カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

小金沢連嶺と初めての避難小屋 その2

2009-05-28 | ヤマのこと

その1
続きです。

 
でも自然林の森はやっぱり素敵です。
黒岳からの下りは急に緑が色濃くなったかと思ったら、こんな広々とした広葉樹林の尾根に出ました。


コバイケイソウの大きな葉にてんとう虫も。

 
そこからまたゆるく登り返すと「白谷ノ丸山頂」到着。
ここからの富士山も見事らしいのですが、もうガスガスで何も見えません。
おまけに、地図にはない踏み後が左に伸びていて・・・どっちへ進んだらいいのかガスって良く解りません。
最近はちゃんと1/25000の地図を持ち歩くようになったので、迷ったときは確認します、成長しました。
結局直進で合っていたのですが、後で調べたらどうやら左には展望台みたいなものがあったらしいです。

 
ここからはエアリアにも書いてあった通り、深くえぐれた歩きにくい道をグングン下り、
左に一瞬で流れていきそうに見えるザラザラの白砂崩壊地を見ながら、目指す峠へ・・・

 
やっと着きました~!「湯ノ沢峠」そして分岐を右に折れ、30秒ほどで「湯ノ沢峠避難小屋」
ウワサどおりの(中は)キレイさ。布団も意外ときれい、蛍光灯を付けることが出来、窓にはカーテンまであります。
この小屋、実際は市の管理ではなく、この小屋を愛する方達有志の皆さんが管理されてるらしいです。
車でこれる場所にありながら、静かでまるで誰かの秘密基地のようで・・・いや別荘かな(笑)
万が一の為テントを背負っていましたが、避難小屋練習のためと、
雨が降りそうなので今夜はここに泊まる事にしました。


バイオトイレが小屋のすぐ脇の駐車場にあります。
水場は徒歩2分下ったところ。冷たい水がしっかりでていました。

(貸切宴会中・・・)
避難小屋泊まり初体験~~~ドキドキ

小屋の中はゆったり使っても7,8人は寝れそうな広い板の間。
バケツが置いてあったので、ビールを冷やすのに拝借。
なぜか電気ポットやテルモスも置いてありました。

誰か来るかと端の方にいましたが、結局誰も来ないので貸切になりました。
布団は借りず持参したシュラフとマットを使いました。
そういえば同じ方向に歩いていた人いなかったねぇ・・・。
すれ違ったのも4組だけ。大菩薩峠の喧騒から比べるとなんて静かな・・・

テントも好きですが、天井が高いってやはりラクですねー。
あまりに快適な空間の為、背負ってきたビール1.5lと焼酎、梅酒はすぐになくなり・・・
仕方がないので寝るとしますが

【怖かった事件】駐車場に6,7台止まっていた車、夕方にはいなくなったと思ったら、日没後にも1台の車と一人の男性が残っていた。
その男性は白い布で作られた高さ2mほどの大きな屏風?状のものを駐車場に置き、
その周辺をうろうろと・・・?
そのうち発電機まで動かし始め・・・いったい何をしようとしていたのでしょうか?何かの実験?
怖くて聞けませんでしたが、発電機の騒音が21:00過ぎまでしていて、ビビリな私はちょっと怖くて寝付けませんでした・・・
山のテント場ならぜんぜん怖くないのですが、ここは車で入れる場所だし。
こういう時、怖いのはオバケでも虫でも無く、ニンゲンなんですよね・・・


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22:00頃車もいなくなり、やっと眠れるかと思ったら、屋根にあたる雨の音がだんだん強くなり・・・


(生憎の雨の朝)
天気予報では日曜の午後くらいから、と言っていたのに。一晩中降っていたみたい。
5:00過ぎても強く降る雨、本当は滝子山まで縦走の予定だったのですが、
雨はいやだし、下りも滑りそうだし、又くればイイや、とあっさり下山することに。軟弱モノらしい選択です


温泉目指してれっつごー!バスの時間には十分間に合う7:00に出発。
テント撤収がないので支度も早い。
時間的に早すぎるけど、何があるか解らないからねー、と歩き出す。
この時点で雨は土砂降り


長い長い車道歩きの途中、雨雲の間から富士山が見えていた。
それにしても・・・なかなか着かない。
ダンナから「ホントにこの道で合ってんの?」とクレームが。


あってるよー、と疑いもせず歩き、道の脇に大きな表示が出てきて良く見ると・・・
えっと、ここが現在地・・・湯ノ沢峠登山口・・・え?車道じゃなくて30分でこれる道があったの?
そ、そういえば・・・


小屋の入口に大きく書いてあったこの表示にウッカリ、あえて車道を歩くか?ワタシ


おかげでCT1時間40分のところ2時間30分かかり・・・
あまりのアホアホ加減に呆れられたが・・・(ダンナだって出発前に地図見ないくせに・・・ブツブツ)
何があるか解らない、と早く出たのが幸いしてバスの時間10分前に到着。
「やまと天目山温泉」に入るのも考えてあったがまだ開店前だし、
実は他に行きたい施設があり悩んだ結果そっちを目指すことに。
この時、目的の場所に電話確認しようか?と言ったものの、
携帯が圏外でかけられなかったのでそのまま・・・。

駅に戻り、途中下車し、目指す施設を道に迷いながらも探して10:40頃到着。
3日前に電話確認したときはおじさんが「午前中からやってるよ」と言っていたのに、
行って見たら、おかーさんが出てきて、午後からだって入れてもらえず

ぬれた身体のまま、電車に揺られ寂しく帰ってきたのでありました・・・
泊まりで温泉入らず電車に乗ったのははじめてかも(結構恥ずかしいんです)
ここは悔しいので又絶対リベンジします。その時報告します。


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今回見かけたお花たち。

 
ミヤマキンポウゲ      ミツバオウレン (多分・・)

 
スミレ           ハルリンドウ (多分・・)

 
(コケの先が光ってみえたので撮って見ました)  ニリンソウ    コミヤマカタバミ (多分・・)

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初めて歩いた念願の小金沢連嶺。
草原から笹の原、展望あり、富士山あり、
そして深い森あり、倒木ありと、次々に変化を見せてくれたこの縦走路は魅力いっぱいでした!!
ただ、天気が良いと予想以上に暑いので、これからの時期は水はしっかり持って歩いた方がよいかと思われます。
(今回は一人1.5リットル持ってました)

残りの南大菩薩連嶺は、富士山求めて秋の澄んだ空気の日にでも歩こうと思います。

おしまい。