カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

そうだ、北陸行こう その2

2018-02-24 | タビのこと


2018.2.18(日)



(偶然予約した宿のある駅 これは・・縁?)


宿を決めた後にどこへいこうか?やっぱり新湊あたりかなぁ・・・?
初めてのエリアを調べていてふと思い出した
そうだ、富山へ来たなら一度は見ておきたい景色があった

調べてみると電車移動でも簡単に行けるとわかり、行ってみることに



今回はゆっくりする旅にしようと思ってたのだけど、
やっぱり忙しい旅になっちゃったかなぁ
列車の時間に合わせ朝ごはんもそこそこ宿を8時に出発し
地鉄に揺られ目指す駅へ



まずは富山に戻り”氷見線”に乗る
旅情を掻き立てられるノスタルジックな車両



押しボタンで中に入ると、メガネなら一気に曇りそうな暖かさ
あー、この感じが冬の列車の良さなんだよね

ぽつぽついる乗客の半数は外国の方のようだ
日本人の私が初めて訪れるような場所なのに
最近は本当に外国の方のほうが日本の良いところを解っているのかもしれない

車両のドアの上にあったこの写真
そう、目指すのはこの景色
ただ・・・この時期ほぼ曇天の日本海側
見れなかったらただの移動だけになっちゃうなぁ



富山から新高岡、高岡、と乗り継いで目指す「雨晴(あまはらし)」駅に着いた
想像通りの静かな駅だった



線路の向こうはもう海岸
海からの風に雪が舞い、いかにも寒そうだが
山の上に比べたら これは寒いうちには入らない



ふと降り立った駅に目をやると 線路が雪に覆われて真っ白だ
普段出会うことのないこんな風景の中にいることが なんだかとても嬉しかった




雪は降る
波は立つ 荒れ模様の日本海



運が良ければあの女岩(めいわ)のうしろ
海越しに標高3000メートル級の立山連峰が拝めるのだ

標高3,000m級の山々を海越に望むことが出来るのは世界で3ヶ所

①イタリアのベネチアから見えるアルプス山脈
②チリのバルパライソ市から見えるアンデスの屋根
③雨晴海岸から見る立山連峰

らしいのだけど・・・今日の雨晴海岸はご覧の通り


「やっぱりねー、雨女の私がそう簡単に立山連峰拝めるはずないよね」


一瞬がっかりしたけれど、
海岸線に積もる雪を波が消していく風景が私にとってはとても珍しく
とても貴重な体験をさせてもらっている気がして
すぐには立ち去る事が出来なかった



ぼーっと海を眺めていたら 海岸線に軽トラックで来ていた地元のおとうさんが
「ここから見るのがいいんだよ」
と、雪をぱぱーっと掃って教えてくれた場所に りっぱなプレートが埋め込まれていた



「この先に道の駅が出来るんだよ
そしたらもっと便利になって観光客も増えるかな どこからきたの?またおいで」

嬉しそうに話してくれたおとうさん
観光客が来やすいようにと、自主的に歩道を整備してくれているそう
うんうん、そうだよね こんな素晴らしい場所 たくさんの人に見てもらいたいよ





目指す景色には会えなかったけど 来てよかったな
一時間ほどの滞在時間で富山駅に戻ります

旅の二日目にちょうどよい列車の時間を調べていて偶然知ったのが
観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」と噛みそうな名前の列車

なにこれ?楽しそう!とすぐに飛びついたけど
この列車に乗るためには指定券が必要で
土日にそれぞれ2往復、しかも1車両しかないとの事

慌てて雨晴へ行く列車の空席を探すも 当然のごとく満席
でもそこで簡単にあきらめきれないのが私
行きがダメなら帰りはどうだ?
と調べたら・・・偶然にも2席だけ空いていた!しかも海側
これなら悪天候でも ただの電車移動にならずにすむ


ワクワクが詰まった切符を手に、雨晴駅で列車の到着を待つ



雪の中 向かってくる列車
列車に詳しい訳じゃないけど、フォレストグリーンの車両が日本海の風景によく似合うね




中に入ると乗客の賑わいでものすごい熱気!
この通称「べるもんた」は
”ベル・モンターニュ・エ・メール”(美しい山と海を意味するフランス語)
新高岡・高岡~氷見駅~城端駅間を走る定員39名の列車

列車内で「飲み比べセット」とか「ぷち富山湾鮨セット」とか飲み食べできたり
お鮨は車両内で板前さんが握ってくれるという、楽しみがいっぱい詰まった列車なのでした





高級感のある内装は「走るギャラリー」をコンセプトにしたもの
窓枠を額縁に見立て、車内には沿線の南砺市の伝統工芸品である「井波彫刻」や
地元の特産品の展示もあり



記念乗車券に自分でスタンプ押せたりと、わくわくが詰まっていて



女岩越しの景色はやはりこのルートのメインらしく 列車はここで徐行
乗客はカメラ撮影に大忙し



額縁に見たてた窓から日本海を眺める
ゆっくり地酒飲みながら列車の旅を楽しめる 旅情たっぷりの「べるもんた」




私たちはたった20数分の乗車で高岡駅に戻って来ました
それでも十分楽しかったけど 欲を言えばもう少し長く乗りたかったな

高岡駅に着いたらまだすごい雪
例年はこんなに降らないと べるもんたのガイドさん
雨晴からの立山連峰は晴れても見えないことがある
すっきり拝めるのは 年間30日程度しかないと仰っていました


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高岡駅から富山まで戻り、新幹線の時間までの間、富山湾の寿司に舌鼓
予約をしていなかったので駅近の回転寿司に別々に並んで
早く空いた方に合流

回転と言ってもオーダー形式なので握りたて
のど黒の炙り、うんまかったな
桜鱒の握りも 上品でうんまかった
天然のいけす富山湾鮨 
山の時期には時間がなくてなかなかゆっくり出来ないエリアだけど
また続きを食べに来るよ



ほろよい気分で駅に向かう頃にはすっかり青空に

思いつきの弾丸一泊二日の旅だったけど
知らない町での新しい体験 
心に残る景色に出会えると なぜかしら元気が出る
また頑張ろうって 思えるから不思議


これだから旅はやめられない






■行程■

○○駅8:24→富山8:53/9:12→新高岡9:20/9:28→高岡9:31/9:43→雨晴10:04
雨晴11:12→(べるもんた)高岡11:36/11:46→富山12:03

駅前とやま鮨にてランチ
富山駅14:19→東京16:52




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