その1
(1枚目からピンボケでゴメンナサイ)
翌朝、目覚めたら今日も天気がよさそうだった、よかった~。
朝日は林の向こうから上がっていたようで、空が真っ赤になっていた。
目覚めも富士山とは嬉しいロケーション。
この時期、なかなか夜が開けないのでついモタモタ支度が遅くなってしまった。
が、これが偶然を呼ぶ結果に繋がるとは・・・
【7:15】予定より45分遅れで出発~!
のっけから急坂です、呼吸を整えながらゆっくり行きます。
振り返るとテント場、富士山、そして登山者二名・・・
夕べの寒さのせいか?またしても風邪をぶり返したらしく鼻水が
ダウンを着たまま出発した私、暑くてその先の樹林帯で脱ぎ鼻をかんでいたら・・・。
さっき下のほうに見えた二人?
後ろから元気良く「こんにちは~」と抜いていく男女と遭遇。
実は今朝、テント場で「見覚えのある帽子・・・?」と思って見ていた人がいた。
その時チラッと頭をよぎったが、まさかね~、と思っていた。
が足取りも軽やかに登っていく二人の後姿に、私の予想が段々確信へと・・・
【7:58】ゼーハー言いながら急坂を登り、振り返る(多分小雲取辺りで)と、
幾重にも連なる山々の美しいことといったら!!
この中のいくつかは登ったことがあったのだろうけど。
この美しさ、奥深さを知らずに奥多摩辛いとか怖いとか言って、いままでゴメンナサイ。
そしてこの登った先をグングン歩いていく後姿をもう一度見たとき、やっぱり!
脳裏に残っていたあの写真やこの写真・・・頭の中をぐるぐる駆け巡り・・・
一生懸命歩くけど、向こうはもっと早い!これ以上離れたらもう無理かも!
間違えたら恥ずかしいけど、違ってたらゴメンナサイだ!
あの帽子、あの華奢な身体、大きなザックの後姿、早い歩き、2人連れ・・・
私の確信が95%になったその時、思い切って声を掛けてみることにした。
でもブログネームを大声で呼ぶのはまずい、そ、そうだ!
「すいませ~~~~んっ!最近○○山に行かれませんでしたか?」
前方で固まるMさん、そりゃそうですよ、こんな山道で後ろからスイマセーン!
そして山名叫ばれたら驚きますよね、あとで考えるとハズカシ・・・。
「え?!行きましたけどぉ・・・」
とオドロキの表情の・・・当たりでした・・・
その方は、かの有名ブロガー「「やまやのはなみち」まゆ太さんでした。
「気楽に山歩き」さんのところから良くブログを読み逃げしており、
先日百名山を達成された記事も見ていたし、自然とシルエットを覚えてしまっていたんですね(・・・怖)
突然のお声掛けにも関わらず、私の鈍足に合わせて山頂まで案内していただき、
とても親切にしてくださってありがとうございました。
やはりブログから感じる温かで優しい女性のイメージそのままの素敵なまゆ太さん。
片時もじっとしていないパワフル元気なまゆ太さん♪
とても楽しそうに歩かれていて、心から山が大好きなのでしょうね~。
お会いできただけで少し元気を分けてもらったような気分になりました。
「ゆるゆるデイズ」さんのブログを通して、
まゆ太さんもこちらのことはなんとなく認識していてくれていたようで、
お互い会話を交わしたこともなかったけれど、話が通じてよかったです(笑)
バッタリって緊張するけど楽しいものですね
山頂からは見事な展望!
真ん中から右の高いのが「北岳」
ほか全部教えてもらいました、さすが。まゆ太さんアリガトウ
またいつかどこかでお会いできたらいいですね!
と挨拶をしてお別れです。
雲取避難小屋はとってもきれいでした。つい、中まで覗いてしまいました。
水場があれば(ないのかなぁ・・・)トイレも近いしここはよさそうですね。
【8:35】三条の湯目指して下山です。最初は急坂、登ってくる人も結構多いです。
三条ダルミ到着。伐採された広い場所でしたが風が通り抜けて寒いかも?
その先で、がさがさ!っと音の方を見ると・・・
鹿クンがいました。こっちをじーっと見ています、カワイイ。
「水無尾根」は歩きやすい道が続きますが、アップダウンがあるかも?
こっちから登るのも大変そうな感じを受けました・・・
歩いても歩いてもなかなか沢の音が聞こえない、山頂から三条の湯までCTは2時間15分、
バスの時間が14:33、それを逃すと次は16:43。
と言う事は、遅くても11:00には「三条の湯」を出発していないと間に合わないかも・・・
そんな時、上がって来る一人の男性と挨拶を交わすと、
「どこに泊まってましたか~?」とか「どのくらい混んでましたか~?」とか
昔から何度もここを通っている方のようで、そしてヒマラヤにも何度も行っている、
とのことで色々お話してくださるのですが・・・話が止まらなくて・・焦ってきて・・・
ちょっとの合間に、「では!」と言ってその場を去りますが、
時間が気になって真剣になり、写真も撮らずガシガシ降りて・・・
【10:50】三条の湯が見えてきました、ほっ。
当初はここでお風呂に入ろうか・・・と思っていたのですが、
入浴した後、3時間歩くのはさすがに嫌かも・・・
と思いなおし、ここは又いつか来ることにしました。
とてもキレイで明るくて、中は畳でとても広そうです。
三条の湯から後山林道までは苦手な渓谷沿いの道でしたが、紅葉がきれいでした。
【11:30】ここから林道2時間20分あるきの始まりです。
なんとしてでもバスの時間までに!気合入れなおしてGO!
まだ紅葉が残っていてくれて、気持ちの良い林道歩きです。
車は通らないので、どこでも落ち葉のじゅうたんで腰をおろして休めるし・・・
こういう林道ならそんなに苦じゃないかも・・・
でも時折「がさっ」という音がしてちょっと怖い。
山野井さんの件もあるし、今頃はクマは冬眠?と思いつつも音のするほうを見ると黒い塊が!!
・・・・またしても鹿クンでした。下山途中で3回会いました。
【13:20】ふたつ目のゲートまで来ると・・・
車道が見えてきて・・・
真っ赤な紅葉に見送られ・・・
【13:50】林道終点。途中がんばったせいか?早く着きました。バスの時間まであと40分もあります。
バス停に着くと、上に「お祭荘」という民宿?が合って、
食事も出来るようでしたが、私たちはバスを待つ間に・・・
バスのベンチでやっぱりビールでしょ!
食堂から瓶ビールを持って(戻しますよ)わさびの葉のおつまみまで頂きます。
こんなことできるのも奥多摩ならでは?嬉しい~楽しい~!
バスは奥多摩湖で満員になり、ちょっとした渋滞にはまり奥多摩駅へ。
「麻葉の湯」で汗を流します。
この日は連休の為か?すごく混んでいて、団体さんは断られていたようです。
私たちは待ち時間ナシで入れてラッキー!
キレイさっぱり温まってホリデー快速に間に合い、乗換えなしのいい気分で帰ってきたのでした。
奥多摩の魅力を再認識できて、以前よりずっと奥多摩が大好きになった二日間でした。
おしまい