カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

イタリア・世界遺産を訪ねる旅【アマルフィ編】

2011-02-20 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編

夜中の雷は納まったものの、どんより空は変わらない。
とにかく出発の準備をします。

 
今日は船に乗るので朝食は控えめに・・・と添乗員さんに言われていたので、
早い時間にレストランへと向かいました。

今回の旅で初めての良いホテルだったので、やはり朝食も素敵でした♪


・・・・・・・が目の前の海の荒れていること!ここは日本海(イメージ)


そうです、今日はこのツアーで一番天気になってほしかった「青の洞窟」見学の日です。
ロビーに集合し、嫌な予感のまま出発、港へ向かいました。



 
港についても横殴りの雨。ガイドさんが外に出てなにやら打ち合わせ。
待つこと10分、
「今日は船が出ないのでカプリ島へ渡れません、残念ですが青の洞窟ツアーは中止です。代わりにソレントへ行きます。」

 何のためにナポリに来たんだ・・・

と同時に「・・・だよね。」とも思いました。
青の洞窟は幅約2メートル、高さ1メートルの狭い洞窟を小船に乗り換えて行かねばなりません。
この荒波じゃ無理に決まってる。
冬場は入洞できる確率がとても少ない、と言われていたし仕方ない。
でもツアーパンフに乗っているとついつい期待してしまうもの。
乗船料やガイド代も戻ってくるわけじゃないし・・・




天気のことは仕方ありません。気を取り直してバスはソレントへと向かいます。



途中、眺めの良い場所で休憩。


太陽とまぶしいほどの青い海!!を期待してきたナポリですが、
誰が雨オンナだったのでしょう・・・今日が一番天気悪い

今回のガイドさんは日本に住んで古典を学んでいたとか。
オモシロいイタリア人でした。


 
時間が余りすぎてソレントで2時間ぐらい自由時間を与えられても、
残念ながら特に見る場所はナシ。
夏場はバカンスで賑わう南イタリアらしい風景なのでしょうけれど、
冬場で雨が降ってるとなかなか寒かった。


 
ぼ~っとしていても寒いだけなので、街歩き。
昔懐かしいようなお土産屋さんを見て廻りますが、とある土産物店で聞いたオルゴールの曲は・・・

 
そう、あの「帰れソレントへ」という曲。
あのソレントはここのことだったのですね!中学生くらいに聞いた記憶の曲。今更納得


ソレントはレモンの町でもあり、あちらこちらの木にレモンが生っています。

こういう小さなエリアの地図は全然持っていない今回のツアー。
気の向くまま石畳の道を海のほうへと歩いてみました。
大きな別荘地を抜けると、


パステル色の家並みがやわらかくてキレイだけど・・・


 
断崖絶壁に立つ別荘やホテル。冬場なので利用する人もいない様子・・・
夏場は眼下のプライベートビーチにパラソルの花が咲くようです。
曇っているのでなんとなく寂しい感じでした。




さて今日のランチは町の中にあるレストランで、カプレーゼとズッキーニのペンネです。

 
不思議なのですが今日も他のお客さんはいません(笑)
すべてこのツアーのためだけに開けられる店のようです(?)

でも味はGOOD!ピザの生地の様なさくさくしたおつまみもあって、
今日も昼間からワインが進みそうですが、この後はバス酔いする方は注意なルートとなるので飲み過ぎ禁止。




天気が悪いのでイマイチなテンションですが、さあ!いよいよ楽しみにしていたアマルフィへ出発です
海岸線を走るバスは右に左にくねって走っていきます。



アマルフィ海岸は世界一美しい海岸と言われ、世界遺産登録もされています。
全長約40kmにも及ぶこの海岸の名前はその昔、ギリシア神話の英雄ヘラクレスが愛する妖精の死を悲しみ、
世界でもっとも美しい場所に亡がらを埋め、永遠にその名を残すために町を切り開き彼女の名をつけた。
ということらしい。



歴史は色々あるようなので省略。
私のイメージとしてはダンナの故郷「三陸リアス式海岸(笑)」断崖絶壁が続きます。
ソレント側から入りましたが、車道はあまり広くないので大型バスは通行不可。
バスの右側座席に座っていると、絶壁の淵に立たされ海まで落ちそうな気分になる怖い箇所も多々あったり・・・


