Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2020年3月11日(水) [丹波]明智光秀ゆかりの金山城跡と、大山宮エリアの春の野草を楽しむ!

2020年03月12日 | 山登りの記録
■メイン写真
見えるかな、「鬼の架け橋」の向こうに「虹の架け橋」が出現。


■今回のコース
追入神社→尾根分岐→滝跡→園林寺跡→金山(城跡)→鬼の架け橋→園林寺跡→
尾根分岐→大乗寺→追手神社→山野草群落

※セツブンソウが例年より早く満開になっていた下見時の模様は、「ここをクリック」!!

先日下見してきた金山へ、登山教室で出かけた。
青空が覗いたと思うと雨が降ってくる繰り返しの微妙な天気の中、
ちょうど「鬼の架け橋」の向こうに「虹の架け橋」が出るという幸運に遭遇。

大山宮の野草群落では、今年は花期が早いためセツブンソウは盛りを過ぎて
いたが、ニリンソウなど多くの種類が観られたのもラッキーだった。



「光秀ゆかりの~」のノボリが立つ登山口からスタート。



すぐに大きなうろを持つ古木の脇を抜ける。



廃寺。釣鐘が残るのみで、お堂の中には何もない。これを「がらんどう」という(笑)。



壊れかけの鳥居をくぐり、尾根をめざす。



途中に転がっていた、園林寺を示す古い標石。
上っている途中で雨が強くなってきたので、レインウェアを着る。



尾根に出た。



眼下に大山荘が一望できる。とはいえ、ガスがかかってしまった。
大山荘は古くからの荘園で、空海が創立した日本最古の私学「綜芸種智院」を、
空海の死後に売却した資金で藤原良房からこの地を買い、東寺の荘園になったという。



尾根道を北へ進むと、滝跡への分岐がある。
片側が流れかけたルートを行くと、巨大な岩壁「行者岩」に着く。
上にあった園林寺の尼僧がここで滝行をしたという。今は水流はない。
岩壁の上に役行者と、岩壁の割れ目に不動明王が祀られていたという。



もとの登山道に戻ると、ほどなく平坦地に出る。園林寺跡だ。
明治末期から大正時代は尼寺だったという。割れた瓦などが散乱している。



100mほど、平坦なところがある。金山城の馬場跡だという。



その先で3本の道に分かれる分岐がある。真ん中の道を登り、一気に金山の山頂へ。
山頂は石垣の名残もみられる、明智光秀が八上城攻めに際し、氷上郡を見渡せる
この山に築城した。



大河ドラマ「麒麟がくる」に乗じて、山頂部の雑木が伐採されたため眺めは最高。
三尾山、黒頭峰が西に。



南に高山と西光寺山の鋭峰。



北に黒井城跡。光秀軍を一度は破った難攻の城。



山頂のすぐ西側は険しい岩場になっている。
浮世絵師・安藤広重も描いた「鬼の架け橋」。
1449年の丹波地震でできたとの記録があるという。
雨が止んだので、天狗岩の横でランチ。岩が乾いていたら天狗岩で遊んだのだが。



もとの三差路に戻り、しばらく往路を戻る。
園林寺跡に掛かっていた標識、「丹波」が「丹場」になってるよ!



尾根道を南へ、大乗寺に下る。ほのかな梅の香りがただよっていた。



集落に出る道の途中にある山門には、仁王さんがいた。



村道に出て、和泉式部ゆかりの「別れじの橋」を渡って追手神社へ。



神社の境内に、ひときわ目立つ「千年モミ」。
樹高35.58m、幹周7.68mの、国指定天然記念物だ。
このほか推定樹齢350年の夫婦イチョウ、樹高30m、幹周4.9mのエゾエノキがある。



境内の隅にたくさん咲いていたのは、ユキワリイチゲ。
断続的に雨が降っていたので花びらが閉じかけていたのは残念。



先に来られていたおじさんが教えてくれた、1株だけ咲いたキバナノアマナ。



境内はコケ天国でもある。タマゴケの仲間。



これはケヘチマゴケかな?
このほかハイゴケの仲間や、地衣類ではサルオガセの小さな感じのものなどもあった。



大山宮の村落の裏手に歩を進める。
ニリンソウがもう咲いていた。



咲き始めのニリンソウの可憐なこと。



イチリンソウ。



イチリンソウもいっぱいあったが、やはり、花びらは開いていなかった。



終盤のセリバオウレン。



淡い紫が美しいキクザキイチゲ。



下見の時には満開だったセツブンソウは、いよいよ終わりといった感じ。
もう種子ができていた株がほとんどだった。



駐車地に戻る途中に見かけた小鳥。カワラヒワだろうか。



下山後に鐘ヶ坂トンネルの向こうにある簡易パーキングエリアへ移動。
見上げると、さっきまでいた鬼の架け橋がハッキリ見えた。
これも今回の伐採の成果らしい。

歴史を感じる廃寺や山城跡、奇岩に虹、そして春の妖精たち…
短い山旅の中に魅力がいっぱい詰まっていた。


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