■メイン写真
七曜岳~国見岳間の奥駈道上から大普賢岳を望む
■今回のコース
水太谷登山口→水簾滝→無双洞→七曜岳→七つ池(鬼の釜)→稚児泊→国見岳→(往路を戻る)→
水太谷登山口
大峰山系の大普賢岳の南に、国見岳、七曜岳があり、これらを結ぶ大峰奥駈道の区間は
鎖がつけられた険しい岩場の登り降りや微妙なトラバースが多い難所が続く。
一方で、古き良き大峰の苔むしたウェットな光景が残されており、美しいエリアである。
和佐又から大普賢岳を経て周回するルートが人気だが、今回は比較的手軽に日帰りできる
ルートとして、水太谷林道の登山口からのピストンとした。
まずは水太谷に沿った登山道を行く。緑が美しい。
そろそろいろんなキノコが出始めている。多く見られたのは、クチベニタケ。
水簾滝に到着。マイナスイオンが、涼しい風に乗って飛んでくる。
すぐ上が無双洞だ。洞窟の中から、ミネラルウォーターが滔々と流れ出ている。
無双洞のすぐ横で、チシオタケとみられるキノコをみつけた。
無双洞から先は、黒っぽいザレ場の急登。ジグザグに登っていく中で、落石も起こしやすい。
支尾根に出たところに注意喚起の立札がある。
ヒメシャラに「食われた」古い標識。
タマゴタケの老菌かなあ。
帰りに見たときは、何者かにかじられたようで、丸く欠損していた。
かじったのはシカ、クマ、カモシカ、タヌキ?
ムラサキシメジか?
別の紫色のキノコも。ムラサキフウセンタケか?
二重稜線のような尾根は、かつては迷いやすいポイントだったが、今ではしつこいくらいに
テープが付けられている。
かつては、ここに出てきたら「正解」と言われた二つの巨岩の間を通る。
コケの美しい、石灰岩がごろごろしたエリアを通過すると、眼前に巨大な石灰岩が
立ちはだかる。左に長い木製ハシゴが延びている。
木の根を頼りに急坂の尾根を詰めていくと、奥駈道に出合う。
鎖場をエイッと上がると…
七曜岳の山頂にパッと出る。
山頂の岩の上からは、堂々と弥山が。
稲村ヶ岳とバリゴヤの頭。
そして逆方向に大普賢岳。
山頂で朝食を済ませ、奥駈道を北へ、国見岳を目指す。
まずは木製の回廊(念仏橋と呼ぶ人もいる)を通り、鎖場を経ていったん下っていく。
左に巨大な窪地が現れる。七つ池(鬼の釜)だ。
理元大師聖宝が、ここで大蛇を退治したと伝わる。
石灰岩で構成されている地形は、よく鍾乳洞やカルスト地形などを形成するが、
ここも、おそらく地下に空洞ができ、そこが陥没してできたのだろう。
大きな窪地であるが、水は溜まっていない。地下の空間に流れ落ちてしまうのか。
案外、無双洞から出ている水の源はここだったりして。
稚児泊(ちごどまり)。第60番靡に着く。ここだけ平坦な場所になっている。
大小の岩が、よい風除けになっている。
ふたたび険しい鎖場が始まる。難所・屏風横駈のトラバース箇所は特に用心する。
好展望の狭い尾根に登りつく。ここを内侍落しという人が多いようだが、
いろいろな資料をみると、内侍落しの位置は大きく3説あるようである。
尾根の西側直下のトラバース道に変わると、ほどなく右手に国見岳を示す標識をみる。
国見岳の山頂は、厳密には奥駈道上になく、踏み跡を拾って山頂に着く。
展望はないが、ここまでの鎖場の連続で充実感は半端ではない。
しばらく雑談をしてから、もと来た道を戻る。
鎖場の難路を引き返すので、集中力を切らせないようにしないと。
大普賢岳の雄姿を観ながら、七曜岳へ戻る。だんだん、いい時間になってきた。
帰りは、とにかく下りの連続だ。
くだらない冗談を交えながらも、下る、下る。
下って下って、ようやく水簾滝が見えてきた。
無双洞で、空いたペットペトルに冷たい水を満たし(自宅持ち帰り用)、登山口へと急いだ。
