Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2007年12月30日(日)白浜・三段壁で波濤を見ながらクライミング

2008年01月01日 | クライミングの記録
前日のうちに白浜入りし、ルートを確認しておいたのち、
白浜の地ビール「ナギサビール」の直営レストラン「Barley」で
宴会。腹いっぱいのおいしい料理に大満足。
ビールはもちろん、料理が本当によかった。おススメである。
その向かいのオートキャンプ場「グランパス」のパオ(モンゴル風住居)で
寝袋にくるまる。このキャンプ場の風呂も、源泉かけ流しの温泉でGOOD!
冬のキャンプ場は人が少ないのもいい。

30日朝。お土産店の左から、無数の仏像が並ぶ祠の奥に延びる踏み跡を
たどる。三段壁は投身自殺の名所ともいわれているだけに、この踏み跡に
手ぶらで単独で入って行ったりしたら、きっと呼び止められるに違いない。
しかし、6人がヘルメット姿で、大きなザックを担いでいるのも、ある種
違和感があるかな。

潮風の影響で、支点が錆びているものが多い。よさそうなものをセレクト
しながらトップロープを設定し、立ち木を利用してバックアップをとる。
まず2本、ロープを設置。N尾クンが懸垂でスルスルと下降していく。

下は、いきなり海になっているのでなく、ここだけは何故か岩が台地状に
なっていいて、しかも両側の岩峰が扇形のようにせり出しているので、
陸側からは見えないスペースになっている。
さながら、プライベートテラスというべきか。

高さそのものは15m程度。圧迫感はない。しかし、すぐ後ろが太平洋で、
ちょうど風の強い日だったこともあって白波がはじける迫力は、なかなかの
ものだった。
冬というのに、岩は全然冷たくない。さすが南国。黒潮をまともに受ける
白浜だ。岩の質は、滑りにくく、剥がれにくいのでクライミングに好適。
ただ、潮風のせいで、多くのハーケンが赤く錆び、使い物にならない状態だ。

いきなりオンサイトでリードクライミングしたら困るなぁ、と思った。
前日に確認しておいた中央ルートを試す。正直に直登できず、右にそれてから、
最後は若干、ハングしているので、狭いテラスを左にそれる変則ルートを
とらざるを得ない。2箇所ほど、微妙な箇所があり、残置ボルトに助けられた。


左のルートは初級者向け。ここは最後の最後が少し立っていて、ややモンキー
クライム的に這い上がるところ以外は簡単。

ザイルを3本用意してきたので、昼過ぎに右に一本張った。しかし、
これは1段目のテラスから上部にホールドが乏しく、Mr.Dashが
3回のトライを全て失敗、ともちゃん、N尾クンも同じところで詰って
しまいクリアできず。右手を延ばしたいところに、ハーケンが腐っていたので、
ここがポイントだろう。次回、ハーケンを持参して打ち直してリベンジしたい。

ポチK本さんも、今回は中央ルートをクリア。技術力を見せつけた。
エレガントF原さんは、妹のMのちゃんを連れてきた。Mのちゃんは、
まだまだクライミング初心者。あまりに心もとないビレイなので、
見かねてMr.Dashが「二人羽織」体勢でサポート。
エレガントF原さん、自分は登っていて恐くなかったのだろうか・・・
N尾クンは、Mr.Dashが若い女の子と密着していたので
多少羨ましかったのだろう、”証拠写真”を撮っていたそうな。
「写真撮る暇があったら、キミが密着指導してあげなさい!」

最後にMのちゃんが中央ルートに挑戦。Mr.Dashがコンテで
Mのちゃんの3m下について、ホールド、スタンスを一つずつ知らせる。
初心者特有の、上体が岩壁に近づきすぎている状態なので、きっと翌日は
激しい筋肉痛になるに違いない。

右への転換地点で、Mr.Dashはふと、Mのちゃんが落ちても
自分は対応できるが、「自分が」落ちたら、Mのちゃんは無条件に
一緒に引きずられて落ちるんだなと思うと、急に足がミシンを
踏み始めた。慌てて隣のラインのザイルを活用できるか他のメンバーに
確かめたが、どうも無理なようだ。
Mのちゃんは、そんなことに気づかず、自分が落ちないのに必死。
「仕方ないな」と思った。ふと、「さっきプルージックで自分で登った
ルートではないか。その時、落ちそうな気配はなかったはず。自分が
独りで、リードしていると思ったら一緒だ」と考え直したら、足の
震えが止まった。ホールドがちゃんと見えた。上部の小テラスで待つ
Mのちゃん簡単にのところまで簡単に追いつけた。
精神的な要素って、恐いものだなぁ。


この他にも、右に2~3本、一番左ののっぺりした岩には50cm間隔で
ハーケンやボルトが連打してある人工ルートが見えたが、今日一日では、
全てを試す時間がなかった。
ただ、冬場でも風さえなければ十分に温かいことが判明したので、
この季節の練習にはもってこいだ。


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