作品紹介・あらすじ
昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが…。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。
読書備忘録
妻房江・・・お気の毒の巻!
踏んだり蹴ったりと言いましょうか、熊吾に待ってろと言われた富山はどうやら土地が合わなかったのか、大変な思いをして過ごしていたのに、熊吾は踊り子西条あけみとおかしなことになっているし・・・
どんな人間も妬むという心を持っているけれど、それは人間の人相を悪くさせる元・・・伸仁はことあるごとに熊吾から大切な言葉をもらっていた。
子供を叱るばっかりだったなぁー、この本もっと前に読んでいたらなぁー・・・なので、今更だけど、大切な言葉をみつけると、どう? と、言ってみる。
巻末の児玉清さんとの対談もとてもよかった。
★★★★★