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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ある障がい者の期待と失望

2014年11月12日 | 人間関係
ここ一年近く、ある障がい者の人と行動を共にすることが多い。

彼は立派な大人だ。


彼は信奉する人には素直だが、

一度その信頼関係が崩れると手のひらを返したように凶暴性を発揮する。


頼っていた心理カウンセラーから、気に入らないことを言われると、

もうその人のことをボロクソ言い出す。

つい先ほどまでは、あんないい先生はいないと言っていたのに。


そしてその矛先はボクに向かいだした。

ふたこと目には、あなたは間違っている、と。


きっかけはギャンブルだった。

パチンコをやりだしてから、堰を切ったかのように悪口雑言が彼の口から飛び出してくるようになった。

潜んでいた悪魔が姿を現したかのように。


もともと彼は、ギャンブル依存症とアルコール依存症を患っていた。

だが、幸いギャンブル依存症からは脱却し、

アルコールもだいぶ控えるようになっていた。


だが、突然その両依存症が復活してしまったのだ。




彼にはそもそも親への怨念があった。

親を殺そうと思ったことも一度や二度ではないらしい。

そう言いながら、困った時には親もとへ逃げ込む。


他人に頼り、自分の期待のそぐわなければ信頼から恨みに変わる。

そしてすべてを人のせいにする。

自分は障がい者だから仕方がないと責任を転化し開き直る。


だが、彼がボクを拒絶しようが、彼を見捨てることはできない。




発達障害に限って言えば、

現代人は10人に一人が障がい者といっていい状態になりつつある。

総じてコミュニケーションが下手である。

ほとんどのストレスは人間関係に端を発する。


忘れ物が多かったり、時間を守らなかったり、片付けが下手、

ミスが多い、自分かって、人の話を聞かない、すぐキレるなどなど、


天然キャラで笑って済ませるほどならいいが、

変わり者、KYなどと煙たがられ、浮いた存在になると

問題児、ダメ人間のレッテルを張られかねない。


そして職場や社会にいずらくなって居場所を失っていく。


そうしたつまずきから鬱状態に陥り、メンタルクリニックで発達障害と診断される。


障がい者手帳を持とうが持つまいが、

あなたの周りにも思い当たる人は必ずいるはずだ。


以前にも書いたが、ボク自身がそう思い当たる節があるのだから。

たぶん病院に行けば発達障害と診断されても不思議ではない。





そもそも、日本に限らず現代の仕組みが障がい者を生みやすい環境にある。

それも、身体障害でなくメンタル疾患が圧倒的に増えている。

しかも大人になってから発覚する。


カリフォルニアのシリコンバレーで働くエンジニアの約25%がアスペルガー症候群の傾向があるといわれる。

それゆえ、シリコンバレー症候群と呼ばれたりもするそうだ。

何とも恐ろしい世の中になったものだ。


(to be continued)