Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年10月7日(土)~8日(日) 曽爾・兜岳、鎧岳登頂と、曽爾高原の夜景、門僕神社の獅子舞

2017年10月09日 | 山登りの記録
■メイン写真
兜岳の山頂から見た曽爾高原

■今回のコース
7日 延命地蔵→兜岳→峰坂峠→鎧岳→金強神社→ヒダリマキガヤ群落→
  葛バス停⇒古民家の宿「木治屋」⇒お亀の湯⇒曽爾高原(ナイトハイク)
  ⇒木治屋[泊]

8日 木治屋⇒多輪峯の森→楯岡山⇒楯岡山古墳⇒門僕神社(曽爾の獅子舞見物)⇒
   曽爾ファームガーデン


奈良県指定の無形文化財「曽爾の獅子舞」は、今年で300周年を迎えた。
その記念すべき奉納に合わせ、1泊2日の登山教室を企画し曽爾の自然を満喫してきた。
ちょうど秋は、曽爾高原のお亀池の周囲が灯籠でライトアップされるので、
夜まで楽しめる、盛りだくさんの行程となった。



延命地蔵がスタート地点。某登山地図では目無橋から登るように書かれているが
それは間違っているので注意。
延命地蔵は、別名を目無地蔵といい、眼病に霊験ありという。お地蔵さんの形は
ハッキリしない。お顔を覗き込む一行。



はじめは小さな沢沿いに進み、大きな倒木の手前で右へ斜面を登り、尾根に出る。
そこからは岩場の急坂が続く、なかなかホネのあるルートなのだ。



最初の露岩は固定ロープが張ってあるものの、簡単に通過。
ただ、朝方まで雨が降っていたので、岩は濡れており、注意を払った。



いよいよ急坂が始まる。



木の根も濡れており、スリップに気をつけて登る。いやー、今日は難しいなぁ。
皆さん、気合あふれる登りっぷり。




兜岳に到着!!
いきなり広がる絶景に感動。山頂からは、曽爾高原、古光山などが一望できる。
三峰山は残念ながら雲の中。



しばらく尾根を進むと、今度は鎧岳の大岩壁がアップに迫る。



ところで、兜岳から峰坂峠へ下る道も、かなりの急坂だ。

峰坂峠で昼食をすませ、植林の中の急坂を鎧岳へ向かう、
こちらは単調な人工林が続き、眺めもないので、急登がつらく感じる。
難しいところはロープが張られているが、雨で泥がついていて、手を
どろんこにしながら登る。



ファイトを燃やして急坂をしのぎ、T字の尾根に出る。



鎧岳の山頂は、あの大岩壁の存在をみじんも感じさせない、樹林に囲まれたところ。
三角点だけが存在をアピールとしてる感じ。
しばらく休憩していたら、小雨がパラついてきたので、記念写真だけ撮って
ただちに退散する。

急坂が雨でぬかるんだら厄介だなと思っていたが、雨はすぐ止んだ。



下る途中で熟れたアケビを見つけた。みんなで一口ずつ味見。

峰坂峠の手前で、トラバースしながら葛へ下る道が分岐している。
峰坂峠を経由するより、わずかにショートカットできる道だ。



しばらくジグザグに下り、金強(きんつわ)神社に出る。
村人が白い蛇をみつけ、それはここに稲荷様を祀れというメッセージだとの
託宣を得て明治時代にできた神社だそうだ。白狐の夢を見た村人が建てたとの
話もあるらしい。



ヒダリマキガヤ群落を通る。県の天然記念物。

葛のバス停に下りて、お迎えのクルマで、まずは日帰り参加の2人を三重交通バスに
間に合わせるべく、太良路のバス停へ送ってもらう。



その間に残るメンバーは、農事組合法人「ゆめの里かずら」へ、甘酒を
いただきに行く。土曜日だけ開いているのでラッキー。

「ゆめの里かずら」は、地元産米を使い、焼酎を造ることを目標に、2016年6月に
設立された。ここで醸造をスタートしているが、この日は地元米と酵母だけで
作った甘酒(200円)をいただく。
おりしも関係者の皆さんが宴会をされていて、すっかり酔いが回ったおっちゃんも
楽しさ満開。理事長さんに挨拶させていただいたが、また一つ、曽爾の隠れた名所を
みつけた気がした。

いったん、今日の宿、古民家の宿「木治屋」さん!!にチェックインしたあと、美人の湯「お亀の湯」へ。



お亀池は、この季節、ライトアップされている。
薄い霧が出ていて、なかなか幻想的な雰囲気だった。



ちょっと高台まで足を延ばしてみた。池の形が鳥瞰できて美しい。



木治屋に戻って、軽く呑み会! 明日が楽しみだ。



翌朝。この日は村を挙げて、獅子舞が行われる。
昔の農具や台所用具などが残る明治12年築の宿の前で記念写真。



まず楯岡山へ朝の散歩。
登山地図にも山名の記載がなく、あまり知られていないが、じつは曽爾の代表的な
山々のダイナミックな眺めが得られる展望スポットである。



とくに屏風岩の絶壁が横から見えるのがいい。



麓には、楯岡山古墳がある。
仁徳天皇の求愛を振って、女鳥皇女(めとりのみこ)が、恋人である速総別王
(はやぶさわけのきみ)と逃げたが、曽爾で追っ手に討たれ、ここに葬られたとの
伝説が残る。一説には、この古墳は豪族のもので、女鳥皇女、速総別王の塚は
別の場所にあるとの話もある。



門僕神社には10:30頃に到着。すでに8:00から獅子舞は始まっている。



曽爾村の長野、今井、伊賀見の3つの集落が、朝から「神前の舞」、「悪魔払い」、
「参神楽、小神楽」、「獅子踊り」などを順に披露。



クライマックスは「接ぎ獅子」といい、背負い手の肩に、選ばれた少年が
バランスよく立って舞う、曲芸的な技だ。かなりの練習を積むという。
登山教室のメンバーも、実際に見るのは初めてということで、感激の表情だった。

村役場の好青年氏に聞くと、今年、大舞台をつとめる少年は、今春、Mr.Dashが
グランフロント大阪でトークショーをしたときに組んだK氏の息子さんだという。



息子さんの晴れ舞台を、なかば心配そうに見守る。
某放送局が密着取材をしているようで、インタビューも受けておられた。

祭の最後に、朗々と唄をうたうのは、木治屋のご主人。
曽爾村観光協会の会長さんでもある。毎度のいい声が、境内に響き、
300回目の記念すべき獅子舞は無事、盛大にお開きとなった。



祭が終わり、ホッと一息の表情の観光協会長。
初めてお会いしてから20年以上になるが、こちらがガイド専業となってから、
お世話になる機会も増えた。
この獅子舞を次世代に引き継いでいく大切さを説いておられた。
貴重なお話が聞けてラッキーだった。



300回の記念切っても出ていた。



いつもは静かな門僕神社も、この日ばかりは露店も出てにぎわう。

見どころタップリの曽爾の秋。これほど濃密に楽しんだのも初めてだった。


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