薬研掘不動 歳の市

2016年12月27日 | 東京のお散歩
東日本橋の薬研掘不動院は、川崎大師の別院で、古くから江戸三代不動として
目黒・目白の両不動と並び、広く知られていました。

ご本尊は元々、紀州根来寺に安置されていた、12世紀のものですが
天正年間に秀吉による兵火に遭い東遷し、当地を縁地とし堂宇を建立し
時代が過ぎ明治中期に川崎大師平間寺の東京別院となったものです。



薬研掘は、隅田川に接続する運河で、川底が薬研の形状(いわゆるV字)だったことから
薬研掘と呼ばれたと言われています。

この地で薬商をしていた中島徳右衛門は、漢方薬を元に七味唐辛子を発明し
現在に至るまで「やげん堀」は七味唐辛子の代名詞にもなっています。
(現在は、浅草を拠点としています)

江戸時代中期にはほとんど埋め立てられ、その埋立地には医者が多く住みました。

薬研掘不動の納めの縁日には、歳の市と称して周辺の問屋などが店を出し
普段は手の届かない高級品などが比較的安めに、つまり素人が問屋価格で買える
日本橋界隈の伝統行事が行われます。

そんな私も、憧れのコードバン(農耕馬の臀部からのみ採れる希少部位)の
小銭入れ付きカード入れを、結構アレで買いました。
(「アレ」が高いか安いかは、ご想像にお任せします)



歳の市は、26日から28日の3日間!
まだ間に合います。
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