■メイン写真
覗岩は、南側が大きく開け、七種山や明神山、瀬戸内海などが一望できる。
■今回のコース
雪彦山登山口→不動岩→展望所→行者堂跡→出雲岩→覗岩→セリ岩→馬の背→大天井岳→
天狗岩→地蔵岳分岐→虹ヶ滝→大曲→出合→雪彦山登山口
3年ぶりに雪彦山へ。播磨修験の行場であり、関西ロッククライミング界の伝統の岩場で
あり、関西百名山。どの形容詞もピッタリくる名山だ。
今回も天気に恵まれ、スリルと絶景を存分に楽しめた。
登山口の駐車スペースには多くのクルマであふれていた。
トイレよりも下の方で、なんとか邪魔にならないところに停めることができホッとした。
山道に入ると、いきなりの急登だ。
当ルートには、名前がついたランドマークが多い。まずは不動岩を通り抜ける。
展望所に出ると、急峻な岩壁を抱いた雪彦山が正面に迫る。
ちなみに雪彦山とは、この一帯のピーク群の総称で、個々のピークにも名前がついている。
ここから見えるのは、左の一番高いのが大天井岳、右に不行岳、少し下がって三峰岳、
右に地蔵岳となる。
なお、国土地理院の地形図に「雪彦山」と書かれているのは915.2m三角点がある三辻山
である。
すぐ先にわずかに平らになった場所がある。行者堂跡である。
修験道が盛んな頃にお堂があったのだろうが、せいぜい数メートル四方の小規模な
ものしか建たないスペースだ。
標高500mを少し超えたあたりに、大木の幹に「ガンバレ」の文字が赤く大書されている。
けっこう昔から書かれていたものだが、こういうのには賛否の意見があるだろう。
ここまでずっと登りが続いてきたが、出雲岩の手前で試し下りの岩場が出てくる。
ここで手こずるようなら、この日の下山ルートはちょっと危なくなるのだが、
この日のメンバーは問題なし。
巨大なオーバーハングの出雲岩に到着。
古いハーケンやボルトがそこかしこに打ち付けられている。
ちょうどベテランの美髯紳士がおられたので話しかけてみると、50年前はよくこの岩を
登っておられたそうだ。最近は出雲岩に登る人もずいぶん減ったそうだ。
また、当時に比べて、ハングした岩の亀裂が顕著になってきているとのことで、
大規模な落石のリスクが高まっているかもしれないとおっしゃる。
出雲岩の下を通り過ぎ、左側から回り込むと、幅の狭い凹角の鎖場が現れる。
適度なスリルが楽しい。
覗岩に上がる。出雲岩の真上にいることになる。ここからは七種山、明神山など
南側の絶景が広がる。絶景を楽しむ。
お次はセリ岩だ。胎内くぐりのように巨岩の間の、狭い隙間をすり抜ける。
ちょっとしたフィールドアスレチックのようで、こういうのが楽しい。
あとは山頂まで岩場の急登が続く。
馬の背へと突き上げる鎖場も果敢に乗り越えていく。
まさに修験の行場を実感できるところだ。
山頂直下の絶景ポイント。向こうに見える七種山も楽しい山である。
昼前に大天井岳に到着。
常連ハイカーの男性諸氏がそれぞれのコンロで湯を沸かしランチの準備中。
回り込んだ東側には不行岳から登ってきたと思われるクライマーのパーティーがいた。
我々も山頂で昼食を済ませる。
北へすぐで、天狗岩へ。分岐を右へ、裏下山道へ向かう。
登りの岩場よりも危険な難所が待ち構えている。
岩場の急斜面を下る。クライムダウンするよりもロワーダウンで下るほうが安全なので、
一人ずつ確実に下ろす。ロープは30mあれば足りる。
なお、ここは右手に迂回路もある。
その下段も念のためロープで確保する。こちらは25mほどで安全な場所に下りられる。
不行岳の岩峰が見えてきた。「ゆかず」の名に恥じぬ異様。
まだまだ、急な下り坂は続く。ゆっくりでいいので、とにかく慎重に。
東南稜クライミングルートのゴールである地蔵岳の脇を通る。
フィックスロープが張られたトラバース箇所も、細心の注意で臨む。
途中にある展望岩は、休憩橋としても最適だ。
ここからは、地蔵岳がすぐ目の前に立ちはだかる。
虹ヶ滝の分岐へ下る最後の岩場。ここも気が抜けない。
少し上にかかる虹ヶ滝を望遠で撮る。沢を渡渉し、反対側に少し登り返す。
この先、もう岩場の難所はない。
登り切ったところも休憩ポイント。沢を隔てた対岸に地蔵岳がそびえる。
あとはかつて遊歩道だったルートを下るのみ。
遊歩道"だった"みちは、その後は整備がなされず荒れるがままなので、それなりに
足元に気を配りながら下る。
大曲で右に鋭角に右折し、沢沿いの遊歩道跡へ。ところどころに残る石垣が、
遊歩道が生きていたころに橋がかかっていたことを物語る。
メンバーのがんばりの甲斐あって、暗くなる前に登山口に戻れた。
