世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

もったいない人

2014年05月04日 | 人生
人に会うたびに

「この人のために何ができるだろう」

と思うことが、この頃癖になってきた。


今までは、恥ずかしながら

「この人は自分に何の利益をもたらすだろうか」

「この人と付き合って、自分は何を得するだろうか」

と考えていた。



だが、


「この人のためにできることをしよう」

と思うようになって、人生が一転した。


好転したのだ。



ただ、時々誤解を受ける。


特に女性。

その人のことを親身になって考えると

ついつい深入りしてしまう。


感情移入(empathy)してしまうきらいがある。



先日嘘をついてしまった。


彼女のために彼女が望むことをしてあげようと思った。


ただ、そう言うと

多くの女性が思うように、

その見返りを求められるのではないだろうか、と

変に警戒してしまうのだ。


自分の体を求められるのではないか、

自分と寝るために、セックスしたいから


うまいこと言い寄っているのでないか、と。



その女性は、過去にだいぶそれで泣かされてきたようだった。

美貌ゆえ、男たちが言い寄り、騙されてきた。


そのためそれがかなりのトラウマになっているようだった。


ボクの指摘はズバリ的中した。

どこか萎縮してしまっている。

パラノイアに陥っている気配が見て取れた。


paranoia [uncountable]

1.an unreasonable belief that you cannot trust other people, or that they are trying to harm you or have a bad opinion of you

2.medical a mental illness that makes someone believe that they are very important and that people hate them and are trying to harm them



だからボクは言った。


「あなたが望むなら、ボクはあなたのお手伝いをすることができる。

だけど、決してそれ以上のことは望まない。

なぜなら、ボクにはガールフレンドがいっぱいいるから」


「知ってるわ」

彼女はプライドの高さをちらつかせながら冷めた顔つきで答えた。


(どこが知っていると言うんだ)

ボクは心の中でほくそ笑んだ。


彼女と会って話をするのはこの日がまだ2回目だった。

ボクは貴女(あなた)のことを知らない。

(I don't know exactly who you are.)

貴女もボクのことを知らない。

(You don't know who I am)


ボクは愉快になり、悪ふざけを重ねた。

「今夜もこれからそのうちの一人がボクを訪ねてくるんだ」

「そう」

彼女はその美貌を崩すまいと、無表情に頷いた。


もちろんこれは真っ赤な嘘である。

ボクには彼女はいない。


少なくとも日本には。

一人としていない。


ただ彼女の警戒心を解かなければ話はこれ以上進まないと思ったのだ。

こうした言動が誤解を生んでいることは百も承知だ。


ある意味その誤解を利用し、楽しんでいる。



これは一例に過ぎない。

女性に限らず男性にだって、その人のことを考える。


どうすればこの人のために役立つのか、と。




世の中、実に「もったいない人」があまりにも多すぎる。


自分の才能を過小評価して、

それを活かす機会を自ら放棄している。


「○○したい。

だけど自分にはできっこない」

と端から決めてかかっている。



できることしか頭には浮かばない。

あなたがしたいと思ったことは、

全てできることだ。


やろうとしないからできないだけなのだ。


一生懸命努力しているのできない。

とうい人も多い。



それは二つのことが原因なだけだ。


一つは、まだまだ努力が足りない。

もう一つは、努力の仕方が間違っている。


これに尽きる。


そして、すぐに諦めてしまう。


そして、あなたは言う。


ほら、やっぱり無理だった、と。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【今日の格言】


「情けは人のためならず」


the good you do for others is good you do yourself.

compassion is not for other people's benefit
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする