![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f9/67a0e4e994bad79fce38e6faa3c1de15.jpg)
このところの滋賀県通いは、まだ続く。今年は雪が豊富なのもよい。
今日は山岳部の例会で、幹事をつとめる。
せっかくの機会なので、手ごろな雪山体験として有効な、比良山系の堂満岳へ
行くことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/25/416610f6d9c502f50e2ecd1d616930ba.jpg)
木・金曜に、かなり雪が降り積もり、イン谷の林道は、湖西道路終点のあたりで
既に雪景色である。既にたくさんの車が停まる林道脇に駐車し、そこから歩きと
なった。
山岳事務所で登山届を出し、総勢13名で出発。
これだけの人数がいれば、いざラッセルとなっても心強いが、
どうも今日は、先行パーティも多そうだ。
今日は、初めてアイゼンを使う予定のメンバーもいるが、きっと、いい経験になるだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/70/e7aca9356edf7f41b12a0cf07a0c960e.jpg)
登山道は、歩きやすい雪質のうえ、適度に踏み固められていて、アイゼンは不要。
快調なペースで正面谷沿いに登っていく。
青ガレへの渡渉点で、単独行のおっちゃんが道をふさいでアイゼンを装着して
いたが、うっかり、道の脇によけて作業しているのを勘違いして、堰堤の右岸を
そのまま急登してしまった。うまいことにトレースもあったのだ。
小滝を巻く際にトラロープもあり、まんまとだまされた。
しかし、ほどなくトレースが薄くなり、ただでさえの急斜面で、厳しいラッセルと
なってしまった。
左岸の方向を見ると、滝が見えた。おおー、金糞滝に違いない!
これでルートミスを確信。
堰堤まで引き返さす指示を出し、しんがりを務めてくれたT橋クンを先頭に、
そのまま青ガレの急斜面へと軌道修正。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ef/193b94fbc5e16a395326f49b143eb597.jpg)
奈良からの30名ほどの巨大パーティに吸収されるような形で登り続けるが、
ウチのメンバーは、この傾斜で、チカラのある/なしに差が出るようだ。
大汗をかいて、次の一歩が出ずに立ち止まるメンバーもおれば、
この傾斜を、ずっと会話し続けて登れるのもいる。
これだけ人がいると、ラッセル不要なので、ありがたい。
ちょうど昼飯時に金糞峠に出たが、巨大パーティが風をよけて休憩していたので、
我々は西側からの風を避けるように、峠直下の斜面を踏み固めてテラス状の平らな
スペースを作って食事とした。雪が安定していてよかった。
稜線に沿って、シャクナゲの群落を抜ける。展望が開けたかと思うと、いよいよ
堂満岳の山頂である。標高差1000m近い、登りがいのある道のりであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/8f/d08f1d740d6cb1bdb7563c5b91c12bed.jpg)
山頂には数十人がひしめき、空いているスペースは皆無。
やむなく南側に少し下って記念写真とあいなった。
山頂直下の急坂では、ここまでの積雪に慣れないメンバーが多いこともあって
悪戦苦闘。次々に、足を取られて尻餅をつき、そのまま何メートルか滑っていく。
体験参加で、もちろん雪山は初めての女子メンバーにピッケルを貸し、
「足はかかとから着地しよう」、「木の枝を利用しよう」などと助言しつつ
下りて行く。
やがて傾斜が緩んだが、そこでどこかのパーティがテントを張って
セックンの準備をしていた。気合が入っているのである。
ここで直進すれば東稜からノタノホリに降りられたのだが、また先行トレースに
導かれ、本来、登山道のない東の急斜面を急下降。
2度のルートミスはいかん。反省、反省。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ff/8c2cd8dd1b3baff4877199fb6fc2b880.jpg)
もう、尾根に登り返すのも億劫なので、しばらく地形図とにらめっこ。
崖はなさそうだし、雪が吹き溜まるような深い谷もなさそう。
豊富な雪の状態からいっても、これは斜面を強引に下りたほうが早い。
そのまま下りたら、正面谷の旧作業道に出そうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ff/ff9c04193725203a8b581615694b0f3d.jpg)
幸い、この斜面は、後続を気にせず、尻セード「し放題」のゲレンデとなった。
午後になり、やや重たさが出てきた雪のおかげで、止まれないほどの加速も
せず、さりとて両手で漕がなくても滑っていける。雪崩の心配もなさそう。
さっき山頂直下で悪戦苦闘したのが、皮肉にもいい練習となった。
Mr.Dashは、トレースのないところを選んでグリセードで下りたが、
この斜面で二足歩行できないメンバーは皆、わーわー言いながら、
賑やかに尻で下りてきた。
雪の斜面の下降は状況に恵まれないと、さまざまな危険がある。
今日などは、事故でもあれば、「ルートミスしたうえに、無謀な滑降をした」と
言われかねない。
最悪の場合、補助ロープを出しての下降もあるかなと思っていたが、
