雪深い、鈴鹿の名峰・御池岳に登ってきた。
スノーシューの威力を皆で試すのが目的だ。
17日の土曜日、T中さんご夫妻から、桑名の新居にお招き頂いた。
Mr.Dashは早々に酔いつぶれて寝てしまい、次いでT中さんも眠って
しまったが、ともちゃんと、フジワラノリカ似のT中奥さんは、
差しつ差されつ深夜1時まで呑んでいたという。
翌18日、あいにくの雨模様も、気象予報は急速な天候回復を告げている。
しばらく待っていると、確かに雨足が弱まった。車を山口集落に
走らせる。冬季ゲートの手前に駐車。既に2台停まっている。
舗装された国道を、コグルミ谷登山口まで1時間半歩く。これは
ちょっとつらい。特に、今日は重登山靴(皮製)で来たので、
雪がないアスファルト道は、かなりキツイ。でも。久しぶりに
T中さんご夫妻と、いろいろ話ができて楽しい。
お二人は本当に真剣に山に向かわれている。こういう方には、
いつにも増して、何があっても安全に登頂させてあげたくなるのが人情だ。
コグルミ谷入口は、以前は沢の左岸から入っていたが、すぐ先が崩れた
ようで、今は右岸から入る。すぐに涸れ沢を渡り、左岸をトラバース。
再び渡り返し、植林帯を登っていく。やがて白い花崗岩が魅力的な
沢沿いに、標高を稼ぐ。ここも夏季はヒル天国だという。
やがて雪が全面にべったり着くようになってきた。朝の雨が影響している。
湿雪で、しかも沢筋なので、しだいに踏み抜くことが多くなる。
まず、T中さんが新調したスノーシューを履く。ちょっと早すぎる
タイミングかなとも思ったが、それが目的なので、案外いいかも。
フジワラノリカさんは10本爪アイゼン。ともちゃんは軽アイゼン、
Mr.Dashはナメナメで、ツボ足そのままと、4人4様の奇妙な
装備で登りつづける。
標高800mを超えたくらいか、いよいよ踏み抜くたびに腿まで沈む
ようなってきた。残雪期に踏み抜くと、足を引き抜きにくい。
とうとう全員、待望のスノーシュー姿になる。
先行パーティの足跡はすべてツボ足で、かなり苦労した形跡だ。
スノーシューの浮力はすばらしく、快適に登高する。
尾根に出てしばらくは、足跡をたどる。ちょっと回り道してしまう。
すると、先行ツボ足軍団が引き返したようで、その先には単独行と
思われるワカンの足跡がひとつ残るだけになった。
安全に下山できる時間を逆算して、時間を区切って登っていたが、
これ以上、回り道すると時間切れになる。GPS、方位磁石、地形図を
代わる代わる凝視して、「よし、ここから一気に直登!」と宣言。
トレースはなかったが、GPSを信頼して最短距離だ。文明の進歩は
恐ろしい。見事に、あっけなく、御池岳ピークに到着。
時間切れのわずか15分前の、滑り込みセーフ。最後の登りで、
フジワラノリカさんはかなりキツそうだったが、この人の根性はずば抜けている。
ガスが出て展望はゼロ。それは残念ではあったが、今回は純粋に、
征服感にひたることができた。T中さんいわく「過去最高の厳しい登山」。
でも登れて本当に良かった。
復路は、行きに回り道した箇所をGPSの軌跡を見ながら最短距離に
ショートカット。スノーシューは下り坂は非常に不便で、ジグザグに、
また、敢えてスキーで滑降するように下りる。ともちゃんは、かなり
持て余していたが、やがて尻セード。相変わらず力技である。
16時ちょうどに国道に到達。ハイタッチで健闘をたたえる。
帰りは「あじさいの里・阿下喜温泉」でとろける。
それにしても、御池岳の奥深い魅力にはまりそう。
「おいけにはまって、さぁたいへん」。オチたかなぁ。
(幼なじみの落語家師匠に嘲われそう)
T中ご夫妻、おつかれさまでした。またお伴させてくださいね。
