Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2008年9月13日(土)~15日(月)信越国境の美しい山・雨飾山で温泉三昧(2)

2008年09月20日 | 山登りの記録
雨飾山の山頂は2つのピークで構成される。北側の三角点峰と、石仏・
石祠が並ぶもうひとつの南側のピーク。南側ピークの南面、真下はかなり
急峻な地形で眺めがいい。
ここで昼食を済ませ、さあ出発という時になって、すぐ上にいた家族連れが
困っていた。男の子の運動靴のソールが両足とも見事に剥がれていたのだ。
今日はプチ・レスキューの当たり日なのか。
まあ、こんな程度のレスキューで済んでいるうちは良い。

常備している針金、ガムテープ、テーピングテープなどでとりあえず片足を
固定。それを見ていたお父さんに、あと片足は自分でやりますので、残りの
針金をくださいと懇願される。あのあと、無事に下山できたかな。
それにしても、今日はまるで登山インストラクターの実技検定のようだ。

先の、薬師尾根分岐に戻り、ここからその急な尾根を下る。
夏休みに歩いた、北アルプスの南岳新道のような、濡れた丸い岩が
ゴロゴロしている道で、甚だ歩きづらい。

中の池を過ぎ、神難所沢の流れが轟く音を聞きながら、再び急坂。
しだいにメンバーの疲れが溜まってきたようで、5分おきに誰かが
スリップして尻餅をつくようになってきた。
だが、先頭を歩くイエティが転ばないのはさすが。
最後尾を歩くMr.Dashこれでは危ないと思い、ゴールまであと少しの
ところでワンストップ指令。ひと呼吸置いて歩き出したら、ものの
20分ほどで新潟県側の雨飾山荘に着いた。


リクレーションキャンプの団体がテン場を占拠していたので、
我々は隅っこにテントを張らせてもらい、炊事は山荘前の
ベンチのところに逃げた。


ところで雨飾山荘の温泉はサイコーである。内湯もいいが、なにより混浴の
露天風呂がいい。男性陣はまったく眼を気にせず湯に入っていたが、
ウチの山岳部の中でも一応、きちんとした筋肉質(腹も段になってない)の
体型”トップ3”を維持するイエティ、T橋クン、Mr.Dashの
揃い踏みだったのだから、横で見ていた女性陣たちは、またとない
幸運だったはずだ。

この夜は、豪華具材を惜しげもなく投入したラーメンパーティ。
イエティが担いでくれた「大雪渓」原酒に舌鼓。
G嬢とT橋クンが、白玉団子を作ってくれた。
14夜の月が雲間から現れ、風流だ。

15日。雨飾山荘テン場の朝が来た。そのまま下山できたら嬉しいが、
クルマは長野県側に置いてある。計画通り、往路を戻らねばならない。
再び、あの急坂を登り、雨飾山を越えなければならないのか。



中ノ池までは全員一緒に行動。そこからは、イエティとT橋クンが
「うさぎさんチーム」として先行し、山頂をもう一度踏んでくるという。
昨日、あまり景色が見えなかったから、今日に懸けているのだ。
残り4名は「カメさんチーム」として、ピークには寄らず、直接
笹平を抜け下山していく。
「カメさんチーム」は、途中でクマイチゴの群落を発見し、大興奮。
楽しみつつ尾根を越え、岩稜を下って荒菅沢出合へ。
ここで昼食をとろうと用意し始めた矢先に、「うさぎさんチーム」が
追いついてきた。残念ながら、ガスで理想的な眺めは得られなかった模様。

ブナ林は、帰路、上の目線から見たほうが美しかった。
キノコを観察したり、ヤマブドウや、まだ熟れていなかったがサルナシの
実を大量に発見したりして、まるでネイチャーリングのようにしながら
昨日よりも体力の余裕を残したまま、無事、キャンプ場登山口に戻った。


最後に、小谷温泉の山田旅館で伝統の湯に浸かる。
450年前に、武田信玄の家来が発見した由緒ある温泉だという。

これで都合3箇所の温泉に入れ、温泉好き・イエティの計画は
無事、達成された。
しかし、さすがに長野県の端まで行くと遠い。
奈良の自宅に着いたのは0時を回っていた。


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