![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/ad/a9ce61584635460819e618f77231aa00.jpg)
夏休みの立山新湯以来、探検色の濃い山行が続く。
今日は、久しぶり(5月の白子谷以来)の大峰への山行だ。
悪路の水太林道に、デリカD5を乗り入れる。
かなり標高を上げ、橋のたもとの路肩に駐車。
既に単独の先客が支度をしていた。
こちらは6名のパーティ。ちょうど動きやすい規模である。
登山地図には載っていないが、きちんとしたトレースがついている。
水太谷を20分も上がれば、水簾ノ滝に着く。
垂直に立っているわけではないが、落下距離が長いので迫力がある。
滝の上部で、左右の沢が合流する珍しい地形であるが、
そのうち左の流れは、すぐ上の洞窟、無双洞から流れ出しているので、
さらに珍しいといえよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2f/234b4a90ab2dbfde5c2fa4bd4361c643.jpg)
水太谷ルートは2度目。無双洞自体は、うーん、今まで何回通りかかったかなぁ。
じつは今日は、初めて、無双洞の奥に潜り込んでみようという危険な探検が
メインの目的なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ae/9d4126c8dae621c9bc28dedbf5e614fb.jpg)
しかし、お楽しみは後から。
まずは手近なピークを踏もうということで、無双洞の上部を巻くように支尾根を目指す。
かつては、しばらく水太谷に沿うように直上し、一気に尾根に突き上げていたが、
いつしか山抜けして、今のルートに変わっている。
小普賢岳、日本岳方面の、ステゴザウルスの背中のような稜線が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/8d/42f870af80b9a3cc9f424429922f7731.jpg)
登山道のハッキリしない粘土質の坂をダラダラ登る。
赤い樹皮のヒメシャラがぽつぽつ目立つようになってくる。
やがて二重山稜になる。中央に湿地がある。
ここはガスったときに下りのトレースが見つけにくくなるところで、
以前、かなり苦戦した経験がある。
テープも左右かなり適当につけられており、それが却って道迷いを招くのだ。
大峰の達人・K島さんあたりと一緒に行くと、「あのテープは外せ!」などと
指示が飛ぶに違いない。かつて某所で無用なテープを片っ端から外さされものだ。
2つの大岩の間を通り抜ける。あー、ここは記憶に残っているぞ。
このあたりから、傾斜を強め、次の大岩あたりからは苔むした、
古きよき大峰のたたずまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a2/2da661712a3c22ee0a06870888689b6a.jpg)
F越クンがどうも遅れ気味になる。今日のメンバーで一番若いのに。
ウエイトオーバーだよ、そろそろ、ちょっと身体を絞りなさい(笑)。
こちらは彼にあわせ、脈拍が増えるわけでもなく平地同然で登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/44/b5199f721b27757773ebe7f6580f94c2.jpg)
木製階段を3回登り、急なヤセ尾根を木の根を頼りに登っていくと、
奥駈道に飛び出す。右に5分で、七曜岳のピークである。
大台ケ原、大普賢岳、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭、鉄山、弥山、八経ヶ岳と、
見事な眺めが得られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f5/5ca685ef274c7c9e2188b60bce5f242d.jpg)
ここで昼食。ともちゃんは、コンビニで買った冷やしうどんを美味そうに食べている。
凍らせたペットボトルを入れた保冷バッグに、このうどんを入れてきたので冷え冷えだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/32/a2ff73686d5865f2474c3211e2a835e4.jpg)
山頂を辞し、往路を戻る。無双洞に着く。
Mr.Dash、F山さん、きっしーの3人が、洞内に挑む。
ともちゃん、O田とん、F越クンは外で休憩。
ともちゃんが缶ビールを洞窟から流れ出る水に浸けて冷やし始めた。
洞窟探検班は、わざわざ担いできたヘルメット、ハーネス、沢靴、ヘッ電を装備し、
