このところの滋賀県通いは、まだ続く。今年は雪が豊富なのもよい。
今日は山岳部の例会で、幹事をつとめる。
せっかくの機会なので、手ごろな雪山体験として有効な、比良山系の堂満岳へ
行くことにした。
木・金曜に、かなり雪が降り積もり、イン谷の林道は、湖西道路終点のあたりで
既に雪景色である。既にたくさんの車が停まる林道脇に駐車し、そこから歩きと
なった。
山岳事務所で登山届を出し、総勢13名で出発。
これだけの人数がいれば、いざラッセルとなっても心強いが、
どうも今日は、先行パーティも多そうだ。
今日は、初めてアイゼンを使う予定のメンバーもいるが、きっと、いい経験になるだろう。
登山道は、歩きやすい雪質のうえ、適度に踏み固められていて、アイゼンは不要。
快調なペースで正面谷沿いに登っていく。
青ガレへの渡渉点で、単独行のおっちゃんが道をふさいでアイゼンを装着して
いたが、うっかり、道の脇によけて作業しているのを勘違いして、堰堤の右岸を
そのまま急登してしまった。うまいことにトレースもあったのだ。
小滝を巻く際にトラロープもあり、まんまとだまされた。
しかし、ほどなくトレースが薄くなり、ただでさえの急斜面で、厳しいラッセルと
なってしまった。
左岸の方向を見ると、滝が見えた。おおー、金糞滝に違いない!
これでルートミスを確信。
堰堤まで引き返さす指示を出し、しんがりを務めてくれたT橋クンを先頭に、
そのまま青ガレの急斜面へと軌道修正。
奈良からの30名ほどの巨大パーティに吸収されるような形で登り続けるが、
ウチのメンバーは、この傾斜で、チカラのある/なしに差が出るようだ。
大汗をかいて、次の一歩が出ずに立ち止まるメンバーもおれば、
この傾斜を、ずっと会話し続けて登れるのもいる。
これだけ人がいると、ラッセル不要なので、ありがたい。
ちょうど昼飯時に金糞峠に出たが、巨大パーティが風をよけて休憩していたので、
我々は西側からの風を避けるように、峠直下の斜面を踏み固めてテラス状の平らな
スペースを作って食事とした。雪が安定していてよかった。
稜線に沿って、シャクナゲの群落を抜ける。展望が開けたかと思うと、いよいよ
堂満岳の山頂である。標高差1000m近い、登りがいのある道のりであった。
山頂には数十人がひしめき、空いているスペースは皆無。
やむなく南側に少し下って記念写真とあいなった。
山頂直下の急坂では、ここまでの積雪に慣れないメンバーが多いこともあって
悪戦苦闘。次々に、足を取られて尻餅をつき、そのまま何メートルか滑っていく。
体験参加で、もちろん雪山は初めての女子メンバーにピッケルを貸し、
「足はかかとから着地しよう」、「木の枝を利用しよう」などと助言しつつ
下りて行く。
やがて傾斜が緩んだが、そこでどこかのパーティがテントを張って
セックンの準備をしていた。気合が入っているのである。
ここで直進すれば東稜からノタノホリに降りられたのだが、また先行トレースに
導かれ、本来、登山道のない東の急斜面を急下降。
2度のルートミスはいかん。反省、反省。
もう、尾根に登り返すのも億劫なので、しばらく地形図とにらめっこ。
崖はなさそうだし、雪が吹き溜まるような深い谷もなさそう。
豊富な雪の状態からいっても、これは斜面を強引に下りたほうが早い。
そのまま下りたら、正面谷の旧作業道に出そうだ。
幸い、この斜面は、後続を気にせず、尻セード「し放題」のゲレンデとなった。
午後になり、やや重たさが出てきた雪のおかげで、止まれないほどの加速も
せず、さりとて両手で漕がなくても滑っていける。雪崩の心配もなさそう。
さっき山頂直下で悪戦苦闘したのが、皮肉にもいい練習となった。
Mr.Dashは、トレースのないところを選んでグリセードで下りたが、
この斜面で二足歩行できないメンバーは皆、わーわー言いながら、
賑やかに尻で下りてきた。
雪の斜面の下降は状況に恵まれないと、さまざまな危険がある。
今日などは、事故でもあれば、「ルートミスしたうえに、無謀な滑降をした」と
言われかねない。
最悪の場合、補助ロープを出しての下降もあるかなと思っていたが、
無事に、正面谷の登山道に下り立つことができ、内心ほっとした。
雪山経験の少ないメンバー達は、予想外のスリル満点の滑降に、大喜びであった。
