3連休の計画がなかなか立たず、途方にくれていたら、イエティが
雨飾山に誘ってくれた。知らない山だし、百名山だし、これ幸いと
飛びついた。イエティは、冬の山スキーの下見が主目的だ。
メンバーはイエティ、Mr.Dash、ともちゃん、G嬢、T橋クン、
そしてイエティの山スキー仲間のE藤嬢。
E藤嬢を除き、昨年の悪夢の西横川遡行と同じ顔ぶれ。
T橋クンがあのアクシデントをギャグネタに使えるほど元気に復活して
いるのがなによりだ。
初日。信濃大町で、イエティの行きつけのY酒店が、たまたま商店街内の
3つの酒蔵を巡るというイベントをする当日であった。
イベントのスタートが15:00というので、それまで昼食をとったり
して時間つぶし。洋食店「ミルフィーユ」のポークハンバーグは絶品!
皆が酒蔵巡りイベントに出かけている間、お疲れモードのMr.Dashは
クルマで昼寝。予想以上に深い睡眠がとれ、正直、助かった。
他のメンバーは、結構飲んだようで、この夜の幕営では、酒量はいつもの
ようには消費されなかった。”食担”E藤嬢が用意したスープスパが
美味かったこともある。
今回のルートはイエティにお任せ。彼は温泉マニア。
この夏も、北アルプスの温泉を片っ端から浸かりまくる山行ルートを
とったほど。長野県側・小谷温泉から雨飾山を越えて、
新潟県側の雨飾温泉に入って、もう一回、同じルートを雨飾山を
越え直して帰ろうという、なんとも無駄にしんどい計画である。
小谷温泉の、村営雨飾荘の奥にある露天風呂は、前半、貸し切り状態。
最近、クマが出るので夜21:00以降は閉じるそうだ。
湯はちょっと暑めだったので、水で埋めながら浸かった。
翌14日朝。天気予報は良い方に外れ、晴れていた。キャンプ場登山口から
入山。ヤマブドウがたわわに実っている。あと2~3週間ほどで食べごろ
だろう。大海川沿いの木道を経て、大きなブナの美林の中を急登する。
E藤嬢は、体力はバツグンのようだが、スキーのストックに慣れるあまり、
登山の登りでもダブルストックを長いまま使う。あれだけ体重が後ろに
それると、きついだろうな。小さい石を後ろに転がしてしまう数も、
やっぱり他のメンバーより多いが、若さと筋力がカバーしている。
やがて、山腹を大きくトラバースしたかと思うと、一転、下り坂に。
不意に前方が開けると、雨飾山南面の荒々しい光景がバーンと広がった。
坂を下りきると、荒菅沢の渡渉。ここから見る雨飾山南面は、垂直の岩が
三角錐になっていて登高欲を刺激させられる(メイン写真)。
沢の水は冷たくて10秒と手をつけていられない。
ここから先はブナがなくなり、いよいよダケカンバの領域。前にも増しての
急坂が続く。やがて樹林帯が終わり、今度はアルペンムードいっぱいの
岩稜ルートに変わる。
景色がこう変わると、まったく、飽きさせない。
左に布団菱(フトンビシ)と呼ばれるスラブが見える。できるものなら
登ってみたいと思わせるツラ構えをしている。
眺めを楽し見ながら登っていたら、前方に下山途中のパーティが立ち
止まっていた。男性が痛そうな表情。おばちゃん達が、彼を囲み、
右手に添え木を当てようとしている。聞けば、手首を強く突いて、
グギッという音がしてたいへん痛む。外傷はないが骨折かもしれないので
固定したいという。仕方がないので、固定の手伝いをしたが、
腕は上がるし、指は動くし、痺れ、吐き気、発熱もない様子。
たぶん骨折まではしていないかも、スジを伸ばしたか切ったかかなぁと思う。
当然、医学的な診断はできないが、そう伝えると、男性は安心した様子。
救急法をやっておいてよかった。結構、スムーズに応急処置できた。
笹平の金山分岐周辺は、アザミ、トリカブト、リンドウなど、青から紫の
秋の草花がいっぱい。北側からの風が吹きっさらしで、肌寒く感じる。
笹原を進み、薬師尾根への分岐を過ぎ、山頂へ。ちょうど昼食時の
雨飾山は、ハイカー達で大混雑していた。
あいにくガスが流れては少し晴れるという展開で、本来360度の絶景
らしいが、その全てを楽しむには至らなかった。
それでも焼山の向こうにちょっと頭を覗かせる火打山が見えると、
見慣れぬ光景にワクワクした。
やっぱり、初めて登る山というのは、楽しみがあっていい。
雨飾山に誘ってくれた。知らない山だし、百名山だし、これ幸いと
飛びついた。イエティは、冬の山スキーの下見が主目的だ。
メンバーはイエティ、Mr.Dash、ともちゃん、G嬢、T橋クン、
そしてイエティの山スキー仲間のE藤嬢。
E藤嬢を除き、昨年の悪夢の西横川遡行と同じ顔ぶれ。
T橋クンがあのアクシデントをギャグネタに使えるほど元気に復活して
いるのがなによりだ。
初日。信濃大町で、イエティの行きつけのY酒店が、たまたま商店街内の
3つの酒蔵を巡るというイベントをする当日であった。
イベントのスタートが15:00というので、それまで昼食をとったり
して時間つぶし。洋食店「ミルフィーユ」のポークハンバーグは絶品!