覗岩は、南側が大きく開け、七種山や明神山、瀬戸内海などが一望できる。
■今回のコース
雪彦山登山口→不動岩→展望所→行者堂跡→出雲岩→覗岩→セリ岩→馬の背→大天井岳→
天狗岩→地蔵岳分岐→虹ヶ滝→大曲→出合→雪彦山登山口
3年ぶりに雪彦山へ。播磨修験の行場であり、関西ロッククライミング界の伝統の岩場で
あり、関西百名山。どの形容詞もピッタリくる名山だ。
今回も天気に恵まれ、スリルと絶景を存分に楽しめた。
登山口の駐車スペースには多くのクルマであふれていた。
トイレよりも下の方で、なんとか邪魔にならないところに停めることができホッとした。
山道に入ると、いきなりの急登だ。
当ルートには、名前がついたランドマークが多い。まずは不動岩を通り抜ける。
展望所に出ると、急峻な岩壁を抱いた雪彦山が正面に迫る。
ちなみに雪彦山とは、この一帯のピーク群の総称で、個々のピークにも名前がついている。
ここから見えるのは、左の一番高いのが大天井岳、右に不行岳、少し下がって三峰岳、
右に地蔵岳となる。
なお、国土地理院の地形図に「雪彦山」と書かれているのは915.2m三角点がある三辻山
である。
すぐ先にわずかに平らになった場所がある。行者堂跡である。
修験道が盛んな頃にお堂があったのだろうが、せいぜい数メートル四方の小規模な
ものしか建たないスペースだ。
標高500mを少し超えたあたりに、大木の幹に「ガンバレ」の文字が赤く大書されている。
けっこう昔から書かれていたものだが、こういうのには賛否の意見があるだろう。
ここまでずっと登りが続いてきたが、出雲岩の手前で試し下りの岩場が出てくる。
ここで手こずるようなら、この日の下山ルートはちょっと危なくなるのだが、
この日のメンバーは問題なし。
巨大なオーバーハングの出雲岩に到着。
古いハーケンやボルトがそこかしこに打ち付けられている。
ちょうどベテランの美髯紳士がおられたので話しかけてみると、50年前はよくこの岩を
登っておられたそうだ。最近は出雲岩に登る人もずいぶん減ったそうだ。
また、当時に比べて、ハングした岩の亀裂が顕著になってきているとのことで、
大規模な落石のリスクが高まっているかもしれないとおっしゃる。
出雲岩の下を通り過ぎ、左側から回り込むと、幅の狭い凹角の鎖場が現れる。
適度なスリルが楽しい。
覗岩に上がる。出雲岩の真上にいることになる。ここからは七種山、明神山など
南側の絶景が広がる。絶景を楽しむ。
お次はセリ岩だ。胎内くぐりのように巨岩の間の、狭い隙間をすり抜ける。
ちょっとしたフィールドアスレチックのようで、こういうのが楽しい。
あとは山頂まで岩場の急登が続く。
馬の背へと突き上げる鎖場も果敢に乗り越えていく。
まさに修験の行場を実感できるところだ。
山頂直下の絶景ポイント。向こうに見える七種山も楽しい山である。
昼前に大天井岳に到着。
常連ハイカーの男性諸氏がそれぞれのコンロで湯を沸かしランチの準備中。
回り込んだ東側には不行岳から登ってきたと思われるクライマーのパーティーがいた。
我々も山頂で昼食を済ませる。
北へすぐで、天狗岩へ。分岐を右へ、裏下山道へ向かう。
登りの岩場よりも危険な難所が待ち構えている。
岩場の急斜面を下る。クライムダウンするよりもロワーダウンで下るほうが安全なので、
一人ずつ確実に下ろす。ロープは30mあれば足りる。
なお、ここは右手に迂回路もある。
その下段も念のためロープで確保する。こちらは25mほどで安全な場所に下りられる。
不行岳の岩峰が見えてきた。「ゆかず」の名に恥じぬ異様。
まだまだ、急な下り坂は続く。ゆっくりでいいので、とにかく慎重に。
東南稜クライミングルートのゴールである地蔵岳の脇を通る。
フィックスロープが張られたトラバース箇所も、細心の注意で臨む。
途中にある展望岩は、休憩橋としても最適だ。
ここからは、地蔵岳がすぐ目の前に立ちはだかる。
虹ヶ滝の分岐へ下る最後の岩場。ここも気が抜けない。
少し上にかかる虹ヶ滝を望遠で撮る。沢を渡渉し、反対側に少し登り返す。
この先、もう岩場の難所はない。
登り切ったところも休憩ポイント。沢を隔てた対岸に地蔵岳がそびえる。
あとはかつて遊歩道だったルートを下るのみ。
遊歩道"だった"みちは、その後は整備がなされず荒れるがままなので、それなりに
足元に気を配りながら下る。
大曲で右に鋭角に右折し、沢沿いの遊歩道跡へ。ところどころに残る石垣が、
遊歩道が生きていたころに橋がかかっていたことを物語る。
メンバーのがんばりの甲斐あって、暗くなる前に登山口に戻れた。