

「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。
痛烈痛快! センス・オブ・ワンダーに満ちた夏川版『銀河鉄道の夜』!








「神様のカルテ」は読んだことなく映像にもなったと書いてあったけれどそれもみていない。
だから、なんだっ!ってことなのだろうけれど、お初作家さん。
あ!しゃべった・・・
猫の姿は普通見えないらしいけれど、どうも学校に行かない林太郎に届け物をしてくれる学級委員の柚木沙夜にはみえてしまい、一緒に冒険?する。
いろいろと難しい本が登場し、さすが祖父のお店で学校に行かず本ばかり読んでいる夏木書店の孫であるが、変わるの。
柚木沙夜だけでなく、先輩の秋葉良太もいいんです。
さらに、一人になってしまった林太郎を引き取ろうとあれこれしてくれるフィアットに乗ってやってくる叔母さん。
”引越しせず、一人暮らしうをしたい”という林太郎との三つの条件。
三つ目がとてもやさしい。
その壁の向こうには・・・
にゃんこはもう来ないのね。
林太郎!変わったから・・・
ちょうど読んでいる最中に「教育勅語」が話題にになっていた。
なので、「切りきざむ者」の老人の言葉の「当たり前のことが、当たり前でなくなっている世の中なのだよ」に、そっか・・・そうだよな・・・と思ったのでした。
★★★☆☆
