カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

白山・雲上の散歩道 その1

2010-07-23 | ヤマのこと

2010.7.17~7.19 三連休を利用して加賀の白山に行ってきました。

7月の三連休は仕事の都合上、今まで休めたことがなかった私。
今年は休んでヨシ、とわかった日からずっと待ちに待っていたこの連休。
梅雨が明けなくても、雨でも行こうと決めていた。

東京から公共機関利用で金沢駅まで行く為には、夜行列車かバス。
残念ながら夜行列車は廃止になってしまったので、一番早く到着する手段は夜行バスしかありません。
私にとってどうしても3日休みがないと行かれない場所「白山」は遠い・・・

仕事を終えた金曜日22:50、新宿駅新南口を発車した夜行バスは順調に進み、翌朝6:45に金沢駅到着。


 
左:金沢駅前                        右:白峰あたり・車窓より
夜行バスを降りると朝から強い日差しが照りつけている駅前。湿気もあってカメラが曇ります。
そしてすごいゴージャスな駅ですね!はるか数十年前、高校生の時夜行列車で来た以来の金沢駅です(~_~;)

ここから7:30発の白山シャトルバスに乗り換え、のどかな風景を抜け、登山口の別当出合まで約2時間15分。

9:45別当出合到着。家を出てから約12時間、やっと登山口へ到着しました。ふ~~~~。
移動時間だけを考えれば、屋久島のほうが近い・・・


 
左:別当出合                        右:吊橋
準備を整え、登山届けを出します。届出ノートを見るとほとんどが関西の方か地元の方。
東京都から来ている人はこの日はまだ1組しか書かれてないみたいでした。

10:10、いざ出発
実はこの吊橋が一番怖かった高所恐怖症の私・・・手に汗かいてます



 
左:砂防新道一方通行                    右:中飯場
まずは「中飯場」まで約45分。整備された登山道なので歩きやすく、何の問題もありません。
「中飯場」は水洗トイレと蛇口から飲み水が出ている、山中とは思えない夢のような場所(笑)
すでに汗だくの私は顔を洗って、木陰で休憩、水分補給です。


 
左:砂防新道を登る                     右:別当覗
余裕の気分で「中飯場」まで来てしまった私に、歩き始めて2時間、本当の辛さが訪れました。
とにかく暑い!日差しが強い!ザックが重い・・・・
今回身の程知らずででかザックを背負ってきてしまったものだから、その重さがずしっと背中に。
(マジメに背中にこなきじじいが乗ってる気分だった・・・)

そして夜行バスの疲れが同時に出てきたようで、いつものように歩けない。
通常なら1時間に一回の休憩ですが、もうバテバテで、40分に一回ザックを降ろさないと前に進めませんでした。
   
12時、「別当覗」に着きましたが、覗く元気すらなく、暑いのになぜか顔は青い・・・
たどりつけるのか?ワタシ・・・



(時々なだらかな登山道、あとはずっと登り)
天気が良いのは嬉しいけれど、木陰を選びながら進みます・・・ジリジリです・・・


 
左:甚之助避難小屋                    右:小屋内部
途中で何度休んだことか。
開始から3時間15分・・・やっと「甚之助避難小屋」到着。
ここも蛇口から飲み水が出ていると言う素晴らしさ!(トイレもあります)
ザックを放り投げがぶがぶ水を飲みます
木陰は占領されていて暑いので、小屋の中に入って休憩することにしました。
小屋の中は湿気ていて、あまり・・・な感じでしたが、バテバテの私は、傍目にはもう駄目か?
もうここで泊まるか?下山するか?とダンナが思ったほど過呼吸で弱っていたようです(汗)


でもここには泊まれないよ・・・なぜならビールがないから。だから行くしかない。


ここで昼食のおにぎりを1個食べるとなんとなく元気が出てきて、地図ではCTあと40分でテント場、
よっしゃ~!と気合を入れなおしました。



14:10、黒ボコ岩分岐へ。


(眼下に先ほど渡ったつり橋)
室堂方面への分岐まで来ると、道は緩やかになり、軽いアップダウンで巻いて行きます。
ここらでなんとか元気を取り戻した私。

別当出合の登山口からテント場までは標高差で約900mほど。
白山を目指すには一番優しいルート、歩きにくいところもないし、
傾斜も先日の稲村岩尾根のほうがはるかにキツイ。
でも胸が苦しい・・・。

もともとこの行程でへばる程度の体力しか持ち合わせていないので、
情けないと言うよりは仕方ないのですが
盛夏の晴天時に大きな山を歩いたことのなかった私、
暑さと寝不足の辛さを初めて体験したような気がしました。


 
前方に「別山」らしきものが見え、ほぼ平坦な登山道を進んでいくとオレンジの屋根が見えた
右奥にはテントも見えた


 
14:40、やった~!「南竜山荘」到着!テント場は橋を渡った先にあるので、
ダンナは先にテント場へ。私はここでお金を払って行きます。一人一泊¥300(安っ)

テント場に上がる場所はまだ雪渓が残っていました。
これはモノを冷やすのに使わせて頂きました、ありがたい自然の恵み。


    



南竜ヶ馬場野営場はとっても広く綺麗なテント場でした、どちらかといえばキャンプ場という感じでしょうか?
山深い場所にこんなに広く伸びやかな平地が広がっていたなんて、下からは想像できなかったです。

正面に見えるのは明日行く「室堂」方面です。

私たちは炊事棟とトイレに近い場所に宿を張りました。
ケビンがあるせいか?炊事棟の脇には管理人の方がいらっしゃって、
ここでもビールを販売していたのでとてもありがたかったです。(南竜山荘まで徒歩7,8分かかるから)
ビールは350ml¥500 500ml¥700、貸し毛布もありました。


 
今回2泊でのんびり、の予定でしたのでダンナにエアライズ3を背負って来て貰い感謝。
広いテント場、広いテントで快適な山時間。
一休みし、ビールを飲んだら先ほどまでの具合の悪さはどこへ?
すっかり元気になったワタシ、やっぱり荷物が重かっただけみたいですごめんちゃい。

ただこのテント場、日当たりが良すぎて暑い
テントの中にはもちろん暑くて×、自分のテントの日影に避難です。

夕食はダンナ作・もやしとササミのゴマサラダ・マーボナス、
お昼の残りのおにぎりでした。



日が長いので19:00頃やっと直射日光から開放されました。
このテント場からは残念ながら朝日も夕日も拝むことは出来ません。
室堂に泊まった人は素晴らしい夕日が拝めたことでしょう、羨ましいなぁ・・・



19:25、でもここのテント場からもきれいな夕焼けを見ることが出来ました。

明日はお目当てのお花に出会えるかな?
ワクワク楽しみな気持ちで、長旅の疲れであっという間に夢の中へ・・・


2日目に続く。(スイマセン、しばらくお待ちください)