無事に、正面谷の登山道に下り立つことができ、内心ほっとした。
雪山経験の少ないメンバー達は、予想外のスリル満点の滑降に、大喜びであった。
今日は山岳部の例会で、幹事をつとめる。
せっかくの機会なので、手ごろな雪山体験として有効な、比良山系の堂満岳へ
行くことにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/25/416610f6d9c502f50e2ecd1d616930ba.jpg)
木・金曜に、かなり雪が降り積もり、イン谷の林道は、湖西道路終点のあたりで
既に雪景色である。既にたくさんの車が停まる林道脇に駐車し、そこから歩きと
なった。
山岳事務所で登山届を出し、総勢13名で出発。
これだけの人数がいれば、いざラッセルとなっても心強いが、
どうも今日は、先行パーティも多そうだ。
今日は、初めてアイゼンを使う予定のメンバーもいるが、きっと、いい経験になるだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/70/e7aca9356edf7f41b12a0cf07a0c960e.jpg)
登山道は、歩きやすい雪質のうえ、適度に踏み固められていて、アイゼンは不要。
快調なペースで正面谷沿いに登っていく。
青ガレへの渡渉点で、単独行のおっちゃんが道をふさいでアイゼンを装着して
いたが、うっかり、道の脇によけて作業しているのを勘違いして、堰堤の右岸を
そのまま急登してしまった。うまいことにトレースもあったのだ。
小滝を巻く際にトラロープもあり、まんまとだまされた。
しかし、ほどなくトレースが薄くなり、ただでさえの急斜面で、厳しいラッセルと
なってしまった。
左岸の方向を見ると、滝が見えた。おおー、金糞滝に違いない!
これでルートミスを確信。
堰堤まで引き返さす指示を出し、しんがりを務めてくれたT橋クンを先頭に、
そのまま青ガレの急斜面へと軌道修正。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ef/193b94fbc5e16a395326f49b143eb597.jpg)
奈良からの30名ほどの巨大パーティに吸収されるような形で登り続けるが、
ウチのメンバーは、この傾斜で、チカラのある/なしに差が出るようだ。
大汗をかいて、次の一歩が出ずに立ち止まるメンバーもおれば、
この傾斜を、ずっと会話し続けて登れるのもいる。
これだけ人がいると、ラッセル不要なので、ありがたい。
ちょうど昼飯時に金糞峠に出たが、巨大パーティが風をよけて休憩していたので、
我々は西側からの風を避けるように、峠直下の斜面を踏み固めてテラス状の平らな
スペースを作って食事とした。雪が安定していてよかった。
稜線に沿って、シャクナゲの群落を抜ける。展望が開けたかと思うと、いよいよ
堂満岳の山頂である。標高差1000m近い、登りがいのある道のりであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/8f/d08f1d740d6cb1bdb7563c5b91c12bed.jpg)
山頂には数十人がひしめき、空いているスペースは皆無。
やむなく南側に少し下って記念写真とあいなった。
山頂直下の急坂では、ここまでの積雪に慣れないメンバーが多いこともあって
悪戦苦闘。次々に、足を取られて尻餅をつき、そのまま何メートルか滑っていく。
体験参加で、もちろん雪山は初めての女子メンバーにピッケルを貸し、
「足はかかとから着地しよう」、「木の枝を利用しよう」などと助言しつつ
下りて行く。
やがて傾斜が緩んだが、そこでどこかのパーティがテントを張って
セックンの準備をしていた。気合が入っているのである。
ここで直進すれば東稜からノタノホリに降りられたのだが、また先行トレースに
導かれ、本来、登山道のない東の急斜面を急下降。
2度のルートミスはいかん。反省、反省。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ff/8c2cd8dd1b3baff4877199fb6fc2b880.jpg)
もう、尾根に登り返すのも億劫なので、しばらく地形図とにらめっこ。
崖はなさそうだし、雪が吹き溜まるような深い谷もなさそう。
豊富な雪の状態からいっても、これは斜面を強引に下りたほうが早い。
そのまま下りたら、正面谷の旧作業道に出そうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ff/ff9c04193725203a8b581615694b0f3d.jpg)
幸い、この斜面は、後続を気にせず、尻セード「し放題」のゲレンデとなった。
午後になり、やや重たさが出てきた雪のおかげで、止まれないほどの加速も
せず、さりとて両手で漕がなくても滑っていける。雪崩の心配もなさそう。
さっき山頂直下で悪戦苦闘したのが、皮肉にもいい練習となった。
Mr.Dashは、トレースのないところを選んでグリセードで下りたが、
この斜面で二足歩行できないメンバーは皆、わーわー言いながら、
賑やかに尻で下りてきた。
雪の斜面の下降は状況に恵まれないと、さまざまな危険がある。
今日などは、事故でもあれば、「ルートミスしたうえに、無謀な滑降をした」と
言われかねない。
最悪の場合、補助ロープを出しての下降もあるかなと思っていたが、
無事に、正面谷の登山道に下り立つことができ、内心ほっとした。
雪山経験の少ないメンバー達は、予想外のスリル満点の滑降に、大喜びであった。