本・坂木司 「青空の卵」

2012-04-28 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 
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        青空の卵 (創元推理文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。

 夏の終わりの三重奏 / 秋の足音 / 冬の贈りもの / 春の子供 / 初夏のひよこ

引きこもっていて暇なのか鳥井のお料理はとても美味しそうだった。ちょっとお母さんはひどいですね。ありえない。

作家と主人公が同姓同名

登場人物がみんなやさしい。結局みんな相手のことを考えている。いいですね。

坂木が就職先に選んだ外資系保険会社は鳥井のため。いつでもそばにいてあげたいから・・・どういうこと?と思っても読んでいるうちに、そうよね!と思うのです。

秋の足音がよかった。安藤君は安藤さんに・・・

引きこもり探偵がお父さんといい関係になれたのは、ほんとに良かった。これはお話!と思っていても、良かったのよ。

解説にも書いてあったように、「登場人物がどんどん増えて、誰も退場せず、複雑に絡み合っていく・・・」

そして、そっかーっと思った 「生きていく上での幸福は、誰かとわかちあう記憶の豊かさにあると僕は思う。」って所は解説にも、読者の胸にしみこんでくる・・・と。そうなのです。

引きこもり探偵シリーズは第2段もあります。「子羊の巣」



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