七曜岳~国見岳間の奥駈道上から大普賢岳を望む
■今回のコース
水太谷登山口→水簾滝→無双洞→七曜岳→七つ池(鬼の釜)→稚児泊→国見岳→(往路を戻る)→
水太谷登山口
大峰山系の大普賢岳の南に、国見岳、七曜岳があり、これらを結ぶ大峰奥駈道の区間は
鎖がつけられた険しい岩場の登り降りや微妙なトラバースが多い難所が続く。
一方で、古き良き大峰の苔むしたウェットな光景が残されており、美しいエリアである。
和佐又から大普賢岳を経て周回するルートが人気だが、今回は比較的手軽に日帰りできる
ルートとして、水太谷林道の登山口からのピストンとした。
まずは水太谷に沿った登山道を行く。緑が美しい。
そろそろいろんなキノコが出始めている。多く見られたのは、クチベニタケ。
水簾滝に到着。マイナスイオンが、涼しい風に乗って飛んでくる。
すぐ上が無双洞だ。洞窟の中から、ミネラルウォーターが滔々と流れ出ている。
無双洞のすぐ横で、チシオタケとみられるキノコをみつけた。
無双洞から先は、黒っぽいザレ場の急登。ジグザグに登っていく中で、落石も起こしやすい。
支尾根に出たところに注意喚起の立札がある。
ヒメシャラに「食われた」古い標識。
タマゴタケの老菌かなあ。
帰りに見たときは、何者かにかじられたようで、丸く欠損していた。
かじったのはシカ、クマ、カモシカ、タヌキ?
ムラサキシメジか?
別の紫色のキノコも。ムラサキフウセンタケか?
二重稜線のような尾根は、かつては迷いやすいポイントだったが、今ではしつこいくらいに
テープが付けられている。
かつては、ここに出てきたら「正解」と言われた二つの巨岩の間を通る。
コケの美しい、石灰岩がごろごろしたエリアを通過すると、眼前に巨大な石灰岩が
立ちはだかる。左に長い木製ハシゴが延びている。
木の根を頼りに急坂の尾根を詰めていくと、奥駈道に出合う。
鎖場をエイッと上がると…
七曜岳の山頂にパッと出る。
山頂の岩の上からは、堂々と弥山が。
稲村ヶ岳とバリゴヤの頭。
そして逆方向に大普賢岳。
山頂で朝食を済ませ、奥駈道を北へ、国見岳を目指す。
まずは木製の回廊(念仏橋と呼ぶ人もいる)を通り、鎖場を経ていったん下っていく。
左に巨大な窪地が現れる。七つ池(鬼の釜)だ。
理元大師聖宝が、ここで大蛇を退治したと伝わる。
石灰岩で構成されている地形は、よく鍾乳洞やカルスト地形などを形成するが、
ここも、おそらく地下に空洞ができ、そこが陥没してできたのだろう。
大きな窪地であるが、水は溜まっていない。地下の空間に流れ落ちてしまうのか。
案外、無双洞から出ている水の源はここだったりして。
稚児泊(ちごどまり)。第60番靡に着く。ここだけ平坦な場所になっている。
大小の岩が、よい風除けになっている。
ふたたび険しい鎖場が始まる。難所・屏風横駈のトラバース箇所は特に用心する。
好展望の狭い尾根に登りつく。ここを内侍落しという人が多いようだが、
いろいろな資料をみると、内侍落しの位置は大きく3説あるようである。
尾根の西側直下のトラバース道に変わると、ほどなく右手に国見岳を示す標識をみる。
国見岳の山頂は、厳密には奥駈道上になく、踏み跡を拾って山頂に着く。
展望はないが、ここまでの鎖場の連続で充実感は半端ではない。
しばらく雑談をしてから、もと来た道を戻る。
鎖場の難路を引き返すので、集中力を切らせないようにしないと。
大普賢岳の雄姿を観ながら、七曜岳へ戻る。だんだん、いい時間になってきた。
帰りは、とにかく下りの連続だ。
くだらない冗談を交えながらも、下る、下る。
下って下って、ようやく水簾滝が見えてきた。
無双洞で、空いたペットペトルに冷たい水を満たし(自宅持ち帰り用)、登山口へと急いだ。