長い紐を片手に、ザイルを肩に巻き、いざ出陣である。
しばらく目ぼしい雨も降っていないし、洞内で鉄砲水が出る惧れも少ないだろう。
以前、少し洞内に入ってみたことがあるが、途中で水がたまっていて、
どう見ても腰まで浸かりそうだったので断念していたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b5/f1643b9cb60bcfd8c3dab721f3951180.jpg)
身をかがめて10mほど進むと、縄梯子がついていた。身長の高さほど
クライムダウンする。ハシゴがずれて却って危ない。
そこからは頭を打たないところもある。
30m程度か、いよいよ水が出てくるが、前回見たときより、明らかに
水量が少ない。うまく水面を出ていた岩角を頼りに、沢靴を濡らすことなく
前進できた。その先も、幸運にも水はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/df/5e7198d50ed0be3807fa90df12be8690.jpg)
やがて、しだいに這いつくばるような高さになる。
ガンガンとヘルメットを天井に打ちつけてしまう。
こんなトコで鉄砲水でも来たらお陀仏だ。
これを読んでも軽々しく潜らないこと。責任とらないよー。
先行者の細紐がずっと先まで延びている。引っ張ってもぴーんと張るだけ。
まずは右へ右へとたどる。ずいぶん入ったところで、紐がぐるぐる巻きになって
尽きていた。先はまだ続いているようだが、人間が入れる隙間ではない。
ここで断念。
少し戻り、分岐を確認。左の穴にも紐は続いていたが、濡れた細かい砂粒の中を、
ほふく前進でやっと進める高さだ。
その先は、やっと身体が入るくらいの泥の斜面となっており、
さすがに、ここでもう断念した。
出口に戻る途中、紐のない横穴を一つと、辛うじて肩幅が通れる程度の竪穴を
一つ確認したが、手持ちの紐も尽きていたので、これを確認することも断念。
それでもスッカリ探検心は満足したし、思いっきり涼んだので、
ウキウキした気分で外に出た。ムッとする熱気に一瞬たじろぐ。
下山。クルマまであと5分というトコロで、大粒の雨が降り始めた。
クルマに転がり込むが、あと少し遅かったらずぶ濡れだった。
左足の違和感は、完全になくなったわけではないが、
この険路を、スリップ、転倒もなく往復できたのは収穫だった。
帰りは入之波(しおのは)温泉・山鳩の湯に寄る。
赤い湯に浸かりながら、ほーっと一息つく。今日もいい一日だった。
今日は、久しぶり(5月の白子谷以来)の大峰への山行だ。
悪路の水太林道に、デリカD5を乗り入れる。
かなり標高を上げ、橋のたもとの路肩に駐車。
既に単独の先客が支度をしていた。
こちらは6名のパーティ。ちょうど動きやすい規模である。
登山地図には載っていないが、きちんとしたトレースがついている。
水太谷を20分も上がれば、水簾ノ滝に着く。
垂直に立っているわけではないが、落下距離が長いので迫力がある。
滝の上部で、左右の沢が合流する珍しい地形であるが、
そのうち左の流れは、すぐ上の洞窟、無双洞から流れ出しているので、
さらに珍しいといえよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2f/234b4a90ab2dbfde5c2fa4bd4361c643.jpg)
水太谷ルートは2度目。無双洞自体は、うーん、今まで何回通りかかったかなぁ。
じつは今日は、初めて、無双洞の奥に潜り込んでみようという危険な探検が
メインの目的なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ae/9d4126c8dae621c9bc28dedbf5e614fb.jpg)
しかし、お楽しみは後から。
まずは手近なピークを踏もうということで、無双洞の上部を巻くように支尾根を目指す。
かつては、しばらく水太谷に沿うように直上し、一気に尾根に突き上げていたが、
いつしか山抜けして、今のルートに変わっている。
小普賢岳、日本岳方面の、ステゴザウルスの背中のような稜線が見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/8d/42f870af80b9a3cc9f424429922f7731.jpg)
登山道のハッキリしない粘土質の坂をダラダラ登る。
赤い樹皮のヒメシャラがぽつぽつ目立つようになってくる。
やがて二重山稜になる。中央に湿地がある。
ここはガスったときに下りのトレースが見つけにくくなるところで、
以前、かなり苦戦した経験がある。
テープも左右かなり適当につけられており、それが却って道迷いを招くのだ。
大峰の達人・K島さんあたりと一緒に行くと、「あのテープは外せ!」などと
