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2010.7.18 2日目
今日は室堂方面へお散歩、なのでウエストポーチだけの軽装で6:15スタート。
昨日よりさらに天気がよさそうです。
室堂へは3つのコースがありますが、私たちは室堂まで約2時間の「展望歩道」を選択。
朝、この展望台まで上がればご来光が拝めるそうですが、起きれませんでした(~_~;)
南竜山荘を左手に、ぐるっと巻いていく様な登山道です。
まだ朝早いので日陰もあり、涼しいのでラクラク登って行けます。
が細い道や藪を抜ける箇所がところどころあるので、もしデカザックで登るならちょっと引っかかりやすいかも。
振り返れば「別山」、テント場も良く見える位置まで登っていました。
テント場から約40分ほどで「アルプス展望台」に着きました。
なるほど、名前の通り素晴らしい眺めです、乗鞍、御岳、槍もくっきり
山頂に行けばもっと見えるのでしょうけれど、ガス確率の高い我が家は、
もう見れないかもしれない、としっかり目に焼き付けていきます。
そこからは稜線を九十九折に登ります。急坂ではないので楽しい登り。
すると今回初めてのお花畑が目の前に・・・
わー!チングルマやハクサンコザクラ、ミヤマキンバイが一杯!
青空とお花畑・・・これぞ夏の高山♪という景色
今まで経験したことのなかった私たちは大喜びでした。
そこから室堂までの稜線は、広くて伸びやか。
所々に咲くお花畑の中を、空に向かって歩いているような気持ちよさ、ったら・・・
(何の修正も加えていない青空の色です)
雲のじゅうたんの先に御嶽山。
これが雲上の散歩道と言うものなんだろうね、すごいね~キレイだね~~~
と初めての景色に笑顔が途切れませんでした。
夢のような散歩道の先に、室堂センターの屋根が見えてきました。
8:15、センターの前は宿泊客やらで大賑わいでした。
一休みし、飲み物を揃えたりして鳥居をくぐって「御前峰」を目指します。
白山祈祷殿ではちょうど朝の祈祷?「君が代」が歌われていて、
こちらまでちょっと神聖な気持ちになりました。
そして祈祷殿の脇にたくさんの黒百合が!!
今回、黒百合を見てみたくてここへ来たので、出会えて本当に嬉しかった。
想像していたよりずっとずっと小さくて健気に咲いていました。
良く見ると黒じゃないんですね。
お目当てのものに出会え、気分はもう80%満足しちゃいました(笑)
あとはもう、この雲上の散歩道を楽しむだけ。
「奥宮」目指してゆるゆる進みます。
振り返ると室堂センターが。気持ちの良い眺めです。
観光地のように整備された石階段を登ること約40分・・・。
9:30、快晴の「御前峰・2702m」到着
(無理やり貼り付けパノラマでスイマセン・・・)
山頂からの大展望。画像左から白馬方面~釼~立山~槍ヶ岳~穂高(多分)
富士山は残念ながら見えませんでしたが、八ヶ岳まで確認できました。
こんなに青い空と素晴らしい眺めに会えたのは一年ぶりくらいでしょうか?
やはり晴れはとびきっり気持ちイイです!
(左:剣が峰山頂ズーム)
しばし山頂で眺めにうっとりしてから、「お池めぐり」を歩きます。
右手に見える「剣が峰・2677m」は禁止ではないようですが?登山道表記がないので行きませんでした。
白砂の馬の背のような道を進み、ガラガラの岩九十九折をぐんぐん下り・・・
「油ヶ池」到着。その先へ進むと「紺屋ヶ池」池の向こう側に北アルプスが見えています。
これらの池は全て火口、噴火の跡らしいです。
ぐるっとまわって「中宮道」「大汝峰」への分岐に着きました。
下から見ると「え~ココ登るの?」と思いますが、ここまで来たからには登るでしょう!
崩れそうな岩に見えますが、迷うところは矢印の通り進めば大丈夫でした。
分岐から30分ほどで「大汝峰・2684m」到着。
白山、という山はなくて、このあたりの3つの山頂を含めこの一帯を「白山」と呼ぶようです。
山頂は広~~い!時折ガスが出て涼しいのでここでコーヒータイムとしました。
ここから今歩いてきた「御前峰」と「剣が峰」が見えます。
良い眺めですが立っている向こう側は崖なので注意。私はもちろんへっぴり腰で覗くだけ。
一息入れたら先へ進みます。
緊急避難用の石の小屋がありました。その先を下ります。
ここからは山頂をぐるっと巻くように戻りますが、こっちのルートも素晴らしい眺めでした!
