コガネタケ
友人からブナ林になめこを探しに行かないか、と誘われていた。今年の夏は暑かったけれど、いつの間にか随分と寒くなったので、
ひょっとしたらなめこが出始めているかもしれない。これまでも10月も半ばを過ぎればなめこは出始めていたから、ダメ元で行ってみることにした。
国道を折れてブナ帯に向かう沢沿いの道の脇にコガネタケが出ていた。
いつも車を停める東屋の脇から山道を歩き、さらに山道から斜面を一気に登る。きのこ探しは道を歩かない。ブナ林では倒木を求めて歩くことになる。
いきなり・・・・、太いミズナラの木が粉を吹いていた。え、今頃ナラ枯れ? 見上げる。
もう、枯れていた。
この山ではこれからナラ枯れなんだ。とうとう、兵庫県の中部でもミズナラが枯れだしているようだ。そんな粉を吹いたミズナラの大木が幾つもあった。
数年経ったらなめこが沢山出そうではあるけれど、あまり嬉しくはない。
クロサカズキシメジ
急斜面をトラバースして倒木に何か出ていないか、探し回る。友人は食菌を探してどんどんと先に行ってしまうのだが、僕は気になるきのこを撮りながら、
ゆっくりと進んでいた。実は家を出る時に持ってくるはずだった登山靴を忘れてきて、ローカットの靴を履いていて急斜面を歩きにくかったのもその理由。
ブナハリタケ
ちょっと、新しいところを採って今夜の炊き込みご飯にしよう・・・・
フチドリツエタケ
同じ倒木に出ていた。
チシオタケ
結局、苦労して登った急斜面の倒木にはなめこは出ていなかった。豆粒くらいのなめこが見えていた倒木もあるから、あと2週後くらいからかな。
諦めて斜面を下る。下る時は登る時の倍ほどの注意が必要だが、滑り落ちたとしてもここでは死ぬことはないだろう。何度か、落ちたことはあるが・・・
?
平らな場所まで下り、辺りを散策することにした。
ブナハリタケはやっぱり食べるんですね。私も以前ほどたくさんは取らなくなりましたが、きれいなものがあるとつい取ってしまいます。あの事故以来、このキノコの毒は検出されていたにと思いましたが、どうなったんだろう?
やはり木の下には粉が吹いていましたよ。
これ以上広がらないといいのだけれど。。。
きのこ勉強になりました。
他に食べられるきのこが沢山あるので、冒険する必要がないのかな。
ブナハリタケですか?スギヒラタケと混同しているかも。今回のブナハリタケはちょっと古かったのかもしれません。炊き込みご飯にしましたが、あまり香りも無かったし、何より繊維がきつかったです。
関西ではもう10年くらい前から日本海側からナラ枯れが始まって、徐々に南下してきています。
日本海側ではミズナラ林のダメージは多く、今は太平洋側の低地のコナラが枯れ始めています。
松枯れの時はいろいろと騒がれて対応策について研究されていたと思いますが、ナラ枯れについては具体的な対応が全く聞こえてこないですね。
打つ手、なしなのかもしれません。
そう、以前はブナハリタケの石鹸みたいな強い匂いが気になったのですが、最近は気にならなくなりました。
これって老化ですかね。確か、川越さんも同年代だったかと。。。
私も天然物化学を専門にしているので気をつけてフォローしていたのですが、静大の研究ではこれ!という結論には至らなかったような記憶です。
何だったのでしょうね、スギヒラタケ騒動。