指示が飛ぶに違いない。かつて某所で無用なテープを片っ端から外さされものだ。
2つの大岩の間を通り抜ける。あー、ここは記憶に残っているぞ。
このあたりから、傾斜を強め、次の大岩あたりからは苔むした、
古きよき大峰のたたずまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a2/2da661712a3c22ee0a06870888689b6a.jpg)
F越クンがどうも遅れ気味になる。今日のメンバーで一番若いのに。
ウエイトオーバーだよ、そろそろ、ちょっと身体を絞りなさい(笑)。
こちらは彼にあわせ、脈拍が増えるわけでもなく平地同然で登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/44/b5199f721b27757773ebe7f6580f94c2.jpg)
木製階段を3回登り、急なヤセ尾根を木の根を頼りに登っていくと、
奥駈道に飛び出す。右に5分で、七曜岳のピークである。
大台ケ原、大普賢岳、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭、鉄山、弥山、八経ヶ岳と、
見事な眺めが得られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f5/5ca685ef274c7c9e2188b60bce5f242d.jpg)
ここで昼食。ともちゃんは、コンビニで買った冷やしうどんを美味そうに食べている。
凍らせたペットボトルを入れた保冷バッグに、このうどんを入れてきたので冷え冷えだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/32/a2ff73686d5865f2474c3211e2a835e4.jpg)
山頂を辞し、往路を戻る。無双洞に着く。
Mr.Dash、F山さん、きっしーの3人が、洞内に挑む。
ともちゃん、O田とん、F越クンは外で休憩。
ともちゃんが缶ビールを洞窟から流れ出る水に浸けて冷やし始めた。
洞窟探検班は、わざわざ担いできたヘルメット、ハーネス、沢靴、ヘッ電を装備し、
長い紐を片手に、ザイルを肩に巻き、いざ出陣である。
しばらく目ぼしい雨も降っていないし、洞内で鉄砲水が出る惧れも少ないだろう。
以前、少し洞内に入ってみたことがあるが、途中で水がたまっていて、
どう見ても腰まで浸かりそうだったので断念していたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b5/f1643b9cb60bcfd8c3dab721f3951180.jpg)
身をかがめて10mほど進むと、縄梯子がついていた。身長の高さほど
クライムダウンする。ハシゴがずれて却って危ない。
そこからは頭を打たないところもある。
30m程度か、いよいよ水が出てくるが、前回見たときより、明らかに
水量が少ない。うまく水面を出ていた岩角を頼りに、沢靴を濡らすことなく
前進できた。その先も、幸運にも水はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/df/5e7198d50ed0be3807fa90df12be8690.jpg)
やがて、しだいに這いつくばるような高さになる。
ガンガンとヘルメットを天井に打ちつけてしまう。
こんなトコで鉄砲水でも来たらお陀仏だ。
これを読んでも軽々しく潜らないこと。責任とらないよー。
先行者の細紐がずっと先まで延びている。引っ張ってもぴーんと張るだけ。
まずは右へ右へとたどる。ずいぶん入ったところで、紐がぐるぐる巻きになって
尽きていた。先はまだ続いているようだが、人間が入れる隙間ではない。
ここで断念。
少し戻り、分岐を確認。左の穴にも紐は続いていたが、濡れた細かい砂粒の中を、
ほふく前進でやっと進める高さだ。
その先は、やっと身体が入るくらいの泥の斜面となっており、
さすがに、ここでもう断念した。
出口に戻る途中、紐のない横穴を一つと、辛うじて肩幅が通れる程度の竪穴を
一つ確認したが、手持ちの紐も尽きていたので、これを確認することも断念。
それでもスッカリ探検心は満足したし、思いっきり涼んだので、
ウキウキした気分で外に出た。ムッとする熱気に一瞬たじろぐ。
下山。クルマまであと5分というトコロで、大粒の雨が降り始めた。
クルマに転がり込むが、あと少し遅かったらずぶ濡れだった。
左足の違和感は、完全になくなったわけではないが、
この険路を、スリップ、転倒もなく往復できたのは収穫だった。
帰りは入之波(しおのは)温泉・山鳩の湯に寄る。
赤い湯に浸かりながら、ほーっと一息つく。今日もいい一日だった。