カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

鷹ノ巣一本勝負!

2010-07-12 | ヤマのこと


天気予報が前日にまた変わり「晴れ間も覗くでしょう」なんて言ってたけど?
梅雨なのであまり信じていなかったから、雨でも楽しめそうな山を計画していました。

2010.7.10(土)始発で出発、朝からなんとなく空が明るかったが、
中央線の車窓からなんと富士山が見えているではないですか!!


今日は・・・ホントに晴れるかも・・・

奥多摩駅7:25発「東日原」行きのバスは天気にもかかわらず5,6組しか乗ってなくてガラガラ。
半分は川乗山登山口で降り、半分は終点の東日原で降りた。

東日原に着くと快晴・・・うう、これは・・・。展望のお山に行きたくなるじゃない。

金袋山の巨木めぐりをしようと思ってきたのだけれど、あまりの天気の良さに富士山を眺めてみたくなり、
バス停のベンチでどうしようか相談の上、(私が)まだ歩いたことのなかった、
稲村岩を経ての鷹ノ巣山に行って富士山を見よう!と急遽変更となった。

今日は夕方に用事があるので、どうしてもその時間までには帰らなければならない。
でもコース変更すると時間ギリギリ・・・きつい登りだと聞いているし・・・どうしよう・・・


・・・え~い、ここでやめたら女じゃない!行くっきゃない!鷹ノ巣山一本に勝負だっ


 
と、いつものように思いつきで勝手に行き先を変え、(いつもは前日までに決めてますが)
一人盛り上がり事前に用意してきた登山届けを書き直し、駐在所のポストへ。
奥多摩と言えども侮れません、ビビリーの私は高尾・御岳山以外の山は全て届けを出します。
2日前に本仁田山で事故があったばかりで大変だったそうです。


 
ひゃ~~~真っ青な空!こんな天気は久しぶり
8:15、目の前に登頂意欲をそそるトンガリ、「稲村岩」目指してゴ~~~


 
民家の脇を降り、最初は薄暗い川沿いの道。
橋を渡って・・・稲村岩が木々の間から見えます。


 
奥多摩一のハードコース、と聞いていたのと、私の苦手な(切れ落ちとか急斜面トラバースとか)コワイ道・・・
というイメージがあったので近寄らなかったのですが、想像と違い沢沿いの綺麗な登山道でした。
清涼感いっぱいで夏場はいいかもしれません。


前日の雨で水量は多かったようでした。2、3度渡渉します。
これは前の人につられて渡らずに行ってしまい、渡るポイント間違えて引き返しているところ(>ω<;)


 
最初から急坂、という頭があるから、確かに急だけど楽しく登れた。
気持ちの持ちようって大事なんですね・・・と、大汗かいて稲村岩の尾根に到着。
稲村岩には怖そうなので行きません(笑)

このルート、想像していた怖いところはどこにもなく、この時期は難なく登れました。
雪がついてトレースがなかったら怖いんだろうな、と思いました。



が、ここからが本当のキツイ坂の始まりでした。

とにかく登りしかない、平らなところがない、ふくらはぎが伸びっぱなしな感じの斜面。
GORO靴のかかとが久々に靴摺れしかかるほどの斜面で、途中で危なくなり、
靴を脱いでかかとに絆創膏を貼りました。
若干痛みを感じながらも一歩一歩、足を進めるしかなく、
湿気がなく爽やかな日でしたが、流れる汗が引くことはありませんでした。
後ろからくる4,5組にどんどん抜かれ・・・修行だな、コリャ



 
展望もなく、ずっとこんな調子の登りなのですが、
ところどころ巨大で派手派手なキノコが山中で目立っていました。
足のサイズとたいして変わらない!動き出しそうで不気味~



登り一辺倒で変化がなく、自分がどこを歩いているのか?時計の標高だけを頼りに進みました。
だいぶ疲れてお腹が空いた11:10、登山口から約3時間かけてヒルメシクイノタワ到着。
ヒルメシクイタイ・・・デモダメダッテ・・・オニ。



ヒルメシクイノタワだけが平坦な登山道でした。
木々の間から多分、先月歩いた三つドッケがちらほらり・・・(この山は違います)
残念ながら写真に収められる場所はありませんでした。


 
ここから山頂はもうすぐだよ、というダンナの言葉に騙され進むも(ダンナ単独でテント装備で登っているから)
ハラヘリと疲労で足が上がらない・・・。やっぱり標高差約1100mだけのことはあるな・・・しんどいぞ。
でもそんな弱音を吐いている暇はない!
なんとしても山頂を12:30に出発しなければならないんだから!頑張れワタシ!!

あ~~~~!前方になんか見覚えのある景色が~~~



 
11:50、やった~~「鷹ノ巣山」山頂到着!!
どんどん追い抜かれつつも、ほぼCT通りに着いたじゃない!