目の前には「七倉山・2557m」「加賀禅定道」方面へと伸びる美しい尾根。
地元に住んでいる方なら、色んなコースで楽しむことが出来るのでしょう。
そして足元にはシナノキンバイやコイワカガミのお花畑。
素晴らしい眺めと花図鑑片手に見る花たち、飽きることはありませんでした。
一旦また分岐に戻ります、ここから「お花松原」へも行くことができます。
「お花松原」も素晴らしいお花畑らしいのですが、今年は残雪が多く、
この時期まだ望み薄、という情報だったので諦めました。
往復2時間ちょっとかかりそうですし・・・暑いし・・・と室堂へ向かい歩き始めました。
「室堂方面近道」と書いてあるコースは雪渓を直進するようでした。
が、私たちは急いでいるわけではないので、お池巡りコースを忠実に歩いていくと、
大小七つのお池の他に、なんとこちら側も花・花・花のオンパレード!
回り道してよかった~~~。
(左:センター内郵便局 右:休憩所・売店あり)
スタートから約4時間30分、初めて見る雲上のお花畑を満喫して、室堂センターへ戻りました。
荷物がなかったので本当に楽しんで歩くことが出来てヨカッタ。
でも、暑かったのでヘロヘロ。
室堂センターの中でアイス休憩してクールダウン。
他の登山者たちもこの暑さに、横たわっている人、座り込んで眠りかけている人それぞれでした。
(バイバ~イ室堂!)
14:00、お名残惜しいですが、テント場へ戻ります。
帰りは「エコーライン」を通って行きます。
(右の木道が黒ボコ岩方面、真ん中の木道がエコーライン方面)
この時間でもまだまだ登ってくる人がたくさん。別当出合から室堂まで一気に上るのでは、
かなり疲れが溜まっているころでしょう、日差しの強さで皆さんほぼ無言・・・
急下りを終えるとそこは「弥陀ヶ原」木道が広がる穏やかな風景です。
山頂近くが大きな庭園のようになっているなんて、なかなか懐深い山なんですね。
(エコーラインから見上げる御前峰)
万才谷雪渓を眺めながら下りますが、西日が強い隠れられるところはどこにもありません。
でも途中のお花畑は素晴らしく、花めぐりの1日の締めくくりにふさわしい風景で楽しませてもらいました。
(左:暑くて手ぬぐい巻き&グローブ・でも顔が焼けてしまった(~_~;) 右:橋を渡ればテント場!)
暑い暑い!とグングン下り、15:30、やっとテントに戻ってきました。
お疲れ様~~~。楽しかった
(左:西日攻撃! 右:掃除の行き届いた炊事棟・快適です!)
我が家に着くと昨日よりさらに暑いテント場
炊事棟は屋根があって涼しいので多くの人が炊事場の中で涼んでいました。
さてさて今夜の食材は大丈夫でしょうか?
久々に山で「焼肉だ」と凍らせて持ってきたものの、
初日はなぜか食べさせてくれなかったダンナ料理人。
もう1日置いたら腐っちゃうでしょ!と言ったら「雪渓がある」と、
雪をジップロックに詰め、持参したアイスボックスの中に入れて冷やしていたのです。
(1日一回、雪をかき集めるオトコ)
でもこの日差しで溶けてしまったのでは・・・と想像していたのですが、なんと!
雪はしっかり形も残っていて、肉も無事!
さすが、夏でも消えない雪渓の威力を知りました
おかげでキンキンに冷えたビールと冷やしトマト♪
山で冷たいものが頂けるなんて、雪渓バンサイ
そして焼肉キャベツ巻き~~~
昨日はビールだけだった売店、今日は氷結や日本酒が増えていました。
昨日からこの酒屋に投入した金額は8000円近くなりましたが(汗)、山で飲むお酒は最高です
(ここは缶を引き取ってくれます。室堂は全て持ち帰りです)
歩いてきた山を眺めながら、最高の1日を終えたのでした。
明日はもう帰るだけです・・・寂しい・・・
【2日目行程】南竜ヶ馬場テント場6:15→展望歩道→室堂平→御前峰→大汝峰→
お池めぐりコース→室堂平→エコーライン→テント場15:30
(行動時間:9時間15分 昼食休憩含む)
3日目へ続く。
尚、今回出会ったお花一覧も3日目で掲載予定です。