

義母の葬式で男は思い出す。22年前に、義母の起こした事故のこと。義母を責めた自分のこと。そして--(「千日のマリア」)。
会社に長文の手紙を送りつけてくる女。意を決して女の家を訪ねた男が見たものは(「修羅のあとさき」)。
森に囲まれた土地で暮らして20年。引っ越しを間近に控えたその日、はじめて庭に現れた美しい琥珀色の生き物がいた(「テンと月」)。
ほか、生と死、愛と性、男と女を見つめた珠玉の8篇。








過ぎし者の標
白い巨塔や高原へいらっしゃいの俳優を思った。
つづれ織り
わさわさと読んでいて予感が当たって・・・そうなりましたか。
落花生を食べる女
父親が愛人をつくるのもどうかと思うが、その愛人と!って話よ。
呆れますでしょ。
修羅のあとさき
これはとても切ないです。
何のお約束をしたわけでもないのに、思わせぶりなことを・・・
現実にそういう話知っています。純粋だから傷つく?もっといろんな意味で経験積んでおけばよかったのに、一途は怖い。
このお話は女が狂っちゃったのね。
ひどい話だとは思わない。
ただただ切ないだけ。
常夜
あ、このチャペルは小布施の新生礼拝堂で新生病院・・・
そっか・・・
テンと月
そう、やたらペンションが流行ったころがあったっけ・・・
去るのが決まってテンが現れた。
我が家の森の家の天井裏にもテンがいるんだわ。ムササビかと思っていたらどうやらテンだって。
見たことないけれど・・・足音うるさいの。
千日のマリア
そんなぁー・・・
確かに助手席に乗せたのはそうだけれど、そんなにいつまでも言われて、そんなことまでされて・・・
同一人物である嫁と娘が気の毒。
解説の小川洋子さんは沼の深さと・・・そっか。
凪の光
同級生に会っちゃった。
そんなことがあったのか・・・でも、ありがちな話だけれど、なにもそこで会わなくても・・・
ここに出てくる画家は熊谷守一ですよね。
小川洋子さんの素敵な解説に得した感じ!
★★★★☆
