![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/e1/7b97d4bde88125166d8f27831b628a35.jpg)
■メイン写真
嶽の立石の「嶽太郎」。巨大な指先のようだ
■今回のコース
平井大師寺→平井大師山石仏群→入谷山4等三角点→内牧区民の森→嶽山→
嶽の立石(嶽太郎、嶽次郎、嶽三郎)→唐戸の寝石→(立谷)→車道出合→水呑峠→
平井大師寺
榛原の南、内牧(うちのまき)集落の南に、あまり知られていない里山がある。
短い行程の中に魅力が満載で、数年おきに訪れている。
ベストの季節、桜咲く春に歩いてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/6d/d8719c89b18f2cf1257ffb613ad1cc6d.jpg)
大師寺の駐車場に車を置かせていただく。境内のサクラは満開だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/08/d79145e907079f70f16bcd232c92130c.jpg)
寺務所の窓越しに中を見ると、みごとなお雛さんが並んでいた。
でも、そろそろ五月人形と交代かな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f8/bd9ca87821d9d937b87c2b1c47edc72f.jpg)
大師寺には、平井八十八ヶ所霊場石佛という石仏群がある。
四国八十八ヶ所にちなんでつくられたもので、およそ100体の石仏が大師山を
取り巻いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ce/12d345c945ebca86a587fb41a1b90568.jpg)
石仏のほとんどは、小さな祠に鎮座している。
幕末の石工、丹波の佐吉照信が弟子たちとともに刻んだもので、このミニ霊場は
嘉永・安政の頃(1848~1859年)に各地の施主によって寄進建立されたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/86/75c4dadf6c6e3bbce92f6a0b06abc2cb.jpg)
大師山(464m)には、総供養塔と第45番・岩谷寺の不動明王がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/08/5d3dd0b3c82baffc07756eec3dd9770a.jpg)
庚申の標石から寺の敷地外に出て、植林帯の尾根を進むと、やがて簡易舗装の
林道に出る。野生のジンチョウゲ(コショウノキかも)の花が芳香を放っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/0b/5e721db38d7159e5ad1170a46fb7d532.jpg)
入谷山へ向かう尾根ルートに入るが、歩く人は少ないので踏み跡は薄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f0/7a99c5ec76cef242c2a277b4150f41fe.jpg)
尾根筋から、大峰山系が見えた。山上ヶ岳、稲村ヶ岳ともに、まだ雪で白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/04/ae1f7dc650d43c235409c36df4074e26.jpg)
足元にはシカの糞が多かったが、リスなど齧歯類の食痕(アカマツのエビフライ)も
見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/4d/de7d7f0919a3958e3785f650b01c38ab.jpg)
入谷山の山頂。606.5m三角点がある。展望もない地味なピークなのに、
やたら私製の山名表示板が多くなっていた。つけすぎは趣を損なうと思う。
山頂から、稜線を忠実に下り、内牧から続いている舗装林道に出る。
右に進むとすぐに、嶽神社がある「内牧区民の森」で、若いサクラの木が
一面に植えられている。
内牧区民の森は、台風で森林が荒れた場所に、2000年頃から地元の方々が
500本ものサクラを植樹されたらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a1/347e6b47c6ace892b28ef43e8c163042.jpg)
高台にある展望台からは、伊那佐山、鳥見山、貝ヶ平山、香酔山、額井岳が正面に
見える。サクラは坂の下のほうは3分咲き程度と、まだちょっと早かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/4a/d9cc66610fbf69ab8b7ce235f9b60de5.jpg)
稜線の薄い踏み跡をたどると、200mほどで一体の石仏が待つ嶽山(660m)に着く。
前回訪問した時、石仏の背後に大きな倒木があるなど山頂は荒れていたが、
それは除去され、南側が少し伐採されて大峰山系が見えるようになっていた。
昔は大峰の遥拝ポイントだったのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/83/917c4c31949eb8dca7ff3f39c7dfb28b.jpg)
クロモジが花をつけていた。
内牧区民の森に戻ると、観光に訪れたと思われるクルマが公衆トイレの横で
脱輪していた。通りすがりの他の皆さんたちとクルマを持ち上げて"救出"すると
いうハプニング。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c1/f9e0b3c22d65907d3e2492a5180c05b4.jpg)
嶽神社に手を合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/bc/e0ccfdb9fab7c744d7807face5d284ea.jpg)
舗装林道を少し奥に進むと、巨人の指先のような不思議な立石が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/94/ad00687b412b42f7ec2d1afcf2784997.jpg)
道標に従い支尾根に入ると、ひときわ目立つ「嶽太郎」がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/15/a4aff3e6edfd373ef664b3a0b5d13e5e.jpg)
一本南の支尾根上にニョキッと生えているのは「嶽次郎」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/28/374323da8f0068fe8dd693ce0a23c8dd.jpg)
その尾根を少し下ると「嶽三郎」だ。こんな奇妙な岩がこのあたりだけに
集中している面白さ。もっと知られてもいいのにと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/a4/aaddcbd6b9d393cd2927b6c3d00b4985.jpg)
植林の谷筋を下っていくと、前回は渡れた木橋が腐食してしまっていた。
どう見ても危険な状態だ。獣道をたどり、右から巻き下りて事なきを得た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/5f/4cb136e51e2f311c71e3770a403593fd.jpg)
さらに踏み跡は薄くなるが、作業林道に下り立ち左に進むと「唐戸の寝石」に着く。