この日はなぜか空気がさらっとしていて、蒸し暑さを感じずに登ることができてヨカッタです。
先週の平標山のほうが辛かったな・・・日帰り装備はやっぱり全然ラクだな~~、
テント装備でこのルートは私には無理、と思いました^_^;

ただ・・・期待していた正面にいるはずの富士山はお隠れになっていて見えず・・・
ま、予想外の好天気だったんだから十分ですね。



ハラペコだけど喉が渇きすぎてあまり食欲がない、いつものことだけど。
担いできたジュース(・・・?)とおにぎり二個ほうばって、山頂滞在時間20分で去ります。
高校生の団体さんらしき人等どんどん上がってきて、賑やかでした。
眺めは最高だし!うん、やっぱり鷹ノ巣山はいいな~~~!いいお山だ

山頂で日がさすところにいてもそんなに暑くなくて快適、風もそよそよ、お昼寝したい気分な山頂でした。
夏場に奥多摩にはあまり来た事なかったけど、風が冷たくてやっぱり奥多摩は23区と違うな、と思いました。



12:10、バイバイ~~~又来るね!山頂を後にします。



こんなに天気の良い山歩きは久しぶり。
やっぱり気持ちがいいです!頑張ってきた甲斐がありましたね。

登ってくる時も、でしたが、ずっとハルゼミの声がしていてこれぞ初夏!
という感じがまた、たまらなく嬉しかったです。
聞こえますか?ハルゼミの声・・・


前に見えるのはたぶん「日陰名栗峰」



でも気持ちの良い尾根歩き、今日はもうおしまい。
鷹ノ巣避難小屋につきました。1月に来た以来です。
小屋の外の温度計は21度でした。やっぱり涼しいですね。水場はジャブジャブでてました。



来た道を戻ってもよかったのですが、基本はワンウェイ主義の我が家、
歩きやすくて気持ちの良い「浅間尾根」を降りていきます。その先の目的だってあるしネ。


 
以前歩いたのは冬枯れの時期。
緑の中を歩いたのは初めてでした。神社を越え、奥集落が見え・・・


 
14:00登山口到着。ここからが長いんですよね・・・やっぱり下界は暑いし・・・
車道と怪しいショートカット道を交互に歩き・・・

 
あ、ひつじのいる家が見えてきた。バス停はもうちょっとなはず・・・

だいぶ足(靴)が痛くなって14:50、やっと「峰谷バス停」到着。
山頂から2時間40分。わ、こんなに遠かったっけ


この時間帯バスはないのを知っていたし、今日は思い切り汗をかいているので絶対お風呂ナシでは帰れない。
時間が迫っていたらここからタクシー呼んで温泉まで行っちゃおう、と思っていたのに、
誰かさんたら「歩く!」って言うし・・・
ちょうど集落の方がいらしたので聞いてみたら、峰谷橋まで4,50分ですよ、というから・・・


しぶしぶ・・・歩くことに・・・



あづい・・・足が痛い・・・でも歩くしかない・・・これで間に合わなかったらシャレにならんのよ、ダンナさま・・・


歩く・・・


歩く歩く・・・・・・・・・・・・・・・



こと40分、見えた~~~

 
急げ!でも足痛い あ、朝から一緒だった彼だ、ども~~ 橋を渡って、坂を登って・・・ 


 
宿への最後の階段が今日一番の頑張りどころ(汗)でした。

15:30、先にダンナがたどり着いて、玄関先にいた宿の方に「日帰り入浴お願いします」と言ったら、
「今日は泊まりが一杯だからダメなんですよ」と。
ダンナが「あ、そうですか・・・」と引き下がろうとしたところに私が到着。

「え~~~~!日帰り入浴16:00までじゃなかったでしたっけ!!」

するとご主人。
「・・・おかあさ~~~ん

と裏に入ってしまい、女将さんと相談の上、OKと言ってくださいました。
あー、助かった。ここで入れなかったら奥多摩湖に飛び込む勢いで汗だくでしたから。
よっぽど怖い顔してたんでしょうね、ワタシ ご主人、ゴメンネ。


 
ここのは「鶴の湯温泉」近くの源泉に取りに行ってるそうです。
昨年の冬、入りたくて来たけれど時間間に合わなくて断られてから、
どうしても一度は来て見たかった温泉でした。

湯船は他にもあるようでしたが、私たちの入った方はお世辞にもキレイとは言えませんが、
入れただけでもありがたいので・・・
ドラム缶橋を見下ろしながら、疲れを癒すことが出来ました。

日帰り入浴¥1000、上がってきたら先ほどのご主人がお茶とお菓子とお手製のこんにゃくをご馳走してくださいました。

暑い日に熱いお茶?!と一瞬引いたのですがいやいや、これがなかなか。
いつも山で汗をかきすぎて、翌日まで喉の渇きが止まらない私ですが、
熱い飲み物が効く、って本当だったんですね、おかげで今回はそれほど強く感じずに済みました。



お茶を頂きながら玄関先でご主人とひとしきり奥多摩の話で盛り上がり、
「奥多摩に来たら、是非又寄ってくださいね♪」という温かいお言葉に見送られ峰谷橋バス停へ。

奥多摩駅で接続できるつもりが、ホリデー快速にあと2分のところで行かれてしまい、
1時間の遅刻で待ち合わせ場所に着きました。(ゴメンナサイ)

急遽変更した割にはほぼ時間通り行動できてヨカッタ。
やっぱり歩いたことのある山域&人の多い一般道はこういう時安心です。
勝負を挑んで嫌われなくて良かった・・・鷹ノ巣山サンありがとう。




今日歩いたルートはこちら。
日帰りで鷹ノ巣山歩いたのは初めてでした。
奥集落の登山口からの車道歩きはホント、しんどかったです。
ここは元気じゃないと歩きたくないかも・・・・

【行程】東日原8:15→稲村岩分岐→ヒルメシクイノタワ11:10→鷹ノ巣山頂11:50~12:10
→浅間尾根→奥集落登山口14:00→峰谷バス停14:50→峰谷橋15:30(馬頭館
(行動時間7時間15分 休憩・昼食含む)

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【おまけ】

またブヨに刺されてた・・・翌朝起きたら右手の甲がこんもり腫れ上がり、
かゆいのなんのって!我慢してるとブルってする(笑)
車道歩きの時、暑くて油断して腕出したのがいけなかったな・・・


おしまい。