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2023年 残暑の尾瀬 (燧ヶ岳登山)

2023-09-29 | 登山
2023年9月23日()

尾瀬2日目、現在地は山ノ鼻。

昨日は寝不足と疲れたのもあり20時半には就寝し、今朝は4時20分に起床。

窓の外はまだ暗い。

部屋をキレイに片付け、出発準備を整える。

外はアメが降っており、上着を1枚羽織り、レインウェアを着ておく。

2日目は"燧ヶ岳(ひうちがたけ)"を目指す。

5時12分 山小屋を出発

ヘッドライト、レインウェア、スパッツのフル装備は久しぶり。
燧ヶ岳は尾瀬ヶ原の東にあるため、尾瀬ヶ原の真ん中を突っ切り"見晴"を目指す。

この先に見えるのは"牛首"。

(右手のポコっとした箇所)

途中で[逆さ燧(ひうち)]と書かれた場所↓

晴れていたら水面に燧ヶ岳が写るはずだが、この天気なので残念。

こんな朝から誰も歩いておらず、降ったりやんだりのアメの中、黙々と木道を進んだ。

5時46分 牛首を通過

ここで、傘を差した方とようやくすれ違う。

この辺りには"草紅葉"が広がる。

尾瀬はもう紅葉が進んでいた。

木道の側にはエゾリンドウ。

足元の木道は滑りやすいため、下を見て歩いていたら"イモリ"も発見。
あとはオコジョと出逢いたいところ。。。

6時13分 竜宮十字路に到着

出発地点の"山ノ鼻"から4.6km、この先の"見晴"までは1.6km。
結構歩いていた。

この先に見えるのは"竜宮小屋"↓

山小屋の横を通り抜け"見晴"を目指す。

しばらくして、前方に薄っすら"燧ヶ岳"が見えて来た。
あの山小屋辺りは"見晴"エリア。

6時37分 見晴に到着

皆さん今頃は朝食時。

この辺りに泊まれば燧ヶ岳も余裕をもって登れそう。

ここから燧ヶ岳までは約4時間らしい。

洒落た山小屋の間を進み。。。

この先の燧ヶ岳登山口に出る。

6時50分 燧ヶ岳登山道への分岐

ここが燧ヶ岳への登山口、見晴新道となる。
左が燧(ひうち)、右は尾瀬沼へ。

ぬかるみが大変ひどいって。。。

まぁ覚悟はしていたが。

序盤は緩やかな上り。

木々の間を真っ直ぐ進む↓

親切に目印があるので、迷うことはない。

燧ヶ岳には"柴安嵓(しばやすぐら)"と"爼嵓(まないたぐら)"があり、最高峰の柴安嵓を目指す。

ゆっくりのペースで登る。

7時12分 "2合目"の目印

2合目から斜度が少し上がる。

アメがポツポツ降る中、汗もびっしょり。

3合目を過ぎるとまた斜度が上がる。

足元はぬかるんでいるが、スパッツも着けているので気にしない。

8時07分 5合目に到達

昨日の至仏山で筋肉痛の中、足が上がるか心配だったが大丈夫だった。
階段にいた小鳥↓
近付いても飛び立たず震えていた。
(アメで飛べないのかな)

ようやく六合目。
やや急登になってくる。

何度かひと息つくが景色は皆無。
アメが上がったようなので、レインウェアの上だけ脱ぐと、風が気持ち良かった。
急登な道も足腰が慣れてきた。

8合目に向う中、巻き道のような緩やかな道。
呼吸も整い、とても助かる。

山頂まであと800m。

8合目の看板までは楽だったが。。。

ここからゴツゴツした大きな岩場。

しっかり急登だった。

9時03分 ようやく9合目
(とうとう看板も地に落ちていた)

最後のひと踏ん張り。

ここを登りきると視界が開ける。

山頂と思ったが、まだだった↓
あと300m。。。

山頂はあの辺りだろうか↓
と思ったら、また違った。

近そうで、なかなか辿り着けない山頂。

あれが山頂かな↓

黙々と登り続け、そして。。。

9時32分 柴安嵓(しばやすぐら)に到達
ようやく着けた。(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

燧ヶ岳(柴安嵓)は北海道を含めた東北では、1番標高が高い。(標高2356m)

ここで休憩といきたいが、次の俎嵓(まないたぐら)へ向け出発。

山頂付近は大きな岩場があり、ルートが分らず下りるのも苦労したが、下り終えると薄っすらとした"俎嵓"を捉えた↓
このくらいなら、無理なく登れる。

そして。。。

9時57分 俎嵓(まないたぐら)に到着
標高は2346m。

昨日の疲れと筋肉痛もある中、頑張った。

尾瀬ヶ原を見下ろすも真っ白。

ここで山小屋の弁当を食べようと腰を下ろすと、アメが降ってくる。

仕方がないので、再びレインウェアを着用し、弁当は諦め、行動食を口にし下山を決めた。

(ヌマ=尾瀬沼のこと)

