図書館本
内容紹介
昭和初期の林芙美子、吉屋信子、永井荷風による女中小説があの『FUTON』の気鋭作家によって現代に甦る。失業男とカフェメイドの悪だくみ、麹町の洋館で独逸帰りのお嬢様につかえる女中、麻布の変人文士先生をお世話しながら舞踏練習所に通った踊り子……。レトロでリアルな時代風俗を背景に、うらぶれた老婆が女中奉公のウラオモテを懐かしく物語る連作小説集。
「小さいおうち」の順番がなかなかまわって来ないから読んでみた。
ヒモの手紙・・・ 林芙美子「女中の手紙」
すみの話 ・・・ 吉屋信子「たまの話」
文士のはなし・・・永井荷風「女中の話」
アキバのメイドカフェの常連 オスミババア が女中だった頃のお話をしています。元々の女中小説は読んでいません。
玉の井だの亀戸だの浅草だの・・・向島で生まれた私の育った町。
町名が変わってしまうときに祖母から、昔はね~・・・と、聞いていたことが書かれていた・・・
そういえば商売をしていた祖父の家には女中さんが居た。あるときからお手伝いさんって言いなさい。と言われたけれど面倒だからずっと、〇ばぁ と 〇ちゃん と 〇さん と 言っていた。
学校から帰るとおいでおいでするから、何かいいことがあるのかな?と行くと、雑巾スケートをやらせてくれた。
女中部屋で〇さんにきれいにお化粧をしてもらったり、デートに行くときには内緒にしていたら今川焼き買ってあげると買収された。
GSがはやり、子供だけで行ってはいけない!って時にはお手伝いさんの〇ちゃんを誘って、〇ちゃんがだめな時は友達のYちゃんちのお手伝いさんと一緒に日劇に行っていた。ま!途中から中学生にもなって・・・てんで、勝手に行ってはいたのだけれど・・・
そんなこんなで、お手伝いさんのいる家があった。で、たいがいそこで働いている人と結婚していた。
読んでいて、よぼよぼになるまで居てくれた、〇ばぁのことを思い出した。
悪さをすると箒を振りかざして追いかけてきて、おめらが悪さするとおらが奥さんに叱られるんだから、やめてけろ!
それでもやめないと、狐がコーンと化けて出るぞといって、庭にあったお稲荷さんの鳥居に縛られた。押入れに閉じ込められたりしたり、そんなことは日常茶飯事!
気に入らないと小学生でも家出した・・・昔の下町の子供にはそういうのがおりました。
・・・ってのがな~つかし~くよみがえったね~。
今はそんなことすると虐待になるのかな
秋葉原のあの事件の日にすみさんは・・・えっ
だれも?助けないのか? あの事件・・・?
お待ちしている 「小さいおうち」 2011年2月に予約して私の順番は 138番目 現在353人待ち、市内の図書館には43冊あるのだけれど・・・
買えばいい? 買わない・・・もうお荷物は増やさない。
と、思っていてもなぜか気がつくと増えている。
お手伝いさんいないから・・・全部自分でやるわけ・・・