内容(「BOOK」データベースより)
死ぬことを予期していたかのように、夫は家を買った。近所にはお寺があり、それは由緒ある佇まいをしていた。結局、共に暮らすことができないまま逝ってしまった彼が、「帰って」くる。私は、「おかえりなさい」といつものように迎えるが、ある日―。(「流山寺」)現世と異界が交錯し、あわいにたゆたう、強烈で甘美な想いが、恐怖の調べとなって紡ぎだされる幻想怪奇小説集、全八編収録。
足
ぼんやり
神かくし
夜顔
流山寺
深雪
私の居る場所
水無月の墓
読書備忘録
「足」
あっら~・・・これ!
「青い夜の底」に載っていました。
「神かくし」
これも、あれ?
「懐かしい家」に・・・
何冊か読んでいると、あーこの人死んでるわ!ってわかる。
わかっているのに、なんで?と気になる。
そして、そっか・・・
「ぼんやり」
姪と海に行って戻ってきたら、お通夜・・・自分と姪の。
そりゃぁ腰ぬかすわね、現れたら・・・でも、みえたんだ。
「夜顔」
お散歩途中でお茶していた家の主と家族は・・・
発見して惜しかったのね。
自分はどうか?そんなこと言って自分も・・・いまだに発見されずゆらゆら揺れている。
「流山寺」
夫は死んだことに気が付いてならしい。
たまに12時過ぎにたたいまと帰ってくる。
そして流山寺にてお別れの時が来る。と言っといて・・・
「深雪」
別荘地の管理人が急に休むということで、ふたりでスキーに来ていて募集案内を見た学生がやってみようってことにしたのだけれど、募集はひとり。
で、そのひとりになった学生が別荘地でちょっとだけ管理の仕事をするのだが・・・ってお話。
この別荘地が、我が家の森の家のある別荘地によく似ているから、むむっ!なんかありそうな条件は整っているよね?と読んでいた。
そっか、冬のぶっらぁ~んはコチコチかぁー・・・
そのケーンって狐?雉ではありませんか?
「私の居る場所」
そういうことだったのね?
「水無月の墓」
タクシーの運転手がさっ!
ご主人を亡くされて化けてでも出てきて欲しい。って言った人を知っている。
ギョっとしたけれど、今ならわかる。
そっと座敷の隅っこに座っているだけでいい。
きっと初めはヒッ!と思い、もう死んでますよ。早く行った方がいいですよ。なんて言うんだろうけれど、本当にいなくなったら寂しいと思うのかも・・・
なぁんて・・・普通じゃないことを小池さんの幻想的な本を読んでいると思ってしまう自分がね。
大丈夫か!?
や・み・つ・き・・・
★★★★☆