飛木稲荷神社

2019年08月27日 | 東京のお散歩
 墨田区押上の円通寺に隣接して鎮座する飛木稲荷神社は、
度重なる水害や火災で詳細な由緒や創建年代は不明ですが
幕府や役所の記録などから、応仁の頃に創建されたとされ
おそらくは円通寺開山後の早い時期に創建されたと思われます。

大昔、嵐の夜にイチョウの枝が飛んできてこの地に刺さり
いつしか大きく育ったことから祀られるようになったと言われ
これが飛木という名の由来ともされています。

また鎌倉幕府瓦解後、北条氏がこの地に逃れ落ちてきて
稲荷大明神を勧請したことが由緒の一説とも云われています。


飛木の名の由来とされる樹齢千年以上の大イチョウは
東京下町空襲の際には傷つきながらも火災の延焼を食い止め
戦後は再び 樹勢を取り戻すなど、まさに御神木として
現在も崇められ、また区の天然記念物として保護されています。


(大イチョウの繁る飛木稲荷神社)

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