今日は山岳部の例会で、幹事をつとめる。
せっかくの機会なので、手ごろな雪山体験として有効な、比良山系の堂満岳へ
行くことにした。
木・金曜に、かなり雪が降り積もり、イン谷の林道は、湖西道路終点のあたりで
既に雪景色である。既にたくさんの車が停まる林道脇に駐車し、そこから歩きと
なった。
山岳事務所で登山届を出し、総勢13名で出発。
これだけの人数がいれば、いざラッセルとなっても心強いが、
どうも今日は、先行パーティも多そうだ。
今日は、初めてアイゼンを使う予定のメンバーもいるが、きっと、いい経験になるだろう。
登山道は、歩きやすい雪質のうえ、適度に踏み固められていて、アイゼンは不要。
快調なペースで正面谷沿いに登っていく。
青ガレへの渡渉点で、単独行のおっちゃんが道をふさいでアイゼンを装着して
いたが、うっかり、道の脇によけて作業しているのを勘違いして、堰堤の右岸を
そのまま急登してしまった。うまいことにトレースもあったのだ。
小滝を巻く際にトラロープもあり、まんまとだまされた。
しかし、ほどなくトレースが薄くなり、ただでさえの急斜面で、厳しいラッセルと
なってしまった。
左岸の方向を見ると、滝が見えた。おおー、金糞滝に違いない!
これでルートミスを確信。
堰堤まで引き返さす指示を出し、しんがりを務めてくれたT橋クンを先頭に、
そのまま青ガレの急斜面へと軌道修正。
奈良からの30名ほどの巨大パーティに吸収されるような形で登り続けるが、
ウチのメンバーは、この傾斜で、チカラのある/なしに差が出るようだ。
大汗をかいて、次の一歩が出ずに立ち止まるメンバーもおれば、
この傾斜を、ずっと会話し続けて登れるのもいる。
これだけ人がいると、ラッセル不要なので、ありがたい。
ちょうど昼飯時に金糞峠に出たが、巨大パーティが風をよけて休憩していたので、
我々は西側からの風を避けるように、峠直下の斜面を踏み固めてテラス状の平らな
スペースを作って食事とした。雪が安定していてよかった。
稜線に沿って、シャクナゲの群落を抜ける。展望が開けたかと思うと、いよいよ
堂満岳の山頂である。標高差1000m近い、登りがいのある道のりであった。
山頂には数十人がひしめき、空いているスペースは皆無。
やむなく南側に少し下って記念写真とあいなった。
山頂直下の急坂では、ここまでの積雪に慣れないメンバーが多いこともあって
悪戦苦闘。次々に、足を取られて尻餅をつき、そのまま何メートルか滑っていく。
体験参加で、もちろん雪山は初めての女子メンバーにピッケルを貸し、
「足はかかとから着地しよう」、「木の枝を利用しよう」などと助言しつつ
下りて行く。
やがて傾斜が緩んだが、そこでどこかのパーティがテントを張って
セックンの準備をしていた。気合が入っているのである。
ここで直進すれば東稜からノタノホリに降りられたのだが、また先行トレースに
導かれ、本来、登山道のない東の急斜面を急下降。
2度のルートミスはいかん。反省、反省。
もう、尾根に登り返すのも億劫なので、しばらく地形図とにらめっこ。
崖はなさそうだし、雪が吹き溜まるような深い谷もなさそう。
豊富な雪の状態からいっても、これは斜面を強引に下りたほうが早い。
そのまま下りたら、正面谷の旧作業道に出そうだ。
幸い、この斜面は、後続を気にせず、尻セード「し放題」のゲレンデとなった。
午後になり、やや重たさが出てきた雪のおかげで、止まれないほどの加速も
せず、さりとて両手で漕がなくても滑っていける。雪崩の心配もなさそう。
さっき山頂直下で悪戦苦闘したのが、皮肉にもいい練習となった。
Mr.Dashは、トレースのないところを選んでグリセードで下りたが、
この斜面で二足歩行できないメンバーは皆、わーわー言いながら、
賑やかに尻で下りてきた。
雪の斜面の下降は状況に恵まれないと、さまざまな危険がある。
今日などは、事故でもあれば、「ルートミスしたうえに、無謀な滑降をした」と
言われかねない。
最悪の場合、補助ロープを出しての下降もあるかなと思っていたが、
無事に、正面谷の登山道に下り立つことができ、内心ほっとした。
雪山経験の少ないメンバー達は、予想外のスリル満点の滑降に、大喜びであった。