大蛇の頭のような雰囲気を感じさせる巨岩だ。
すぐ先で里に出て、舗装道で内牧の交差点から大師寺に戻った。
嶽の立石の「嶽太郎」。巨大な指先のようだ
■今回のコース
平井大師寺→平井大師山石仏群→入谷山4等三角点→内牧区民の森→嶽山→
嶽の立石(嶽太郎、嶽次郎、嶽三郎)→唐戸の寝石→(立谷)→車道出合→水呑峠→
平井大師寺
榛原の南、内牧(うちのまき)集落の南に、あまり知られていない里山がある。
短い行程の中に魅力が満載で、数年おきに訪れている。
ベストの季節、桜咲く春に歩いてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/6d/d8719c89b18f2cf1257ffb613ad1cc6d.jpg)
大師寺の駐車場に車を置かせていただく。境内のサクラは満開だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/08/d79145e907079f70f16bcd232c92130c.jpg)
寺務所の窓越しに中を見ると、みごとなお雛さんが並んでいた。
でも、そろそろ五月人形と交代かな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f8/bd9ca87821d9d937b87c2b1c47edc72f.jpg)
大師寺には、平井八十八ヶ所霊場石佛という石仏群がある。
四国八十八ヶ所にちなんでつくられたもので、およそ100体の石仏が大師山を
取り巻いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ce/12d345c945ebca86a587fb41a1b90568.jpg)
石仏のほとんどは、小さな祠に鎮座している。
幕末の石工、丹波の佐吉照信が弟子たちとともに刻んだもので、このミニ霊場は
嘉永・安政の頃(1848~1859年)に各地の施主によって寄進建立されたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/86/75c4dadf6c6e3bbce92f6a0b06abc2cb.jpg)
大師山(464m)には、総供養塔と第45番・岩谷寺の不動明王がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/08/5d3dd0b3c82baffc07756eec3dd9770a.jpg)
庚申の標石から寺の敷地外に出て、植林帯の尾根を進むと、やがて簡易舗装の
林道に出る。野生のジンチョウゲ(コショウノキかも)の花が芳香を放っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/0b/5e721db38d7159e5ad1170a46fb7d532.jpg)
入谷山へ向かう尾根ルートに入るが、歩く人は少ないので踏み跡は薄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f0/7a99c5ec76cef242c2a277b4150f41fe.jpg)
尾根筋から、大峰山系が見えた。山上ヶ岳、稲村ヶ岳ともに、まだ雪で白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/04/ae1f7dc650d43c235409c36df4074e26.jpg)
足元にはシカの糞が多かったが、リスなど齧歯類の食痕(アカマツのエビフライ)も
見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/4d/de7d7f0919a3958e3785f650b01c38ab.jpg)
入谷山の山頂。606.5m三角点がある。展望もない地味なピークなのに、
やたら私製の山名表示板が多くなっていた。つけすぎは趣を損なうと思う。
山頂から、稜線を忠実に下り、内牧から続いている舗装林道に出る。
右に進むとすぐに、嶽神社がある「内牧区民の森」で、若いサクラの木が
一面に植えられている。
内牧区民の森は、台風で森林が荒れた場所に、2000年頃から地元の方々が
500本ものサクラを植樹されたらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a1/347e6b47c6ace892b28ef43e8c163042.jpg)
高台にある展望台からは、伊那佐山、鳥見山、貝ヶ平山、香酔山、額井岳が正面に
見える。サクラは坂の下のほうは3分咲き程度と、まだちょっと早かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/4a/d9cc66610fbf69ab8b7ce235f9b60de5.jpg)
稜線の薄い踏み跡をたどると、200mほどで一体の石仏が待つ嶽山(660m)に着く。
前回訪問した時、石仏の背後に大きな倒木があるなど山頂は荒れていたが、
それは除去され、南側が少し伐採されて大峰山系が見えるようになっていた。
昔は大峰の遥拝ポイントだったのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/83/917c4c31949eb8dca7ff3f39c7dfb28b.jpg)
クロモジが花をつけていた。
内牧区民の森に戻ると、観光に訪れたと思われるクルマが公衆トイレの横で
脱輪していた。通りすがりの他の皆さんたちとクルマを持ち上げて"救出"すると
いうハプニング。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/c1/f9e0b3c22d65907d3e2492a5180c05b4.jpg)
嶽神社に手を合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/bc/e0ccfdb9fab7c744d7807face5d284ea.jpg)
舗装林道を少し奥に進むと、巨人の指先のような不思議な立石が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/94/ad00687b412b42f7ec2d1afcf2784997.jpg)
道標に従い支尾根に入ると、ひときわ目立つ「嶽太郎」がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/15/a4aff3e6edfd373ef664b3a0b5d13e5e.jpg)
一本南の支尾根上にニョキッと生えているのは「嶽次郎」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/28/374323da8f0068fe8dd693ce0a23c8dd.jpg)
その尾根を少し下ると「嶽三郎」だ。こんな奇妙な岩がこのあたりだけに
集中している面白さ。もっと知られてもいいのにと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/a4/aaddcbd6b9d393cd2927b6c3d00b4985.jpg)
植林の谷筋を下っていくと、前回は渡れた木橋が腐食してしまっていた。
どう見ても危険な状態だ。獣道をたどり、右から巻き下りて事なきを得た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/5f/4cb136e51e2f311c71e3770a403593fd.jpg)
さらに踏み跡は薄くなるが、作業林道に下り立ち左に進むと「唐戸の寝石」に着く。
大蛇の頭のような雰囲気を感じさせる巨岩だ。
すぐ先で里に出て、舗装道で内牧の交差点から大師寺に戻った。