山側にそそり立つ荒々しい山?岩?もなかなかの迫力。
「南アルプス林道」の片側が海、な道路を走っているようなイメージでした
(ここまで画像は全てバスの中からなので見にくくてスイマセン)

 
ポジターノの丘に到着。
ここは駐車が出来るスペースがあるので下車して見学です。



photo:Belvedere di Positano
やっぱりすごい眺めです



円錐型の山や、山の斜面に貼り付くようにして連なる家々。
ピンクやオレンジの色使いが荒々しい山肌に不思議とマッチして、独特な雰囲気を出しています。



引いて撮るとこんな感じ!ソフィアローレンの別荘もあるとか?
でもこのエリア、実は平地がなく断崖絶壁に建てられているので、
毎日が山を登ったり降りたり・・・生活にはとても大変らしいです、やはり別荘ですかね。


 
途中もう一回休憩を挟み(ちょっとみんな揺られすぎで気分が悪くなりかけていたので・・・)進んでいきます。
路が狭いので、駐車できる場所も限られます。



おやおや?町が一望・・・?これは道の脇にあったミニチュアです。

ミニチュアを過ぎ、トンネルを抜けると広い海岸に着きました、
駐車場にバスを停め下車、そこが今回の目的地・・・


 
降りてみると海岸は大荒れ!時折打ち付ける波にさらわれそうですが先端まで行ってみます!!



photo:amalfi
振り返れば「アマルフィの町」が



アマルフィはローマ帝国の時代、
イタリアで最も早く貿易海洋都市として栄えた場所で歴史ある古都だそうです。



与えられた自由時間は約1時間。
海岸ぞいのバス停からすぐにマリーナ門があって、
ここを入るとすぐに右手にアマルフィの象徴「ドゥオーモ」がありました。
残念ながら見学の時間はありません。




ドゥーモ前広場、動画でご覧下さい。


 
アマルフィの全景を見たくて高台を目指し奥へと歩きます。
ただ一旦脇へ入ると道はかなり複雑に狭い道や階段が入り組んでいて、
迷子になったら戻ってこれない(時間も地図もないので)と言われていたので、
展望地を見つけることが出来ず途中で引き返す羽目に。






地図を日本から持って来るべきだった・・・残念・・毎日残念だらけだぁー
でも地図を持っていたとしても、初めての場所にひょい、と降ろされて1時間で帰ってきなさい、
と言われても実際は難しいものですよ・・・ね?

結局全景を見れる場所にはたどりつけず、バス停へと戻りました。



また今日も、メイン観光スポットは夕方です(ちょっと怒ってます)



でも・・・夕景もなかなか味があってよいものです・・・多分。
観光客の少ないこの時期の町は、アマルフィに住む人々が主役の本来の姿なのかもしれません。



滞在時間1時間で撤収。
青い海にパステルカラーの家々が眩しい姿が見たかった
ゆっくり海岸線を眺めながらエスプレッソを飲みたかった。
今回の旅で一番楽しみにしていたエリアだっただけに、雨と時間のなさが心残り・・・。


でも、バスに揺られソレントから2時間かけて走り訪れた世界遺産”アマルフィ海岸”は、
今まで生きてきたなかで見たことのなかった心揺さぶられる風景でした。
冷たく、でも柔らかく頬を打つ海風の感触・美しい海岸線、
パステルカラーの家々、中世の名残の町並みは、しっかりと目の奥に焼きつきついたのでした。



冬の静かなアマルフィの街を後にし、バスは又ナポリへと戻っていきました。



★youtubeでみつけた、アマルフィ。全景はこんな感じでしょうか。





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この日の夕食はホテル近くのマリーナでシーフードディナー。



その後、世界三大夜景であるナポリの夜景を見に、
「ポジリポの丘」という広場に行きましたが、世界三大夜景???神戸のほうがキレイかも・・・(汗)


ベスビオ山のシルエットと上手く絡むと三大夜景になるのかな?
残念ながらこんな程度しか写真には収められませんでした。

「ナポリを見て死ね」と言われますが・・・私はこれじゃ死ねない。
やっぱりナポリは太陽の日差しが燦々と降り注ぐ夏がいいのかな?と思ったのでした。


翌日へ





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8 コメント

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あ、そうなの? (かわみん)
2011-02-21 13:36:55
ナポリを見て死ね って言葉があるのね?
知らなかった・・じゃまだまだ死ねない(笑)

