作品紹介・あらすじ
今度の柚木麻子は何か違う。
著者の描く3歩先の未来にあるのは、ちょっとの希望とささやかな絆。
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友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。
貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。
「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」
彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。
「大丈夫だよ。オール・ノットの真珠にすれば。あんたみたいながさつな子も。これは絶対に切れない、そういうつなぎ方をしているんだよ」
「え、オール・ノットって、全部ダメだって意味じゃなかったっけ?」
「全部ダメって意味もあるけど、全部ダメってわけでもない、っていう意味もあるんだよ。そうだよ。全部ダメってわけじゃないんだよ。なにごとも」
読書備忘録
「オールノット」あ、そうなんだ!真珠のネックレス!
一行空くと、え?・・・ちょっと慣れるまで大変。
四葉に会えてよかった。いろいろと事情がわかってくると楽しめる。
もうそろそろ終わるかな?あたりにやっぱりそうなるのかしら?と、危惧していることが書かれていました。多くの富裕層は海外に逃れ、多くの日本の十代は高校卒業後、非正規のまま一生働き続ける。
真央も出ますか?
四葉さんはどこ行っちゃったんでしょうね?
あら・・・
★★★★☆