スノーシューの威力を皆で試すのが目的だ。
17日の土曜日、T中さんご夫妻から、桑名の新居にお招き頂いた。
Mr.Dashは早々に酔いつぶれて寝てしまい、次いでT中さんも眠って
しまったが、ともちゃんと、フジワラノリカ似のT中奥さんは、
差しつ差されつ深夜1時まで呑んでいたという。
翌18日、あいにくの雨模様も、気象予報は急速な天候回復を告げている。
しばらく待っていると、確かに雨足が弱まった。車を山口集落に
走らせる。冬季ゲートの手前に駐車。既に2台停まっている。
舗装された国道を、コグルミ谷登山口まで1時間半歩く。これは
ちょっとつらい。特に、今日は重登山靴(皮製)で来たので、
雪がないアスファルト道は、かなりキツイ。でも。久しぶりに
T中さんご夫妻と、いろいろ話ができて楽しい。
お二人は本当に真剣に山に向かわれている。こういう方には、
いつにも増して、何があっても安全に登頂させてあげたくなるのが人情だ。
コグルミ谷入口は、以前は沢の左岸から入っていたが、すぐ先が崩れた
ようで、今は右岸から入る。すぐに涸れ沢を渡り、左岸をトラバース。
再び渡り返し、植林帯を登っていく。やがて白い花崗岩が魅力的な
沢沿いに、標高を稼ぐ。ここも夏季はヒル天国だという。
やがて雪が全面にべったり着くようになってきた。朝の雨が影響している。
湿雪で、しかも沢筋なので、しだいに踏み抜くことが多くなる。
まず、T中さんが新調したスノーシューを履く。ちょっと早すぎる
タイミングかなとも思ったが、それが目的なので、案外いいかも。
フジワラノリカさんは10本爪アイゼン。ともちゃんは軽アイゼン、
Mr.Dashはナメナメで、ツボ足そのままと、4人4様の奇妙な
装備で登りつづける。
標高800mを超えたくらいか、いよいよ踏み抜くたびに腿まで沈む
ようなってきた。残雪期に踏み抜くと、足を引き抜きにくい。
とうとう全員、待望のスノーシュー姿になる。
先行パーティの足跡はすべてツボ足で、かなり苦労した形跡だ。
スノーシューの浮力はすばらしく、快適に登高する。
尾根に出てしばらくは、足跡をたどる。ちょっと回り道してしまう。
すると、先行ツボ足軍団が引き返したようで、その先には単独行と
思われるワカンの足跡がひとつ残るだけになった。
安全に下山できる時間を逆算して、時間を区切って登っていたが、
これ以上、回り道すると時間切れになる。GPS、方位磁石、地形図を
代わる代わる凝視して、「よし、ここから一気に直登!」と宣言。
トレースはなかったが、GPSを信頼して最短距離だ。文明の進歩は
恐ろしい。見事に、あっけなく、御池岳ピークに到着。
時間切れのわずか15分前の、滑り込みセーフ。最後の登りで、
フジワラノリカさんはかなりキツそうだったが、この人の根性はずば抜けている。
ガスが出て展望はゼロ。それは残念ではあったが、今回は純粋に、
征服感にひたることができた。T中さんいわく「過去最高の厳しい登山」。
でも登れて本当に良かった。
復路は、行きに回り道した箇所をGPSの軌跡を見ながら最短距離に
ショートカット。スノーシューは下り坂は非常に不便で、ジグザグに、
また、敢えてスキーで滑降するように下りる。ともちゃんは、かなり
持て余していたが、やがて尻セード。相変わらず力技である。
16時ちょうどに国道に到達。ハイタッチで健闘をたたえる。
帰りは「あじさいの里・阿下喜温泉」でとろける。
それにしても、御池岳の奥深い魅力にはまりそう。
「おいけにはまって、さぁたいへん」。オチたかなぁ。
(幼なじみの落語家師匠に嘲われそう)
T中ご夫妻、おつかれさまでした。またお伴させてくださいね。