ところで荒天のナポリ。青の洞窟はホント~に残念。
天気に左右されて「行けない」ってのは辛いよね。
だって、次いけるのっていつよ?って感じじゃない?
他は雨でも『ここだけは~~!』って思っちゃいます。
このどんよりとした街を見ると、20代の時に行ったイギリスを思い出します。
超~~どんよりでくら~~かった(笑)
そして寒い。。。

で『目の前の海の荒れていること!ここは日本海』
の言葉で
♪津軽~海~~峡~~冬~~景色~~~♪
って曲を思い出しちゃいました。
日本海じゃないし^^;

そして『帰れソレントへ』の曲を聴くと
松雪泰子主演のドラマ
「白鳥麗子でございます」
を思い出してしまう。
そしてアマルフィの断崖絶壁を見て
何故か真鶴半島を思い出してしまう・・・
貧相な脳内記憶しかない自分が恥ずかしい・・・

でもイタリア大好き。
生まれ変わったらイタリア人になりたいかわみんでした
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Unknown (pallet)
2011-02-21 17:08:17
✾cyu2さん こんにちは
”青の洞窟”残念でしたね~。
でも、一緒に旅しているようなレポで
たくさん楽しませて頂いています。
バスの中からの写真も素敵よ♪
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かわみんさん (cyu2)
2011-02-21 20:51:25
>天気に左右されて「行けない」ってのは辛いよね。
だって、次いけるのっていつよ?って感じじゃない?
他は雨でも『ここだけは~~!』って思っちゃいます。

そーなんですよね。又来ればいいじゃない、って言われてもそう簡単に来れるわけじゃないし!
でも「そっかなー」とも思ったり(笑)

そういえば私、以前自分の失敗でとある島に渡れなくて帰国したことがあって、悔しくて翌年リベンジしたっけ。
サンフランシスコまで(爆)
その頃から悔しがりだったんだな、と今気づいた

>このどんよりとした街を見ると、20代の時に行ったイギリスを思い出します。
超~~どんよりでくら~~かった(笑)

おーいいな!イギリス!行った事ない!しかも20代の頃っていいな~。色んなものが新鮮に写るよね
私は20代は平日休み、しかもサービス業だから2連休以上取った事がなくてどこにもいけなかった。
その反動が来ましたけどねー、OLってこんなに時間があるんだ!って驚いた。

っと。なんだか懐かし話になってしまってゴメンなさい(笑)


>そして『帰れソレントへ』の曲を聴くと
松雪泰子主演のドラマ
「白鳥麗子でございます」
を思い出してしまう。

そうなの?関係があるドラマだったの?色んなこと知っててかわみんさんすごいなー。尊敬!

>そしてアマルフィの断崖絶壁を見て
何故か真鶴半島を思い出してしまう・・・

真鶴半島、いいじゃないですかー。私も一度行ったな~暑くて目玉焼きになりそうだった・・・
私なんか岩手県ですから、思い出すの


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palletさん (cyu2)
2011-02-21 20:55:15
こんばんは~。

アマルフィ、海岸線をほぼノンストップで走るんだという事を聞かされてなくて。
その上、走っているときの景色が一番良かったって後で知ったので(笑)もっとちゃんと撮っておきたかった~~!
と思いました

でも私の頭の中にはしっかりと残っています。
写真は補助的なものですからね、体験が大事ですもんね(と自分に言い聞かす)
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素敵すぎる~♪ (矢車草)
2011-02-22 20:18:37
cyu2さん こんばんは♪

サラ ブライトマンの歌声はいいですね~(*^_^*)
すっかりいい気分になっちゃいましたよん

青の洞窟に行けるツアーなんてあるんですね~
私もぜひとも行ってみたいなぁ
でもTV番組でも入れなかったりしてるもんね
なかなかチャンスに恵めれるのは難しいのかなぁ
でもとっても残念でしたね
行こうと思ってもいつでも行けるとこじゃないしね・・・