登山ルートは4通りあるため、間違えないよう"尾瀬沼"へ下る。

10時20分 長栄新道との分岐

この水溜りは避けられず、足首辺りまで水に浸かり、その先を真っ直ぐ進み"ナデッ窪"のコースで下山する。

案内の柱には長栄新道としか書かれておらず、真っ直ぐの"ナデッ窪"の表示はない。
だが何となく道はあるので大丈夫。

少し進むとゴツゴツした岩場の下り↓

"ナデッ窪(くぼ)"は4つのルートのうち最短で下れるが、その分とても急峻な道。

また、アメで滑りやすいため下りにくく、時間も掛かりそう。

14年前も同じように下ったが、あの時よりも時間が掛かっていそうな気がしていた。

薄っすら尾瀬沼が見える↓
最近は膝や足裏が痛く、太ももに負荷を掛け、手を使い負担を軽減させて下りた。

途中でアメが上がり、少し明るくなる。
尾瀬沼もはっきり見えてきた↓

ここを登ってくる"ツワモノ"と数人すれ違い、中には女性や子供までいて驚いた。

11時47分 ようやくフラットになる
レインウェアは着たまま下りたので暑く、水はあと1本と節約したおかげで、疲労もあり腕が痺れていた(脱水症状か)。

ようやく木道に出る。
尾瀬沼に出たら何か飲みたい。

向こうに休憩所が見える↓

振り返ると俎嵓の山頂がよく見えた↓

距離にすると近そうに見えるが。。。

11時55分 沼沢休憩所でひと休み

ここは尾瀬ハイカーでとても賑わっていた。

自販機はなく、お店でカルピスを注文。

1杯500円とイイお値段。
(他に冷たい飲み物はコーヒーしかなかった)

カルピスがまた旨い。

山小屋のおにぎりを1つ頂いた。

隣にいたハイカーさんと会話し、燧ヶ岳へのルートや、その他色々と情報交換をする。

会津駒ヶ岳がとても良いらしく、自分も行ってみたくなった。

12時12分 休憩所を出発

ここから尾瀬沼沿いを南下し、大清水へ出て、そこからバスで尾瀬戸倉へ戻る。
アップダウンのある畔を歩き、木道は滑りやすいため小刻みに進む。

富士見峠との分岐点↓
富士見峠は藪の中を上がって行く。

途中で"燧ヶ岳"がよく見えた↓

左側が"柴安嵓"、右が"俎嵓"↓
今頃、見通しが良くなるとは。。。

尾瀬沼の畔も結構な距離があり、疲れて何度か転びそうになるも何とか耐えた。

13時 尾瀬沼休憩所に到着

休憩所には何も売っていないので、隣の山小屋で炭酸を購入↓
これが最高に旨かった。

元気も出たところで、大清水へ向け出発。
しばらく延々と上りが続いた。

ここで古い木道で足を滑らせ大きく転倒。
ちょっと油断した。

少し進むと、新しい木道は滑る事なく安心↓

やはり疲れているようだ。

しばらくすると下りに変わる。

下った先は林道っぽい場所↓
ここまで来ればあとはフラットな道のり。

14時 一ノ瀬に到着

ここで小型バス(700円)に乗り、大清水に出ても良かったが、大清水からの次のバスは14:07と15:00のため、14時台は間に合わず、15時であれば歩いても行けると思い、そのまま歩き続けた。
結局、何キロ歩いただろうか。。。

かなり歩き、ようやくゴールが見えてきた。
14時40分 大清水に到着
かなり疲れた。。。

15時には路線バス(620円)に乗車。
バスの有り難さが身に染みる。

15時13分 尾瀬戸倉に戻る

ここから駐車場までは坂道を歩く。

(これもしんどかった)

15時23分 駐車場に到着
登山靴を脱ぐと開放感でホッとした。

帰りは川場村にある"小住温泉"へ。。。

16時10分 小住温泉で湯ったりする
人も少なめで露天も2つあり、650円にしては大満足な温泉だった。

帰りは関越道がやや渋滞していたため、一般道で戻り、無事に22時過ぎには帰宅した。

【今回の登山データ】
行程:23.64km
山ノ鼻〜見晴/登山口 [1時間38分]
登山口〜柴安嵓 [2時間42分]
柴安嵓〜俎嵓 [25分]
俎嵓〜沼沢休憩所 [1時間49分]
沼沢〜一ノ瀬 [1時間]
一ノ瀬〜大清水 [40分]

合計:8時間14分

翌日は太ももやふくらはぎ、右腕が筋肉痛となり、やはり登山慣れは重要と感じた。

次の予定はないが、また計画しよう。

(柴安嵓山頂にて)
ーDankeー


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