員が大声をあげているのだから、もう異様な光景だ。防衛局はこんな非人間的な業務を強いてはならない。
ダンプトラックで運ばれているのは、もう完全な赤土の粘土。こんな粘土が、「細粒分10%」の岩ズリと称して辺野古の海に投入されているのだ。
上のダンプトラックは、後部の番号表示が全く消えてしまっている。完全なダンプ規制法違反車両だ。辺野古新基地建設事業でも、我々の訴えにより所管の沖縄総合事務局は、業者や防衛局に再三注意を続けてきたが、防衛局は違法車両を今も使い続けている。2017年には県民100名が沖縄県警察本部に告発をしたが、県警は全く動かない。今日も、上の写真のように県警の警察官らは、違法車両のことなどまるで気にしていない。
現場の防衛局の責任者(左端)にネットフェンスを撤去するよう注意する港湾管理者である沖縄県北部土木事務所の職員。右端の本部町港湾事務所の職員も同様の注意をしている。しかし、防衛局職員は全く聞こうともしない。
もうこんな光景が5月以来、何回も続いている。これほどの違法行為を続けているのだから、県や本部町は港湾使用許可をただちに取り消すべきだろう。沖縄県と本部町の毅然とした対応が求められている。
港湾入り口では、慌ててかけつけた県民数名が抗議を始めた。防衛局がネットで通行路を狭くしてしまっているものだから、ダンプトラックはすぐに立ち往生してしまった。
膠着状態が続いたが、30分ほどして30名ほどの機動隊がやってきて強制排除を始めた。わずか3~4名の県民に対して、これほどの機動隊員がきたのだからあきれる。港湾管理者の指示にも従わない違法な港湾囲い込み、違法ダンプ問題等、警察が本来しなければならないことは他にあるはずだ。
(本部港の沖合には、今日も7隻の土砂運搬船が並んでいる。)