イタリアは前にも書いたけどROMAとアシジしか行かなかったの
悔やまれるなぁ~
cyu2さんの旅行記見てたらもっと頑張って行けば良かったって思います
日本からじゃね~もう二度と行けないかも知れない我が家だし(涙)

cyu2さんの素敵なレポで楽しむことにします(^^♪
それにしても美しいね~イタリア❤
返信する
Con Te Partirò (岳猿)
2011-02-23 22:56:39
cyu2さん
こんばんは(^_^)v

天気が悪くて残念でしたね・・・
でも画像はどれも趣があって素敵だなあと見とれてしまいました
迷路のような不思議な街路を抜けて
青い海が目の前に現れたらちょっとやばいですね~魔法にかかりそうです
ただ何故か地中海も三陸も同じ潮の匂いなのだろうか?
と興味がそんなところに言ってしまう残念な猿なのでした(*_*;

先日、「アマルフィ-女神の報酬-」
という邦画を丁度ビデオで見終わった後でしたので
サラブライトマンさんの"Time to Say goodbye"という曲が
脳内で流れたまま拝見してたのですが
途中"帰れソレントへ"(前奏はピアノVer)と見事に変わり
動画で再度、Time to ~に引き戻されましたですw
あ、この曲、アンドレア・ボチェッリさんとサラさんのデュエットも素敵ですよ♪
2番サビ前の「con me コンメ~ 米~」ってところで痺れますた☆彡
やっぱりいいなぁ~伊太利亜~!!
と言うわけで今日はナスとトマトの自称地中海風パスタであります

ブログと関連性の薄いことばかり書いてしまってすみません・・・
ではでは
Ci vediamo~って感じで(^_-)-☆
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矢車草さん (cyu2)
2011-02-24 20:48:41
ごめんなさ~い!
たった今、気づきました、コメ。
どーも最近ボケてきたのかしら?見逃していました

>青の洞窟に行けるツアーなんてあるんですね~

そうなんですよ。この欲張りツアーを選んだのはそれも決め手だったんですけどね。
決め手がいくつもあったので、「最後の晩餐」は諦めたんだけれども・・・
結果は惨敗。島に行くことすら出来ず・・・
ウチの姉が3年前に行った時(3月)もやっぱり島にも渡れなかったって言ってた。
ガイドさんは上手いから「私は90%の確立で入洞してますから大丈夫です♪」
と前日励ましてくれてましたけど・・・
やっぱり冬はダメみたいです。

今月中に全部UPするから又見てね~
返信する
岳猿さま (cyu2)
2011-02-24 21:01:10
>でも画像はどれも趣があって素敵だなあと見とれてしまいました
迷路のような不思議な街路を抜けて
青い海が目の前に現れたらちょっとやばいですね~魔法にかかりそうです
ただ何故か地中海も三陸も同じ潮の匂いなのだろう
か?

ありがとうございます。被写体が良いとカメラの腕なんか関係なく美しいんですよね。
それは日本の山でも同じです、そして私も・・・
あ、オヤジギャグ的な正攻法でスイマセン。

お答えします。
アマルフィ海岸は潮のかほりしませんでした。
わかめとか昆布系は確認できませんでしたよ。
磯臭くなかった、やはりこちらは海でさえもベッロベロなんですね~・・・ってまたオヤジ系だ

>先日、「アマルフィ-女神の報酬-」
という邦画を丁度ビデオで見終わった後でしたので
サラブライトマンさんの"Time to Say goodbye"という曲が
脳内で流れたまま拝見してたのですが

あ、私も見ました!
予習していかなかったのですが、向こうで話題になってました。
ちょうどTVでやったんですよね、私もその時見て「おお、こことあそことここはあそこだよね」
とダンナと話していました。
実際自分が行った事のある場所をTVで見ると、その日の香りがしてくるのが不思議です。

>途中"帰れソレントへ"(前奏はピアノVer)と見事に変わり
動画で再度、Time to ~に引き戻されましたですw
あ、この曲、アンドレア・ボチェッリさんとサラさんのデュエットも素敵ですよ♪
2番サビ前の「con me コンメ~ 米~」ってところで痺れますた☆彡

・・・すいません、またついていけませんでした。
顔洗って調べて出直してきます。
ちなみに私はエグさる様のTi Amoが大好きです


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