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一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。
たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。
京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。
『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
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他所者を排除して独自の伝統と因習を守り抜いてきたからこそ、千二百年もの歴史を生き延びてきたのではないか。
他所者は、とうていこの街んいは受け入れられないだろう。
この街では、永遠の異邦人・・・
京都はこの前行ったし、大昔に通っていたこともあって、もういっかな?って思っていた。
が・・・キュレーター原田マハさんの描く京都に出会って・・・もう一回行ってみようかな?宵山に・・・
各町の通りに山鉾が引き出され時、その周辺にある家や座敷や老舗の店先に、自慢の家宝が展示され、道行く人のめを楽しませる。さしずめ、町全体が美術館に変貌するかのごとく・・・
なかなか一般人は中までは入れないのだろうけれど、店先にあれば見られるってことでしょ?
やわらかい京ことばとは裏腹に・・・ってのは有名なお話だから・・・
京都に友だちがいたからちゃんとレクチャー受けていましたもの。
途中でもしかして姉妹?って思ったら・・・なるほど・・・
お話もとてもよかった。そして表紙ににも惹かれた。
お父さんが・・・
「一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。」
そういうことなのでした。
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