セイヨウニンジンボク
左:知らない庭の花
右:黄花二重ホタルブクロ
夏きのこの季節の開幕で、久し振りにきのこの図鑑でいろいろと調べた。覚えていたきのこもなかなか名前が出てこなくて、一度、きのこの採集会に参加して、のんびりときのこを覚えようと思い立った。
丁度、なかやちよの森公園で採集会があり、HYさんが講師をつとめるというので、仲間と参加することにした。参加者は30人弱。朝の10時に集合し、皆で緩やかな道を登りながら、きのこを採集した。
上りはじめてすぐの木製の側溝のなかに・・・
不明・・・
左:若い菌
右:老菌
変わった傘をしているが、皆目分らない。
ここの山は大半が杉林で、小川の周囲に僅かに広葉樹が残っているといったところ。きのこ採集には不利な林だ。
川の周りできのこを探す。
ダイダイガサ Cyptotrama asprata (Berk.) Redhead & Ginns
ツチナメコ Agrocybe brunneola (Fr.) Bon
左:ワタカラカサタケではなかったようだ・・・ Lepiota sp.*
右:ヒナアンズタケ Cantharellus minor Peck
ワタカラカサタケはこれまで、まともに写真が撮れたことがない。いつも、白とびしてしまうし、薄暗いところに出ていてフォーカスも合わない。また、今度もごめんなさいだ・・・。
* ワタカラカサタケとしていたが、とても小さなきのこで、全体はほぼ白。ワタカラカサタケではないようです。コナカラカサタケモドキ?シロワタカラカサタケ?、どれも、特徴が少し違う。不明。
皆と別れて、広葉樹の続く細流沿いに上る。
コキイロウラベニタケ近縁 Entoloma ater (Hongo) Hongo & Izawa
ナカグロモリノカサ Agaricus moelleri Wasser
左:Entoloma sp.
右:キヌモミウラタケ Entoloma sericellum (Fr.) P. Kumm.
杉林の中に白いきのこが沢山出ていた。
シロイボカサタケ Entoloma murrayi f. album (Hiroë) Hongo
左;シロイボカサタケ Entoloma murrayi f. album (Hiroë) Hongo
右:アカイボカサタケ Entoloma quadratum (Berk. & M.A. Curtis) E. Horak
これも、杉林の中、若干の広葉樹が混じる・・・
Entoloma sp.
全く見たことの無いEntoloma だ・・・。
これも分らない・・・。
道の脇ののり面に沢山出ていた・・・やばいきのこ。
ヒカゲシビレタケ Psilocybe argentipes K. Yokoy.
講師のHYさんは、これを持っているところを警官に職質されたら、ヤバイよと、参加者に注意している。実は、催幻覚性成分のシロシビンを含むため、マジックマッシュルームの一種としても知られていて、7年前から麻薬及び向精神薬取締法で麻薬原料植物及び麻薬として規制されているのだ。
道を登って辿り着いた展望台のある広場で昼を食べ、その後で皆が採集してきたきのこの同定が始まる。HY氏がサッサッときのこに名前を付けてゆく。
その中で・・・
ナガエノケノボリリュウタケ Helvella ephippioides S. Imai
最近、名前を知ったきのこだ。これは大きくなったクラガタノボリリュウタケとの見分けは微妙そうだ。
そして、イッポンシメジではないかと思われたキノコ。
イッポンシメジ?? Entoloma sp.
ミイノモミウラモドキを大きく太くしたようなもの。イッポンシメジそのものが、この世に存在しないのではないか、という人もいるし、図鑑の写真もあてにならないとも言われているようだが・・・。
HY氏が揖保川の河川敷でこの日の朝、採集してきたというスミレホコリタケを見せて貰った。長い方の径が15cmほどもある大型の菌だ。
スミレホコリタケ Calvatia cyathiformis (Bosc) Morgan
二つに切ると、断面が薄っすらと紫色になっている。成熟した胞子の色が紫色を帯びているのだ。以前は兵庫県では稀な菌だったが、最近は比較的良く観察されると聞いたが、まだ、自分で見つけたことは無い・・・・。
同定会でも、これは採集会の常であるが、名前の分らないきのこはかなりあった。この世の中に名前すらないきのこのなんと多いことか・・・。これらのデータを集め、登録して名前を付ける作業は誰でもができる事じゃなく、菌学者の少ない状況を考えれば、今後も簡単には解決しない問題なんだろう。
この会に参加していたO君。小学校4年生で驚くほどきのこの名前を知っている。このまま、順調に成長してこの問題を少しでも解決する力となって欲しいもんだよ・・・。
同定を終え、集会所に戻る途中の薄暗い川の脇に出ていた・・・
スミゾメヤマイグチ Leccinum griseum (Quél.) Sing.
これ程、状態の良いスミゾメヤマイグチにはなかなかお目にかかれない。戻りついた頃にパラパラと雨が降り出した。
担当の方々にお礼を言い、終会となった。
なかやちよの森公園 渓流の広場
おととしだったか官邸に大漁に発生していて話題になった奴ですね。
近場でも見るキノコですが、中毒症状はロクなもんじゃないと
聞いたことがあります。
自主規制じゃなくて他主規制??
他の方、見えてますか?・・・
私はFirefox3.5なのですが、そちらでは見えないようです。
FF3.5のバグか、IE方言なのかな?