皆が酒蔵巡りイベントに出かけている間、お疲れモードのMr.Dashは
クルマで昼寝。予想以上に深い睡眠がとれ、正直、助かった。
他のメンバーは、結構飲んだようで、この夜の幕営では、酒量はいつもの
ようには消費されなかった。”食担”E藤嬢が用意したスープスパが
美味かったこともある。
今回のルートはイエティにお任せ。彼は温泉マニア。
この夏も、北アルプスの温泉を片っ端から浸かりまくる山行ルートを
とったほど。長野県側・小谷温泉から雨飾山を越えて、
新潟県側の雨飾温泉に入って、もう一回、同じルートを雨飾山を
越え直して帰ろうという、なんとも無駄にしんどい計画である。
小谷温泉の、村営雨飾荘の奥にある露天風呂は、前半、貸し切り状態。
最近、クマが出るので夜21:00以降は閉じるそうだ。
湯はちょっと暑めだったので、水で埋めながら浸かった。
翌14日朝。天気予報は良い方に外れ、晴れていた。キャンプ場登山口から
入山。ヤマブドウがたわわに実っている。あと2~3週間ほどで食べごろ
だろう。大海川沿いの木道を経て、大きなブナの美林の中を急登する。
E藤嬢は、体力はバツグンのようだが、スキーのストックに慣れるあまり、
登山の登りでもダブルストックを長いまま使う。あれだけ体重が後ろに
それると、きついだろうな。小さい石を後ろに転がしてしまう数も、
やっぱり他のメンバーより多いが、若さと筋力がカバーしている。
やがて、山腹を大きくトラバースしたかと思うと、一転、下り坂に。
不意に前方が開けると、雨飾山南面の荒々しい光景がバーンと広がった。
坂を下りきると、荒菅沢の渡渉。ここから見る雨飾山南面は、垂直の岩が
三角錐になっていて登高欲を刺激させられる(メイン写真)。
沢の水は冷たくて10秒と手をつけていられない。
ここから先はブナがなくなり、いよいよダケカンバの領域。前にも増しての
急坂が続く。やがて樹林帯が終わり、今度はアルペンムードいっぱいの
岩稜ルートに変わる。
景色がこう変わると、まったく、飽きさせない。
左に布団菱(フトンビシ)と呼ばれるスラブが見える。できるものなら
登ってみたいと思わせるツラ構えをしている。
眺めを楽し見ながら登っていたら、前方に下山途中のパーティが立ち
止まっていた。男性が痛そうな表情。おばちゃん達が、彼を囲み、
右手に添え木を当てようとしている。聞けば、手首を強く突いて、
グギッという音がしてたいへん痛む。外傷はないが骨折かもしれないので
固定したいという。仕方がないので、固定の手伝いをしたが、
腕は上がるし、指は動くし、痺れ、吐き気、発熱もない様子。
たぶん骨折まではしていないかも、スジを伸ばしたか切ったかかなぁと思う。
当然、医学的な診断はできないが、そう伝えると、男性は安心した様子。
救急法をやっておいてよかった。結構、スムーズに応急処置できた。
笹平の金山分岐周辺は、アザミ、トリカブト、リンドウなど、青から紫の
秋の草花がいっぱい。北側からの風が吹きっさらしで、肌寒く感じる。
笹原を進み、薬師尾根への分岐を過ぎ、山頂へ。ちょうど昼食時の
雨飾山は、ハイカー達で大混雑していた。
あいにくガスが流れては少し晴れるという展開で、本来360度の絶景
らしいが、その全てを楽しむには至らなかった。
それでも焼山の向こうにちょっと頭を覗かせる火打山が見えると、
見慣れぬ光景にワクワクした。
やっぱり、初めて登る山というのは、楽しみがあっていい。